小田学 : ウィキペディア(Wikipedia)

小田 学(おだ まなぶ、1980年 - )は、日本の映画監督。埼玉県熊谷市出身。

人物

2014年、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)で『ネオ桃太郎』がジェムストーン賞を受賞、PFFスカラシップ(奨学制度)によって初の長編映画『サイモン&タダタカシ』が撮影され2018年3月に公開。 父は四郎。

生い立ち

埼玉県熊谷市に生誕し、子供時代に映画に興味を示したということもなかった。高校に進学するも、堅苦しさに違和感を感じほどなく中退して、定時制に入学し、改造車で通学する同級生にも馴染めなかったが、その学生時代の後半に映画の世界に触れることとなった。

各地のリゾート地でアルバイトする中、静岡県の白浜大浜海水浴場の海の家で働いている時に、いかにもという感じでビーチパラソルの下で脚本を書く、自主映画を製作している男を発見し、その様になった姿に小田は心が惹かれた。その人物と関わるうちに、小田は映画を見はじめ、自主映画の制作を手伝うようになり話の流れで、「一緒に住んだら5万円の車をやるから映画学校に入れ」と言われ、日活芸術学院に入学。卒業制作として短編「二人乗り」を制作し入賞することになる。入賞をきっかけとして、まだ世に広まっていない作品と、その製作者からさらなる刺激を受け映像の制作に没頭していった。

20歳で東京を拠点とし映像製作と劇団に携わる。地元に強い思い入れはないとは言うものの、心の中ではいつも地元が気になりそして愛着もあるという。

2006年に仲間と共に劇団「兄貴の子供」を立ち上げ、舞台演出も行い、2014年にぴあフィルムフェスティバル(PFF)で『ネオ桃太郎』がジェムストーン賞(日活賞)を受賞、第24回PFFスカラシップ作品として初の長編映画『サイモン&タダタカシ』が撮影され、2018年3月24日に公開された。伊丹十三のような、分かりやすく過剰に表現される演出を理想とする。

作品・経歴

  • 『二人乗り』 - 2003年の卒業制作の短編は、小津安二郎記念蓼科高原映画祭・短編映画コンクールで入賞。
  • 『仲直り』2004年9分 - 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭などで上映。
  • 『塩鮭』 - 2005年30分第8回インディーズムービー・フェスティバルで準グランプリ。
  • 空き瓶』(デジタル岡山大百科) 2006年3分20秒。第22回徳島映像フェスティバル徳島県知事賞。
  • 二人』(Youtube・ビデオSALON) - 2012年、13分のコメディ。呼び出されたバイトの先輩に告白されると思ったが・・・。
  • 『ネオ桃太郎』 - 2014年20分、PFFジェムストーン賞受賞。爆発シーンをやってみたいということから、イメージを膨らませて、コメディとなった。
  • 『わたしの王子』32分、2014年7月19日に公開された本作は、友情以上の思いをはせる女友達の二人の物語。
  • うどん屋の子』(旅もじゃ)2015年12分地域PV - 熊谷うどんのお店が舞台。
  • 家族になれたら』(Twitter・船橋屋) - 2017年1話2分間の全10話。ミオヤマザキの楽曲「愛されたいよ。」をテーマとしたTwitter上で展開されるドラマの第三弾として配信。
  • 『サイモン&タダタカシ』2018年1時間24分 - 第24回PFFスカラシップ作品。純愛、コメディ、ロードムービー、その他さまざまな要素を取り入れた作品。須賀健太阪本一樹が主演。

出典

外部リンク

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