阿比留隆彦 : ウィキペディア(Wikipedia)
阿比留 隆彦(あびる たかひこ、1980年 - )は、日本の男性アニメーター、キャラクターデザイナー、漫画家。2021年現在、スタジオカフカに所属している。
略歴・人物
武蔵野美術大学にて日本画を学び、2004年に動画工房に動画マンとして所属した。2006年にはマッドハウスに所属し、『時をかける少女』および『パプリカ』の動画検査を担当。2007年には『DEATH NOTE』にて初めて原画を手がけた。2010年には『逆境無頼カイジ 破戒録篇』で初めて作画監督を務め、2011年から3年間にわたり『HUNTER×HUNTER』にて作画監督を担当した。2019年には『ヴィンランド・サガ』にて初めてキャラクターデザインおよび総作画監督を務めた。
阿比留によれば、幼少期は特別アニメが好きだったわけではなく、周囲と同様に『ドラゴンボール』などを視聴していたが、特別な思い入れはなかったという。ただし、幼稚園の頃から絵を描くことが好きであり、それが武蔵野美術大学進学の動機となった。阿比留によると、小さい頃から図書館で美術全集を見ることが好きで、ゴッホやゴーギャンといった画家の作品に触れる中で、日本画に特に惹かれるようになったと語っている。大学では日本画学科に所属し、花鳥風月などの古典的な日本画を好んでいたという。
作画マンとして必要なスキルについて、阿比留は「デッサン力」「仕事のスピード」「センス」の三点を挙げている。画力については日々の積み重ねによって向上するものであり、ひたむきに描き続けることが重要だと述べている。スピードは意識の問題であり、センスについてはファッション、映画、音楽など、生活の中で多様な文化に触れることが重要だと指摘している。若者が聴く音楽も積極的に取り入れ、インスタグラムも仕事の一環として活用しているという。阿比留によれば、センスを磨くことはアニメーターとして不可欠な要素である。
作品リスト
テレビアニメ
劇場アニメ
Webアニメ
- 打首獄門同好会「サクガサク」ミュージックビデオ(2020年、原画)
OVA
- Memories Off #5 とぎれたフィルム THE ANIMATION(2006年、動画検査・動画)
- 茄子 スーツケースの渡り鳥(2007年、動画検査)
- チーズスイートホーム(2010年、原画)
- BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail(2010年 - 2011年、原画・第二原画)
- (2012年、第二原画)
- 魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士(2021年、原画)
漫画作品
- 碧きしん(『青騎士』2024年4月19日 - )
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/04/19 00:09 UTC (変更履歴)
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