下條ユリ : ウィキペディア(Wikipedia)

下條 ユリ(しもじょう ユリ、本名:下條 有理、1966年3月16日 - )は、東京都三鷹市出身の画家。

来歴 ・人物

東京都三鷹市生まれ。 幼少期より、日舞、能、茶道、華道を習う。 同時に、普遍性を尊重する国際人として育てる事を重んじた両親によって、ジャンルや国籍を問わない、様々な文化に触れる機会を与えられる。その複雑な文化的背景を基盤とし、自己表現のひとつとして絵を描き始める。 高校卒業と同時にイラストレーターとして多くのメディアに登場。90年代には、東京サブカルチャー・シーンの隆盛と共に人気を得る。

相次ぐ家族の死をきっかけに20代で天涯孤独の身となり、1977年アメリカへ移住。当時、最も先鋭的だったブルックリンのストリート・シーンに身を投じ、グラフィティ・アーティストとしても活躍。 2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、社会問題と平和、自然、動物、人間の普遍性や精神性に焦点を当てた抽象画を描くようになる。

2014年、東京に残してあった家財を京都に移し、「実家」と呼ばれるアトリエ兼住居を作り、日本国内の活動拠点としている。 NYに生活の拠点を置きながら、画業の他、エッセイなどの執筆活動やワークショップも行う。

主な作品

著書
  • 『まっ赤な満月』(1995年 クレオ )イラスト・エッセイ集
  • 『松村クラゲくんの日常』(1995年 どうぶつ出版)*チチ松村との共著
  • 『みずのはな』絵/下條ユリ 作/桑原茂一 音/桑原茂一・朝本浩文・青柳拓次・井上薫 (1996年 ハイパークラフト)
  • 『ちいさならくがき』(1997年 ビクターブックス〜たまうさぎBOOKSより2003年に復刊)自伝
  • 『メキシコ・中米のけぞり旅行記』(2001年 光進社)*塩谷卓也との共著
CDジャケット(イラスト)
  • 小沢健二『犬は吠えるがキャラバンは進む』(1993年 東芝EMI)
  • 小泉今日子『My Sweet Home』(1994年 ビクターエンタテインメント)
  • ゴンチチ『Somewhere Before』(1995年 エピックレコードジャパン)
  • 松任谷由実『スユアの波』(1997年 東芝EMI)
  • ユナイテッド・フューチャー・オーガニゼイション 『ボン・ボヤージュ・レス・リミックス』(2000年 マーキュリー・ミュージックエンタテインメント)
  • スカフレイムス『REALSTEP』(2005年 SUN SHOT)
書籍挿絵
  • 林真理子『東京デザート物語』(1997年 集英社)
  • YOU『産む女』(1998年 アスペクト)
その他
  • ペプシコーラ・アートボトル缶 (2001年)*アメリカ Communication Arts Award of Excellence受賞
  • NHK「みんなのうた」〜ソウルフラワーユニオン『青天井のクラウン』アニメーション・イラスト (1999年)
  • フジテレビ『ねばぎば!TOKIO』バスのアートワーク(1998年)
  • 堀越神社(大阪・天王寺)の絵馬絵奉納(2014年)

日本国内での主な展覧会

  • 『メメント・モリ(Memento Mori)』

2013年3月11日〜3月17日 会場:京都・法然院

2014年3月12日〜4月6日 会場:浅草・ギャラリーエフ

  • 『墨と朱版画巡回展』

2016年10月2日、3日 会場:京都・鹿ケ谷山荘

2016年10月15日〜30日 会場:大阪・丼池繊維会館2F/STORAGE

  • 『Today’s Love Letter to You,』

2018年11月 会場:東京・ Curators Cube

2018年12月 会場:鹿児島・ Good Neighbors Gallery

  • 『点と線』

2023年10月 会場:京都・Farmoon

海外での主な展覧会

連載(WEB)

翻訳

  • 『ヒッピー・ハンドブック』チェルシー・ケイン著(2006年 クロニクルブックス)

TV出演

  • スペースシャワーTV『BUM TV』コーナー司会
  • NHK 『おしゃれ工房』

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/12 06:24 UTC (変更履歴
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