香川愛生 : ウィキペディア(Wikipedia)

香川 愛生(かがわ まなお、1993年4月16日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士・YouTuber・コスプレイヤー。女流棋士番号は40。中村修九段門下。東京都調布市出身。愛称は「番長」。立命館大学文学部卒業。株式会社AKALI代表取締役社長。

棋歴

女流プロになるまで

2005年(第37回)、2006年(第38回)の女流アマ名人戦で2連覇。第27回(2006年)全国中学生選抜将棋選手権大会(女子の部)でも優勝。

2007年4月に女流育成会に入会。2007年度後期と2008年度前期で昇級点を獲得し、昇級点累積2点の規定により2008年10月1日付での女流棋士(女流2級)が内定した。

女流プロ入り後

2008年10月1日付で女流2級としてプロ入り。15歳という年齢は、当時の現役女流棋士の中で最年少となった(それまでは1992年生まれの里見香奈が最年少)。2009年4月29日、第3回世田谷花みず木女流オープン戦優勝(非公式戦)。2009年7月25日、第3期マイナビ女子オープン予選を2連勝で突破。これにより、同日付けで女流1級へ昇級。

奨励会

2009年8月19日 - 8月21日に行われた、平成21年度奨励会入会試験で、5級を受験し合格した。女性が奨励会5級に合格したのは史上初である(男女を問わず、ほとんどの場合6級を受験する)。同年9月21日から関東奨励会に参加。規定により、女流棋士と奨励会員の掛け持ちは不可のため、女流棋士は休会となった。ただし、進行中であった第3期マイナビ女子オープンのみ引き続き出場し、本戦1回戦で中村真梨花に敗れた。その後2011年2月5日の例会をもって奨励会を退会した(退会時4級)。受験シーズン(高校3年)となる2011年度、女流棋士にはすぐ復帰せず、12月31日まで休場した。

女流棋士復帰後

2012年1月1日から復帰。

女流棋士になって以来、連盟東京本部に所属していたが、2012年4月から、立命館大学への進学に伴い、連盟関西本部に所属を移した「関西に所属を移した香川女流1級」とある。。

2013年2月23日に行われた第38期棋王戦第2局では、女流棋士として初めて一般タイトル戦の記録係を務める。

タイトル保持

2013年8月29日、第35期女流王将戦本戦トーナメントを制し、自身初のタイトル挑戦を決める。シード選手ではなく、予選枠から出場して6連勝だった。これにより同日付けで女流二段へ昇段。さらに里見香奈との三番勝負では、10月23日の第3局を制して初のタイトル・女流王将を獲得。同日付けで女流三段へ昇段。

2014年度第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント出場において女流棋士1枠をかけ、甲斐智美女流王位・倉敷藤花と対戦して77手で勝利し、初出場を果たした。本戦はAブロック1回戦で熊坂学五段と対局し、96手で敗れた。

2014年度第36期女流王将戦では清水市代との三番勝負で、第一局では敗れるものの第二、第三局で連勝し、タイトルを防衛。また女流王将獲得後は男性棋士との対局が増え、2014年には森信雄七段・福崎文吾九段・東和男八段、2015年は西川慶二七段にそれぞれ勝利している。

2015年度第37期女流王将戦は、挑戦者里見香奈女流名人・女流王位に第一局・第二局と連敗し、タイトルを失った。

タイトル失冠後

立命館大学卒業のメドが立ったことを理由に、2016年4月より所属を関東に戻す【ご報告】 香川愛生Twitter 2016年2月23日。

男性棋士との対局でも引き続き好成績を残しており、2016年は東和男八段・井上慶太九段に勝利している。

2016年度第38期女流王将戦で上田初美らに勝ちタイトル再挑戦を決めたが、またも第一局・第二局で里見香奈に連敗し女流王将復位に失敗した。

2021年1月21日、第43期女流王将戦予選において甲斐智美に勝利し、女流三段昇段後120勝となり女流四段に昇段した。中継が行われた対局ではないため、本来は対局翌日の日本将棋連盟公式サイトの対局結果発表後でないと結果の公表ができないが、関係者から特別に許可をもらって当日夜に昇段報告のライブ配信を行った。

棋風

得意戦法は振り飛車。相手が振り飛車で来た場合は、自分も振って相振り飛車にすることが多い。

人物

  • 愛称は「番長」で、その由来はニコニコ生放送に初出演した際、日本将棋連盟モバイルに掲載された香川のコラム「落し物バンチョー再来!」が紹介されたことがきっかけ]。攻めの棋風から付けられたとも言われている。
  • 東京都立神代高等学校を卒業してインタビュー記事より、2012年に立命館大学文学部に入学し、2017年に卒業。
  • 2015年現在、タイトル履歴は女流王将2期であるが、奇しくも、師匠・中村修九段のタイトル履歴も王将2期であり、さらに35~36期という点でも一致している。
  • 2016年よりファミ通チャンネルに出演、本誌でコラムを連載と「ファミ通」と縁深いが、愛読者であったことはもちろんのこと、小中学校時代は元編集長・浜村通信の息子と同級生だった。2019年4月にはYouTubeに「香川愛生チャンネル」を開設し、本格的にYouTuberデビューを果たした香川愛生のツイート(2019年4月16日)。
  • 芸能活動はビッグベンに所属。
  • 2018年1月、将棋×ゲームを主眼にした企画・プロデュース業を行うため株式会社AKALIを設立し、代表取締役社長に就任。

昇段履歴

昇級昇段規定は、将棋の段級#女流棋士 を参照。

  • 2007年4月 女流育成会入会
  • 2008年10月1日 女流2級(女流育成会で2度目の昇級点) = 女流プロ入り
  • 2009年7月25日 女流1級(マイナビ女子オープン本戦入り)
  • 2009年9月21日 奨励会に5級で入会し、女流棋士は休会
  • 2010年6月5日 奨励会4級に昇級
  • 2011年2月5日の例会をもって奨励会を退会(退会時は奨励会4級)、女流棋士に復帰するも、休場(当初の休場予定は2012年3月31日まで)
  • 2012年1月1日 予定より3ヶ月早く復帰
  • 2012年11月28日 女流初段(女流名人位リーグ入り)
  • 2013年8月29日 女流二段(タイトル挑戦 = 第35期女流王将戦)
  • 2013年10月23日 女流三段(タイトル1期 = 第35期女流王将戦)
  • 2021年1月21日 女流四段(勝数規定)

主な成績

タイトル履歴

  • 女流王将 2期(2013年 - 2014年度 (第35期 - 第36期))
登場回数4回 獲得合計2期

将棋大賞

  • 第41回(2013年度) 女流最多対局賞
  • 第42回(2014年度) 女流棋士賞

出演

テレビ番組

  • りゅうおうのおしごと!〜かんそうせん〜(2018年)
  • 5時に夢中!(2018年12月4日、TOKYO MX)
  • コスプレイヤー・美保純(2018年12月22日、2019年2月9日、チャンネルNECO)
  • 将棋 心王戦(2019年5月28日、BS朝日)
  • 未解決の女 警視庁文書捜査官 シーズン2 第4話(2020年8月27日、テレビ朝日)

映画

  • 女流棋士の春(2016年12月公開) - 賀川春 役(主演、同名の主題歌も担当。監督:イシイジロウ

ウェブ番組

  • 女流棋士・香川愛生のゲーム番長(2016年 - 、ニコニコ生放送・ファミ通チャンネル)
  • まなおが行く!−最強女流棋士への道−(2016年 - 2018年、将棋プレミアム)
  • 女流棋士・香川愛生の将棋番長(2017年 - 、ニコニコ生放送・ファミ通チャンネル) - ゲーム番長の特別番組として不定期配信。
  • チーム対抗 詰将棋カラオケ(2018年4月9日、ニコニコ生放送)
  • スピードワゴンの月曜TheNIGHT(2018年7月10日、AbemaTV)
  • AbemaPrime(2018年1月7日、AbemaTV) - アンカー
  • 新春オールスター麻雀大会2020(2020年1月2日 - 3日、AbemaTV)※テレビ朝日でも一部放送

ゲーム

  • 将棋ウォーズ(ボイス出演)https://shogiwars.heroz.jp/topics/58f84c27b671d1316600020b?locale=ja
  • 将棋レボリューション 激指14(2015年11月27日、マイナビ)※パソコン用ソフト
  • 将棋レボリューション 激指15(2019年7月8日、マイナビ)※パソコン用ソフト
  • 千里の棋譜~現代将棋ミステリー~(2020年2月27日、KEMCO 、ミスタ・ストーリーズ)副監修 ※PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト、、ゲームキャラクターとしては鈴木柚菜が声を担当詰将棋モードは搭載しているものの、基本的には将棋ゲームではなく推理ミステリーアドベンチャーゲーム。
  • 香川愛生とふたりで将棋(2020年10月30日、シルバースタージャパン)※パソコン用ソフト

執筆

連載

  • 女流棋士・香川愛生の将棋のうら(2017年9月14日増刊号Gzブレイン「週刊ファミ通」2017年9月14日増刊号(通巻1500号)280頁 - 、週刊ファミ通)原則隔週連載
  • 香川愛生の駒音だより(2017年10月3日 - 、朝日新聞朝刊)

単行本

  • 職業、女流棋士(2018年8月27日、マイナビ出版)ISBN 978-4839967284

漫画監修

  • 永世乙女の戦い方(作:くずしろ、小学館ビッグコミックスピリッツ連載、2019年4月 - )

関連項目

  • 将棋の女流棋士一覧
  • 将棋の女流タイトル在位者一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/04/18 04:27 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「香川愛生」の人物情報へ