鈴ノ木ユウ : ウィキペディア(Wikipedia)

鈴ノ木 ユウ(すずのき ユウ、1973年9月4日 - )は、日本の男性漫画家、シンガーソングライター、同人作家。

音楽活動時は本名の鈴木 祐樹(すずき ゆうき)で活動していた。Spring Bellのメンバー。妻はみみずくずの林レイナ。東京都中野区在住。

同じく漫画家のなかむらみつのりは高校時代の友人『モーニング』2015年16号より。。

概要

1973年9月4日に山梨県甲府市にて中華料理屋の長男として生まれる。

1980年、友人から借りたゆでたまごの『キン肉マン』に衝撃を受け、1981年頃から模写を始める。

1989年に小山ゆう吉田聡に影響を受けて同人作家として同人誌作成し、コミケにて頒布するも振るわず、いったん筆を置くことになった。

その後、7歳ごろから実家の手伝いにて鍛えられた右手を生かしてミュージシャンを目指す。東海大学教養学部芸術学科卒業後に事務所と契約し、ミュージシャンとして活動。Bambi、Spring Bell、POWDER、Bellboroとバンド活動やソロ活動を展開したが、2006年に友人の漫画家であるたまちゆきの勧めで漫画家を目指した。2007年、この時に描いた『東京フォークマン/都会の月』を『モーニング』の第52回ちばてつや賞に応募し、準入賞。

この後、2008年に妻に妊娠したことを告げられ、安定した収入を得るために2つのバイトを掛け持ちで始めたため、一時的に出版社と疎遠になる。2009年に一児をもうけ、「このままお父さんになったら、すごく疲れるな」という思いからバイトを1つに減らし、再度漫画を描いていくこととなった。

その後、2010年に第57回ちばてつや賞に『えびチャーハン』が入賞し、『モーニング』2011年31号にてデビュー。翌2011年には『モーニング』にて『おれ達のメロディ』を短期集中連載。2012年8月に『モーニング』にて短期集中連載された『コウノドリ』が好評であったため、2013年の春より連載開始。

2014年2月17日、日本テレビのテレビ番組『人生が変わる1分間の深イイ話』内で『コウノドリ』の1エピソードが実写ドラマ化され主人公・鴻鳥サクラを河相我聞が演じた。

2015年10月から『コウノドリ』が実写テレビドラマ化された。

2016年3月30日、甲府大使に委嘱された。

2016年5月16日、『コウノドリ』で第40回講談社漫画賞・一般部門受賞した。

2017年9月21日発売の「コウノドリ 命がうまれる現場から」のイラストを、同年10月13日発売の「サクラ先生が教える! コウノドリ 妊娠・出産 Q&Aブック」の絵を担当した。

2020年10月23日発売の「はじめての妊娠・出産ガイド」の絵を、漫画「リエゾン ーこどものこころ診療所ー」2巻の帯を担当した。

作品

  • 東京フォークマン/都会の月 - 第52回ちばてつや賞準入賞作
  • えびチャーハン(『モーニング』、2010年31号) - 第57回ちばてつや賞入賞、デビュー作
  • おれ達のメロディ(『モーニング』、2011年22・23合併号 - 2011年29号)
  • コウノドリ (『モーニング』、2012年35号 - 2020年23号、2022年22・23合併号 - 同年32号、全32巻、新型コロナウイルス編) - 2008年に妻の出産に立会い、感動。これを伝える使命を感じ、漫画化を企図する。なお担当医荻田和秀がたまたまジャズピアニストであったため、その人物が主人公のモデルとなっている。
  • スズコーさんち(『モーニング』、2020年47号)
  • 百年十色(コミックdays、原作:向井宗敏)- 絢香の楽曲から生まれたスピンオフ漫画。PVでは原案・脚本で参加。
  • 竜馬がゆく(原作・司馬遼太郎、週刊文春、2022年5月5日・12日合併号 - 2023年5月4日・11日号、9月28日号(文春オンライン、6月22日 - 9月7日)-、既刊7巻)

ディスコグラフィ

  • Rainbow Fish(Spring Bell、2001年5月18日)
  • SMOKY SMOKY(Spring Bell、2002年8月9日)
  • WONDER6(Bambi,BIKEMEN,Spring Bell、2002年8月9日)
  • 青春リアル(POWDER、2005年10月7日)
  • AIR 1(Spring Bell)
  • AIR 2(Spring Bell)

※他、CD-Rでリリース多数。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/19 16:44 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「鈴ノ木ユウ」の人物情報へ