船瀬俊介 : ウィキペディア(Wikipedia)

船瀬 俊介(ふなせ しゅんすけ、1950年〈昭和25年〉4月27日 - )は、消費者問題や環境問題を専門とするジャーナリスト、評論家。

化粧品や酒類の品質を問うシリーズ書でミリオンセラーを記録するほか、60冊以上の著書を持つ一方で、政治や医学の分野においては疑似科学・陰謀論者との批判もある。

略歴

福岡県田川郡添田町出身。福岡県立田川高等学校卒業、九州大学理学部中退、早稲田大学第一文学部社会学科卒業。大学在学中より生協活動に携わる。

日本消費者連盟の編集者を経て、1986年に独立。

活動・主張

週刊誌『週刊金曜日』で1996年に連載が始まった『買ってはいけない』シリーズの共著者として知られている。同連載をまとめた書籍はベストセラーとなり、多くの類似書を生むなど社会現象となり、消費者意識を高めたと評価される一方、船瀬がマクドナルドの肉に食用ミミズが使われていると主張するなど、科学的妥当性には批判も多い(買ってはいけない#批判を参照)。また、2008年刊行の『新・知ってはいけない!?』はトンデモ本として第18回日本トンデモ本大賞に選ばれた。同書では『買ってはいけない』と同様に、「グルメ番組は石油・穀物・食肉メジャーの陰謀」といった陰謀論や、「宅間守は化学物質の影響で殺人鬼にになった」とする説などを紹介している。

2011年には安保徹や奇埈成、森下敬一の賛同を得て「新医学宣言」を提唱した。この宣言では医療利権の支配や医学教育のマインドコントロールの存在、現代医療の欠陥を主張し、自然治癒や代替医療の重視を唱えている。

2017年時点で風呂に入った際に体を洗ったことがなく、頭を洗うのは年に4回程度と公言している。垢は体を保護するものであり、むやみに洗い流すことは自然の摂理に反するという持論に基づくもので、同様に体や髪を洗わない有名人として五木寛之タモリを挙げている。ベジタリアンでもあり、60歳を過ぎても精神年齢は10代、肉体年齢は20代を維持していると自負している船瀬図書館 - 体を洗わず湯船につかるだけ【タモリ式入浴法のすすめ】

自著『コロナワクチンの恐ろしさ』(高橋徳・中村篤史との共著、成甲書房、2021年7月刊)において、エイズ、鳥インフルエンザ、SARSを「生物兵器」と位置づけ、すべてのワクチンも同様に「生物兵器」であると断言している。さらに、mRNAワクチンについて「人の身体に永続的な未知の遺伝子的変化を引き起こし、接種者を『遺伝子組み換え生物』に変える設計がされている」とし、ワクチンを接種した人は9週間後に新型コロナウイルスの培養器となり、殺人マシンになると主張している。Newsweek Japanの書評では、このような主張を「検証不可能な陰謀論やトンデモ仮説のオンパレード」と評し、その「驚くべきいい加減さ」を指摘している。学術研究によれば、2020年1月から2021年10月に刊行されたCOVID-19ワクチン関連の陰謀論的書籍の多くは、ヒカルランドや共栄書房といった特定の出版社から出版されており、その約半数は飛鳥昭雄、大橋眞、船瀬俊介の3人によって執筆されていたとされる。

著作

単著

  • - 主な参考文献:pp.263–265。
  • - 監修:奥山公道。
  • - 「続」編の副書名:髪も肌も、より美しく。
  • - 「続々」編の副書名:「わかった…!!」全国から目ざめた声。
  • - サブタイトル:お肌も髪もしっとりよみがえる…!
  • - 文献あり。
    • - 平成10年度厚生省委託事業。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
    • - 『巨大地震が原発を襲う』(地湧社2007年刊)の増補改訂、改題。
  • - 文献あり。
  • - 「新」のサブタイトル 日本人だけが知らない世界の100の常識。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
    • - の改訂。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 索引あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 文献あり。
  • - 奥付の各巻のタイトル(誤植):「どれだけ脅迫されても書かずには死ねない」。
  • 『医療大崩壊 もう、クスリはのめない 医者にはいけない』共栄書房、2016年11月
  • 『肉好きは8倍心臓マヒで死ぬ : これが決定的証拠です』共栄書房、2018年10月
  • 『リニア亡国論 : これでもあなたは"夢の超特急"に乗る気になれるか!?』ビジネス社、2018年10月
  • 『恐いインプラント』光文社、2018年11月
  • 『世界に広がる「波動医学」 : 近未来医療の最前線』共栄書房、2019年3月
  • 『牛乳のワナ : 35の病気を生みだす史上最悪の飲料!?』ビジネス社、2019年4月
  • 『なぜ中国は認知症に「音響チェア」を導入したのか? : 「波動医学」の新しい夜明け』徳間書店、2019年8月
  • 『図解3日食べなきゃ、7割治る! : 「空腹」こそが最高のクスリ』ビジネス社、2019年11月
  • 『フライドチキンの呪い : チキン・から揚げで10年早死に』共栄書房、2019年11月
  • 『ショック!!やっぱりあぶない電磁波 : 忍びよる電磁波被害から身を守る 新版』花伝社、2020年1月
  • 『日本の真相!知らないと「殺される!!」 : 政府・マスコミ・企業がひた隠す不都合な事実』成甲書房、2020年2月
  • 『味の素の罪』ヒカルランド、2020年4月
  • 『コロナと5G : 世界を壊す新型ウイルスと次世代通信』共栄書房、2020年7月
  • 『テレビは見るな!新聞は取るな! : 〈洗脳マシン〉に腐り果てた〈日本のマスコミ〉』成甲書房、2020年7月
  • 『〈倍音・共鳴・自然音〉でなぜ病が癒え、氣が整ってしまうのか?! : スピーカー革命 : 医療マフィアが知って隠した心臓部』ヒカルランド、2020年8月
  • 『コロナと陰謀 : 誰もいえない"生物兵器"の秘密』ヒカルランド、2020年9月
  • 『コロナとワクチン : 新型ウイルス騒動の真相とワクチンの本当の狙い』共栄書房、2021年1月
  • 『アメリカ不正選挙2020 : 忘れてはいけない歴史記録 : JFK暗殺、9・11を凌ぐ巨大陰謀』成甲書房、2021年5月
  • 『「波動医学」と宗教改革 : 諸行無常-波動の響きが心身を癒す』ヒカルランド、2021年5月
  • 『ガンを治す「波動医学」 : 難病に打ち克つ近未来医療』共栄書房、2021年8月
  • 『ワクチンで殺される』共栄書房、2021年9月
  • 『牛乳のワナ : 完全図解版 : メディアでは報道されない乳製品の黒い真実』ビジネス社、2021年10月
  • 『EVガラパゴス : 周回遅れの日本自動車産業に明日はない』ビジネス社、2022年3月
  • 『ヴィーガン革命 : 動物食は老化する』ビオ・マガジン、2022年4月30日
  • 『コロナの、あとしまつ : "洗脳"ワクチンで亡くなるひと、生きのびるひと』共栄書房、2022年7月
  • 『世界をだました5人の学者 : 人類史の「現代」を地獄に墜とした悪魔の"使徒"たち』ヒカルランド、2022年9月
  • 『めざめよ! : 気づいた人は、生き残る』ヒカルランド、2022年10月
  • 『NASAは"何か"を隠してる : UFO、天体、エイリアン……宇宙は嘘に満ちている!』ビジネス社、2022年12月
  • 『食べなきゃ治る!糖尿病 : 1日1食が成功の秘訣だ! 増補改訂版』ビジネス社、2023年3月
  • 『60(カンレキ)すぎたら本気で筋トレ! 新装・普及版』興陽館、2023年8月
  • 『幽体離脱 量子論が“謎”を、とく! NASAは“何か”を隠してるⅡ』 ビジネス社、2023年9月
  • 『世界の“毒”がやってくる : 緑の列島を奪い取る狂気の"仕掛け"』ビオ・マガジン、2023年10月
  • 『奇跡を起こす「波動医学」 : "量子力学"が切り開く未来医療革命』共栄書房、2023年11月
  • 『日本民族抹殺計画 やつらは「金」を狙っている!』ビジネス社、2024年4月
  • 『殺されるな! めざめた人は生き残る (めざめよ!)』ヒカルランド、2024年6月
  • 『奇跡の威力「伝統食材」 : 正しく食べれば、120歳まで生きる!?』共栄書房、2024年10月
  • 『フリースクール革命 : イーロン・マスクも、大谷翔平も、"遊び"で育った!』ビオ・マガジン、2024年10月
  • 『トランプ暗殺指令 : ディープステートとの最終戦争が始まる!』ヒカルランド、2025年2月
  • 『ガン検診は受けてはいけない! : 〈死〉を招く、人間ドック、健康診断… 新装版』ヒカルランド、2024年5月
  • 『アナログの逆襲 : なぜLPが、CDを追い抜いた?』ヒカルランド、2025年5月
  • 『イーロン・マスク未来を創る男 : 21世紀地球文明は一人の天才に託された』ヴォイス出版事業部、2025年7月

共著

  • 『悪の巨星墜つD・ロックフェラー : 医学、医療は変わるか』船瀬俊介, 高村剛:著、ICI、2019年7月
  • 『船瀬俊介&秋山佳胤令和元年トークライブ「大団円」 : 波動と断食が魂の文明をおこす』船瀬俊介, 秋山佳胤:述、明窓出版、2019年7月
  • 『未来に答えを提供する水素・電子・微生物 : あなたのまったく知らない問題解決のテクノロジー』船瀬俊介, 若山利文, 四角恒世, 宇都義浩, 永田英基, 中島竹志:著、ヒカルランド、2019年8月
  • 『内臓を磨けば人生はもっと長くなる : ヨーガとアートとファスティング』船瀬俊介, 片岡鶴太郎:述、明窓出版、2020年12月
  • 『知らないほうが……幸せかもしれない コロナワクチンの恐ろしさ : 良心派医師が心底憂慮する理由』高橋徳, 中村篤史, 船瀬俊介:著、成甲書房、2021年7月
  • 『未来をつかめ!量子テレポーテーションの世界』船瀬俊介, 飛沢誠一 著、ヒカルランド、2021年12月
  • 『壊れた世界は、こう歩め! : ワクチンと人類のゾンビ化』船瀬俊介, ハナリン, 斉藤新緑:著、ヒカルランド、2022年1月
  • 『文句はあるか!?斉藤新緑×船瀬俊介W爆弾の衝撃!』斉藤新緑, 船瀬俊介:著、ヒカルランド、2022年1月
  • 『医療大リセット時代 : 脱・西洋医学のすすめ』大橋眞, 船瀬俊介:著、共栄書房、2023年9月
  • 『「洗脳」の超メカニズム : なぜ聞く耳を持たないのか? : 世界大戦も、ワクチン殺戮も、この世の"地獄"は「洗脳」から生じる』船瀬俊介, AINO:著、ヒカルランド、2024年5月
  • 『医者にかかると殺される?! : 現役ベテラン医師の叫びを聞け! : 医師だけが知っている医療界の非常識』船瀬俊介, 菅野喜敬:著、ヒカルランド、2024年8月
  • 『血液の闇 : 輸血は受けてはいけない : 輸血は近代医学最大の失敗であり、洗脳だった!! 新装版』船瀬俊介, 内海聡:著、ヒカルランド、2024年11月

編著

翻訳

  • - 原タイトル:Cross currents
  • - 原タイトル:Mad cowboy
  • 『クロス・カレント : 電磁波"複合"被曝の恐怖 新装復刻版』ロバート・O・ベッカー:著, 船瀬俊介:訳、ヒカルランド、2022年11月

監修

  • - 原タイトル:Pure & simple, natural weight control
  • - 原タイトル:Colon health
  • - 原タイトル:Water can undermine your health
  • - 原タイトル:Become younger
  • 『エイズウイルス〈HIV〉は生物兵器だった』ヤコブ・ゼーガル, リリー・ゼーガル:著, 船瀬俊介:監修, 川口啓明:訳、ヒカルランド、2021年1月

関連項目

  • 森下敬一 - 船瀬が私淑し、その「千島・森下学説」(千島学説と類似の腸管造血説)を支持する。
  • ラルフ・ネーダー - アメリカの消費者運動家。船瀬をアメリカへ招待した。

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/09/01 12:19 UTC (変更履歴
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