山中瑶子 : ウィキペディア(Wikipedia)

山中 瑶子(やまなか ようこ、1997年3月1日山中瑶子 映画ナタリー 2024年8月26日閲覧。 - )は、日本の映画監督。長野県長野市出身山中瑶子さん ナガラボ 2024年8月26日閲覧。。

概要

日本大学芸術学部映画学科監督コースを中退圧倒的なパワーとエネルギーでカンヌを魅了した意欲作 映画『ナミビアの砂漠』で起きた監督・山中瑶子と俳優・河合優実の化学反応 VIDEO SALON.web 2024年8月26日閲覧。。19歳から20歳にかけて制作した初監督作品『あみこ』がPFFアワード2017で観客賞を受賞。ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭、全州映画祭(韓国)、ファンタジア国際映画祭(カナダ)、ジャパン・カッツ(米・ニューヨーク)など海外映画祭に多数参加し、2018年9月1日にポレポレ東中野で劇場公開された。2024年に『ナミビアの砂漠』が第77回カンヌ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞した。

来歴

長野県長野市生まれ。映画や漫画などの文化に触れない幼少期を過ごす。中学時代はテニス部に所属。長野県長野西高等学校に進学。軽音部がなかったためバドミントン部に所属。高校二年時に、美術の先生に『ホーリー・マウンテン』(1973年/アレハンドロ・ホドロフスキー監督)や『ZOO』(1985年/ピーター・グリーナウェイ監督)を薦められ影響を受ける。映画を観るためにバドミントン部を辞める。2015年、日大芸術学部映画学科監督コースに入学。在学時の実習作品においてジャンプ・カットを用いたところ、講師にまだ教えていないことを理由に止められた。家賃の都合上、遠いところから学校に通っていたため朝が辛くなり一年時の夏には大学に行かなくなる。入学から一年間何もせず過ごし、急に深夜に思い立って10キロ歩くなどをした。大学中退後に『あみこ』を自主製作。SNSでキャストやスタッフを募集した。自主映画のコンペティションであるPFFアワード2017で観客賞を受賞し、翌年の2018年には第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門で上映され、同映画祭の長編映画で史上最年少の正式出品作品となる。北米最大の日本映画祭・ジャパン・カッツでは、客席で偶然観ていた音楽家の坂本龍一が同作を絶賛した。

2024年に『ナミビアの砂漠』が第77回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、女性監督として史上最年少で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

人物

作品

映画

  • あみこ(2017年)
  • 21世紀の女の子「回転てん子とどりーむ母ちゃん」(2018年)※オムニバス映画の1編
  • 魚座どうし(2020年、NDJC若手映画作家育成プロジェクト2019(映像産業振興機構))
  • ナミビアの砂漠(2024年)

テレビドラマ

  • おやすみ、また向こう岸で(2019年9月20日)
  • 今夜すきやきだよ(2023年1月7日 - 3月25日、テレビ東京)

受賞

2017年

  • 第39回ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2017 観客賞

2024年

  • 第77回カンヌ国際映画祭 監督週間『ナミビアの砂漠』国際映画批評家連盟賞
  • 第16回TAMA映画賞 最優秀新進監督賞『ナミビアの砂漠』
  • 2024年度新藤兼人賞 金賞『ナミビアの砂漠』
  • ELLE CINEMA AWARDS 2024 エル ベストディレクター賞

関連記事

  1. 『あみこ』で大注目!山中瑶子監督の素顔2019年2月20日閲覧
  2. 初監督作品『あみこ』公開。「高校生、いっぱい来てください」2019年2月20日閲覧
  3. 19歳の初監督作『あみこ』を提げベルリンから世界へ。山中瑶子監督の確信とは ~前編~【Director’s Interview Vol.10.1】2019年2月20日閲覧
  4. 山中瑶子インタビュー(『あみこ』):連載「新時代の映像作家たち」2019年2月20日閲覧

外部リンク

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