ケニー・ロギンス : ウィキペディア(Wikipedia)
ケニー・ロギンス(Kenny Loggins)の名で活動するケネス・クラーク・ロギンス(Kenneth Clark Loggins, 1948年1月7日 - )は、アメリカのミュージシャン。日本では、70年代前半にロギンス&メッシーナの曲が数曲ヒットし、さらに「フットルース」や「デンジャー・ゾーン」などの映画主題歌も1980年代にヒットした。
略歴
ワシントン州エベレット生まれ。カリフォルニア州アルハンブラにて育つ。
音楽出版社に勤める傍らABCレコード所属の作曲家としても活動。1969年のエレクトリック・プルーンズ再結成時に短期間ギタリストとして参加したほか、彼の初期の曲は、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドが70年に録音している。旧友ジム・メッシーナのプロデュースでデビュー・アルバムを制作するにあたり、メッシーナとのデュオ、ロギンス&メッシーナを結成する。1972年にデビュー。ポップ・フォーク的な作風で、「プー横町の家」、「ママはダンスを踊らない」「愛する人」「放課後のロックンロール・パーティー」などのヒットを飛ばすKenny Loggins – Artist Biography All music https://www.allmusic.com/artist/kenny-loggins-mn0000081832#biography。ロギンスが作曲した「ダニーの歌」や「愛の歌」は、カナダの女性歌手アン・マレーが採り上げ、全米ナンバーワンヒットを記録したことでも有名である。1977年からはソロとして活動を開始し、1978年、スティーヴィー・ニックスと共演した「二人の誓い」がヒットした。作曲家としても、ドゥービー・ブラザーズの「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」をマイケル・マクドナルドと共作しグラミー賞を受賞するなど、高い能力を示している。
1980年代にも「ディス・イズ・イット」などがヒット。1984年には映画『フットルース』の同名主題歌が全米1位を獲得。1985年にはUSAフォー・アフリカに参加した。「ウィー・アー・ザ・ワールド」で2小節リードボーカルをとっている(パートとしては2回目のサビで、ブルース・スプリングスティーンの次、スティーブ・ペリーの前)。
1986年には映画『トップガン』の主題歌「デンジャー・ゾーン」が全米第2位の大ヒットとなり、映画とともに多くの国でヒットを記録した。
その後、人気は下降したが、1990年代以降も、地道にアルバムをリリース。2005年にはロギンス&メッシーナを再結成。大規模な全米コンサートツアーを行い、アルバム Loggins and Messina Sittin' in Again をリリースした。
2000年公開のディズニー映画「ティガー・ムービー プーさんの贈りもの」で主題歌を担当する。楽曲は「Your Heart Will Lead You Home」。
2013年9月17日に発売されたコンピュータゲームグランド・セフト・オートVのサウンドトラックではラジオDJを務め、自身の曲「アイム・フリー」も提供している。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『未来への誓い』 - Celebrate Me Home (1977年)
- 『ナイトウォッチ』 - Nightwatch (1978年)
- 『キープ・ザ・ファイア』 - Keep the Fire (1979年)
- 『ハイ・アドヴェンチャー』 - High Adventure (1982年)
- 『ヒューマン・ヴォイス』 - Vox Humana (1985年)
- 『バック・トゥ・アヴァロン』 - Back to Avalon (1988年)
- 『リープ・オブ・フェイス〜愛を信じて』 - Leap of Faith (1991年)
- 『リターン・トゥ・プー・コーナー』 - Return to Pooh Corner (1994年)
- 『アンイマジナブル・ライフ』 - The Unimaginable Life (1997年)
- December (1998年)
- 『モア・ソングス・フロム・プー・コーナー』 - More Songs from Pooh Corner (2000年)
- It's About Time (2003年)
- 『ハウ・アバウト・ナウ』 - How About Now (2007年)
- All Join In (2009年)
ライブ・アルバム
- 『アライブ』 - Kenny Loggins Alive (1980年)
- 『アウトサイド・フロム・ザ・レッドウッズ』 - [[:en:Outside: From the Redwoods|Outside: From the Redwoods]] (1993年)
コンピレーション・アルバム
- Love Songs of Kenny Loggins (1993年)
- 『グレイテスト・ヒッツ〜Yesterday, Today,Tomorrow〜』 - Yesterday, Today, Tomorrow (1997年)
- 『エッセンシャル・ケニー・ロギンス』 - The Essential Kenny Loggins (2002年)
- 『ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-』 - Japanese Singles Collection-Greatest Hits- (2020年、日本限定)
シングル
年 | タイトル | 収録アルバム |
---|---|---|
1977年 | 愛を信じて"I Believe in Love" | 未来への誓いCelebrate Me Home |
1978年 | 二人の誓い"Whenever I Call You 'Friend'" | ナイトウォッチNightwatch |
1979年 | イージー・ドライヴァー"Easy Driver" | |
明日に向かって"This Is It" | キープ・ザ・ファイアKeep the Fire | |
1980年 | キープ・ザ・ファイア"Keep the Fire" | |
アイム・オールライト"I'm Alright" | Caddyshack(『ボールズ・ボールズ』サントラ盤) | |
1982年 | サンライズ・パーティー with スティーヴ・ペリー"Don't Fight It" | ハイ・アドヴェンチャーHigh Adventure |
1983年 | ハート・トゥ・ハート"Heart to Heart" | |
愛のハートライト"Welcome to Heartlight" | ||
1984年 | フットルース"Footloose" | フットルース オリジナル・サウンドトラックFootloose |
アイム・フリー"I'm Free" | ||
1985年 | ヒューマン・ヴォイス"Vox Humana" | ヒューマン・ヴォイスVox Humana |
フォーエヴァー"Forever" | ||
アイル・ビー・ゼア"I'll Be There" | ||
1986年 | デンジャー・ゾーン"Danger Zone" | トップガン オリジナル・サウンドトラックTop Gun |
真昼のゲーム"Playing with the Boys" | ||
1987年 | 心の夜明け"Meet Me Half Way" | オーバー・ザ・トップ オリジナル・サウンドトラックOver the Top |
1988年 | ノーバディーズ・フール"Nobody's Fool" | Caddyshack II(『ボールズ・ボールズ2/成金ゴルフマッチ』サントラ盤) |
ミス・ユー"I'm Gonna Miss You" | バック・トゥ・アヴァロンBack to Avalon | |
1989年 | テル・ハー"Tell Her" | |
ビー・バップ・ア・ルーラ"Be-Bop-A-Lula" | キリンモルトドライ CMソング(アルバム未収録) | |
1991年 | 愛の確信"Conviction of the Heart" | リープ・オブ・フェイス〜愛を信じてLeap of Faith |
1992年 | リアル・シング"The Real Thing" | |
イフ・ユー・ビリーヴ"If You Believe" | ||
ナウ・オア・ネヴァー"Now Or Never" | ||
1993年 | 明日に向かって(ライブ)"This Is It" (live) | [[:en:Outside: From the Redwoods>Outside: From the Redwoods]] |
1994年 | リターン・トゥ・プー・コーナー"Return to Pooh Corner" | リターン・トゥ・プー・コーナーReturn to Pooh Corner |
1996年 | フォー・ザ・ファースト・タイム"For the First Time" | 素晴らしき日〜ワン・ファイン・デイ(サントラ盤)One Fine Day |
1997年 | "I Am Not Hiding" | アンイマジナブル・ライフThe Unimaginable Life |
2003年 | "With This Ring" | It's About Time |
2004年 | "I Miss Us" | |
2009年 | 霧のマウンテン"There Is a Mountain" | All Join In |
トゥ・オブ・アス"Two of Us" |
ビデオ/DVD
- alive! (1981年)
- Live at the Grand Canyon (1992年)
- Outside: From the Redwoods (1994年)
- Return to Pooh Corner (1996年)
日本公演
- 1979年
- 11月9日 名古屋市公会堂、10日 大阪万国博ホール、13日,14日 中野サンプラザ、15日 渋谷公会堂
- 1984年
- 11月7日 瀬戸市文化センター、9日 大阪府立体育会館、10日 九州厚生年金会館、12日 日本武道館
関連項目
- カントリー・ミュージック
- マイケル・マクドナルド - She's Dangerous"をアルバム[[:en:Back to Avalon]]にてデュエット
外部リンク
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