パトリック・ジョンソン : ウィキペディア(Wikipedia)

パトリック・ジョージ・ジョンソンPatrick George Johnson、1972年9月26日 ‐ )は、オーストラリアクイーンズランド州出身の陸上競技選手である。ジョンソンは父がアイルランド人で、母がアボリジニである。

2003年5月に水戸市で行われた水戸国際陸上競技大会の100m決勝のレースにおいて、9秒93(+1.8m/s)のオセアニア新記録を樹立した。これはシーズン世界最高記録となったとともに、黒人選手以外では史上初の9秒台という快挙であった末続10秒03で2位 水戸国際陸上 - 共同通信。末續慎吾と並んで、「最速の非ネグロイド」とも呼ばれた。なお、2003年2月にパースで追い風参考記録ながら100mを9秒90(+5.7m/s)と9秒88(+3.6m/s)で走っているPerth sees 52.54 win for Freeman, and Johnson go sub-10 windy - 国際陸連内世界陸上大会ページJOHNSON Patrick - 2006コモンウェルスゲームズ公式サイト。

2010年2月には、37歳という年齢ながら100mで10秒18を記録した。4月のオーストラリア選手権は100mで4位、200mは決勝で20秒78を記録して4年ぶりの優勝を果たした。38歳となって出場した10月の英連邦競技大会では、4×100mリレーの予選で1走を務めて決勝進出に貢献した。

ジョンソンのオリンピックと世界選手権での成績は、100mでは両大会を通じて2次予選までしか進出できなかったが、200mでは2005年世界選手権で決勝に進出した。世界選手権の同種目で決勝に進出したオーストラリア人は、1993年シュトゥットガルト大会のとに次いで史上3人目であったがJohnson and Steffensen reach finals - フェアファックス、結果は6位に終わり、ダミアン・マーシュが記録した5位というオーストラリア人最高成績を更新することはできなかった。4×100mリレーでは2004年アテネオリンピックで3走目を務めて6位、2005年世界選手権では4走目を務めて5位に終わり、メダル獲得はならなかった。2大大会以外の成績では、2002年英連邦競技大会の4×100mリレーで4走目を務めて銅メダルを獲得しているOfficial results

記録

記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒93 (+1.8) 2003年5月5日 JPN 水戸 オセアニア記録
9秒88 (+3.6) 2003年2月8日 AUS パース 追い風参考記録
150m 15秒67 (-0.7) 2006年12月2日 AUS ジーロング
200m 20秒35 (+1.0) 2006年8月22日 SWE マルメ
20秒25 (+2.6) 2003年2月15日 AUS キャンベルタウン 追い風参考記録
300m 33秒11 2006年12月2日 AUS ジーロング
室内
60m 6秒69 2001年3月11日 POR リスボン

主要大会成績

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1997 世界選手権 GRE アテネ 200m 1次予選2組6着 21秒45 (+1.1)
ユニバーシアード ITA シチリア 100m 1次予選棄権
200m 1次予選棄権
1999 ユニバーシアード ESP パルマ・デ・マヨルカ 200m 6位 21秒06 (-1.0)
100m 1次予選棄権
2000 オリンピック AUS シドニー 100m 2次予選5組5着 10秒44 (+0.2)
200m 2次予選3組7着 20秒87 (-0.2)
4x100mR準決勝失格 (4走)
2001 世界室内選手権 POR リスボン 60m 準決勝2組5着 6秒69
2002 英連邦競技大会 GBR マンチェスター 4x100mR3位 38秒87 (4走)
ワールドカップ ESP マドリード 100m 8位 10秒58 (-0.3)
4x100mR 7位 39秒58 (4走)
2003 世界選手権 FRA パリ 100m 2次予選2組6着 10秒27 (+0.7)
200m 2次予選2組7着 20秒83 (+0.6)
4x100mR 準決勝2組5着 38秒90 (2走)
2004 オリンピック GRE アテネ 4x100mR 6位 38秒56 (3走)
2005 世界選手権 FIN ヘルシンキ 100m 2次予選1組4着 10秒48 (-2.0)
200m 6位 20秒58 (-0.5) 12年ぶりの豪州男子ファイナリスト史上3人目の豪州男子ファイナリスト
4x100mR 5位 38秒32 (4走)
2006 英連邦競技大会 AUS メルボルン 100m 6位 10秒26 (+0.9)
200m 4位 20秒59 (+0.5)
4x100mR 決勝途中棄権 (2走)
ワールドカップ GRE アテネ 100m 8位 10秒28 (+1.1)
4x100mR 6位 39秒48 (2走)
200m 5位 20秒52 (+0.1)
2007 世界選手権 JPN 大阪 100m 2次予選3組6着 10秒29 (-0.6)
200m 準決勝2組8着 20秒73 (-0.4)
2010 英連邦競技大会 IND デリー 4x100mR 予選2組2着 39秒53 (1走) 決勝進出予選のみ出走。オーストラリアは決勝で39秒14の4位。

外部リンク

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