ロバート・ラム : ウィキペディア(Wikipedia)

ロバート・ラム(Robert William Lamm、1944年10月13日 - )は、アメリカのミュージシャン、キーボーディスト、シンガーソングライター。

ロックバンド、シカゴの創立メンバーであり、キーボード、ボーカルを担当。1975年からはソロ・ミュージシャン名義でも活動している。また、同バンドのヒット曲の多くはラムのペンによるものであり、2017年にはソングライターの殿堂入りを果たした。

略歴

ニューヨーク市ブルックリン生まれ。15歳の時、家族と共にシカゴに転居した。両親がジャズのレコードをたくさん持っていたことがラムに音楽的な影響を与え、教会では合唱団に所属。高校時代はレイ・チャールズに憧れ、シカゴのルーズベルト大学で音楽の授業に参加した事をきっかけに、美術から音楽へ転向した。 ルーズベルト大学時代には大学を通じて多数のバンドに参加し、1963年には「ザ・ワンダラーズ」のメンバーとしてシングル盤を数枚録音した。

1967年、シカゴのノースサイドにあるクラブでカルテットを演奏していたところ、パラゼイダー、セラフィンらによってスカウトされ、それがきっかけとなり同年2月15日、デ・ポール大学の学生が中心となり、ウォルター・パラゼイダーテリー・キャス、ダニー・セラフィン、リー・ロックネインジェームズ・パンコウらと共にシカゴの前身となる「ビッグ・シング」を結成。翌年の1968年、「シカゴ・トランジット・オーソリティ」とバンド名を改め、そのさらに翌年である1969年にアルバム「シカゴの軌跡」でデビュー。同アルバム内では「いったい現実を把握している者はいるだろうか?」や「ビギニング」などを作曲し、これらがラムの初出作となった。

70年代に入ってからもシカゴのメンバーとして「長い夜」、「サタデイ・イン・ザ・パーク」、「ダイアログ」、「拝啓トルーマン大統領」などのヒット曲を生み出し、1974年にはソロアルバムである「華麗なるロバート」を発表。80年代以降ライターとしては一線から退くものの、バンド内では従来のヒット曲をキーチェンジせずに歌い続け、2004年にはソロとしても大規模なコンサートを開催。2016年にはシカゴでロックの殿堂入り、翌年2017年にはメンバーのパンコウ、元メンバーのピーター・セテラと共にソングライターの殿堂入りを果たした。

彼は数少ないショルダーキーボード(keytar)を操るミュージシャンの一人である。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『華麗なるロバート』 - Skinny Boy (1974年)
  • 『マイ・ネイバーフッド』 - Life is Good in My Neighborhood (1993年)
  • In My Head (1999年)
  • Subtlety & Passion (2003年)
  • Too Many Voices (2004年) ※「In My Head」の改題再発盤。
  • The Bossa Project (2008年)
  • Living Proof (2012年)

コンピレーション・アルバム

  • Time Chill : A Retrospective (2017年)

シングル

  • "Where You Think You're Going?" (1972年)
  • "Oh Little Town of Bethlehem" (1991年)

ライヴ・アルバム

  • Leap of Faith : Robert Lamm Live in New Zealand (2005年)

関連項目

  • シカゴ
  • カール・ウィルソン
  • ジェリー・ベックリー

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/28 02:52 UTC (変更履歴
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