星野敦 : ウィキペディア(Wikipedia)

星野 敦(ほしの あつし、Atsushi Hoshino、1953年6月7日 -)は日本の彫刻家・芸術家。

経歴

日蓮宗の総本山、山梨県身延山久遠寺御用達仏師 である、五代目池上秀昇(星野忠雄)の三男として、1953年(昭和28年)6月7日、山梨県甲府市に生まれる。幼少時より木彫り・極彩色・漆・金箔などの技術を父より学ぶ。山梨県立甲府南高等学校卒業。

彫刻の素材はブロンズに留まらず、鉄やコールテン鋼、自然木、ガラスなど多様であり、素材に捕らわれない。 30代半ばから、炸裂する情熱やエネルギーを表現した「情熱発電所」(名前の由来は西武百貨店キャッチコピー 1985 糸井重里)シリーズの制作を開始し、ドローイング、他芸術とのコラボレーションによるパフォーミングアート、即興芸術の活動も行い、「エネルギーの塊と炸裂する情熱山口秦二(2008)「現代彫塑の息吹 星野敦」『花美術館』vol.8pp.50.蒼海出版」と評される作品だけではなく、パブリックコレクションには癒しを表現した「ヒューマン」シリーズの作品も多い山梨県立中央病院ロビー「情熱発電所ー湧出音形」(山梨県甲府市)、市立甲府病院「虹の架け橋」(山梨県甲府市)、茨城町庁舎前「泉」(茨城県)、相模原市立青野原小学校「森のハーモニー」(神奈川県)、「ふれあい」「語らい」「掛け橋」(神奈川県立総合療育相談センター)など。。漆や蒔絵を施した彫刻、レリーフ、ドローイング、絵画、版画、モザイク、絵皿なども手がけ、近年、山梨県産の素材にこだわった作品も発表している。

また、創作活動だけでなく「情熱発電所と造形の秘密」「造形のおもしろさ」などをテーマにした講演活動も行っている。

主な活動

  • 1995年
第18回「日・独金属造形作家展」に招待される。(ドイツ文化会館)
「情熱発電所-107」が国際連合に所蔵され国際連合大学に設置される。
  • 1997年
都営地下鉄大江戸線新宿駅に20メートルの壁画レリーフを設置
京王相模原線多摩境駅にモニュメント「地球断面-森のスポット-」を設置
  • 1998年
制作活動を追ったドキュメンタリー『情熱発電所』(テレビ朝日映像制作・東京都現代美術館所蔵)が一般公開される。
「山梨の現代作家達展」出展(山梨県立美術館)
  • 2000年 第4回「国際野外金属彫刻大会」に招待制作・高さ7メートルの作品を設置(ドイツ、アイゼンヒュッテンシュタット市)
  • 2005年 2005年日本国際博覧会(愛知万博)において、ヴァイオリニスト佐藤陽子とライブパフォーマンス
  • 2007年 第1回アジア・アート・フェスティバルに 「出展」、中国古筝の姜小青とライブパフォーマンス(横浜赤レンガ倉庫)
  • 2009年 アトリエを山梨県富士吉田市に新設、38年ぶりに活動拠点を故郷山梨とする。

個展

  • TEPCO銀座館プラスマイナスギャラリー(1989年)
  • ホンダウエルカムプラザ青山(1989年)
  • 電通アドギャラリー(1989年、築地)
  • アトリエ西宮(1992年、兵庫県)
  • 三越(1993年、新宿)
  • 光と緑の美術館(1997年、神奈川)

受賞歴

  • 1987年 第61回 「国展」 I氏賞受賞
  • 1988年 第2回「ロダン大賞展」 秀作展入選 (箱根彫刻の森美術館)
  • 1992年 第5回「山梨県新人選抜展」 大賞受賞 (山梨県立美術館)

作品集

  • 『星野敦 情熱発電所』鈴木正彦監修(美術評論家連盟会長本間正義寄稿) 1997年、光と緑の美術館刊。

参考文献

  • 『花美術館vol.8』2008.11.10蒼海出版
  • 『山梨日日新聞』2009.11.12

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/05 16:56 UTC (変更履歴
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