安田淳一 : ウィキペディア(Wikipedia)

安田 淳一(やすだじゅんいち、1967年 - )は日本の映画監督、プロデューサー、脚本家、米農家。

人物

「拳銃と目玉焼」でオリジナル映画作品監督デビュー。それ以前から企画・イベントムービー等の制作を行っていた。

2017年、米作りを取り巻く問題点にも触れた2作目「ごはん」は、日本映画史上最も美しく水田風景を描き、最もリアルに現代の米作農家を描いた米作りエンタテイメントムービーとしてリリース。38カ月続くロングヒット作となった。

2023年、父の逝去により、米作り農家を継ぎ、米農家と映画監督の兼業の生活をしている。 シネマ・ロサでの単館上映から始まった新作「侍タイムスリッパー」が、全国300館以上で上映される異例の大ヒット公開中。安田監督が、脚本、原作など1人11役を務めたオリジナル作品で、会津藩士の武士が時代劇撮影所にタイムスリップして「斬られ役」として現代を生きる姿を描いた。 田植えと稲刈りの時期を外して撮影した本作には、江戸時代から現代にタイムスリップした侍が、白米を見て驚くシーンがあり、監督が自ら育てた米を炊いて撮影している。本作はシネマ・ロサでの上映からスタートし、全国展開した点が共通することから、映画ファンからは上田慎一郎監督作品である「カメ止めの再来」とも騒がれており、安田監督自身も『カメラを止めるな!』のストーリーテリングや展開方法から影響を受け、リスペクトする形で本作を制作していることを公言している。

来歴

  • 1967年、京都府生まれ
  • 2014年、自主映画「拳銃と目玉焼」でオリジナル映画監督デビュー。宣伝配給を行う未来映画社を設立。
  • 2023年、父親の逝去を機に、米作り農家を継ぐ。
  • 2024年、映画「侍タイムスリッパー」で、2024年度新藤兼人賞 銀賞と第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 監督賞を受賞。
  • 2025年、映画「侍タイムスリッパー」で、第48回日本アカデミー賞 優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀編集賞を受賞、おおさかシネマフェスティバル2025 監督賞を受賞、第44回藤本賞 奨励賞を受賞した。

作品

主な監督作品

未来映画社作品
  • 拳銃と目玉焼(2014年) - 監督・脚本・撮影・照明・編集
  • ごはん(2017年) - 監督・脚本・撮影・照明・編集
  • 侍タイムスリッパー(2024年) - 監督・脚本・撮影・照明・編集
未来映画社以外
  • 新世界歌謡道(2006年、森千紗花事務所)
    • 新世界歌謡道パートII(2014年、森千紗花事務所)

監督以外での参加作品

  • Wende(ヴェンデ)〜光と水のエネルギー〜(2022年、Wende製作委員会) - 撮影・録音
    • Wende2〜未来へのアプローチ〜(2024年、Wende製作委員会) - 撮影・録音
  • ネペンテスの森(2022年) - 監修・撮影・編集
  • 華の季節(とき)(2023年) - 監修・撮影監督
短編映画
  • 想いのこり(2018年) - 撮影・編集
  • アナログ・タイムス(2019年) - 企画・照明 ※未来映画社GO NEXT PROJECT

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/03/01 10:50 UTC (変更履歴
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