山中瑶子 : ウィキペディア(Wikipedia)

山中 瑶子(やまなか ようこ、1997年 - )は、日本の映画監督。長野県出身。

略歴

日本大学芸術学部映画学科監督コースを中退。19歳から20歳にかけて制作した初監督作品『あみこ』がPFFアワード2017で観客賞を受賞。ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭、全州映画祭(韓国)、ファンタジア国際映画祭(カナダ)、JAPAN CUTS 2018(米・ニューヨーク)など海外映画祭に多数参加し、2018年9月1日にポレポレ東中野で劇場公開された。

来歴

生い立ち

1997年、長野県長野市に生まれる。厳しい家庭だったため、映画や漫画などの文化に触れられない幼少期を過ごす。

中学時代はテニス部に所属。

子どもの頃の夢は、刑務所の看守。あるいは少年院の保護観察官。

高校時代

長野県長野西高等学校に進学。軽音部がなかったためバドミントン部に所属。

高校二年時に、美術の先生に『ホーリー・マウンテン』(1973年/アレハンドロ・ホドロフスキー監督)や『ZOO』(1985年/ピーター・グリーナウェイ監督)を勧められて影響を受ける。一番影響を受けた作品は『ゴーストワールド』(2001年/テリー・ツワイゴフ監督)。映画を観るためにバドミントン部を辞める。

なぜか世の中には芸術家かデスクワークしか仕事がないと思い込んでいたため、映画を進路に選んだ。

大学時代

2015年、日大芸術学部映画学科監督コースに入学。

在学時の実習作品においてジャンプ・カットを用いたところ、講師にまだ教えていないことを理由に止められた。一年時の夏には大学に行かなくなる。入学から一年間は何もせず過ごし、急に深夜に思い立って10キロ歩くなどをした。

休学中に『あみこ』を自主製作。SNSでキャストやスタッフを募集した。自主映画のコンペティションであるPFFアワード2017で観客賞を受賞し、翌年の2018年には第68回ベルリン国際映画祭に長編監督としては史上最年少で招待された。北米最大の日本映画祭・ジャパン・カッツでは、客席で偶然観ていた音楽家の坂本龍一が同作を絶賛した。

発言・主張

  • 選択的夫婦別姓や同性婚について、いまだに認められないなんておかしいと思う、としている2019参院選 私の争点(1)、朝日新聞、2019年7月10日。。

作品

映画

  • あみこ(2017年)
  • 回転てん子とどりーむ母ちゃん(2018年)※オムニバス映画『21世紀の女の子』15編の内の1編
  • 魚座どうし(2020年)

 ※NDJC2019若手映画作家育成プロジェクト

テレビドラマ

  • おやすみ、また向こう岸で(2019年9月20日)
  • 今夜すきやきだよ(2023年1月7日 - 3月25日、テレビ東京)

受賞歴

2017年

  • 第39回ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2017 観客賞

出典

  1. 『あみこ』で大注目!山中瑶子監督の素顔2019年2月20日閲覧
  2. 初監督作品『あみこ』公開。「高校生、いっぱい来てください」2019年2月20日閲覧
  3. 19歳の初監督作『あみこ』を提げベルリンから世界へ。山中瑶子監督の確信とは ~前編~【Director’s Interview Vol.10.1】2019年2月20日閲覧
  4. 山中瑶子インタビュー(『あみこ』):連載「新時代の映像作家たち」2019年2月20日閲覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/06/30 18:52 UTC (変更履歴
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