楠侑子 : ウィキペディア(Wikipedia)
楠 侑子(くすのき ゆうこ、1933年〈昭和8年〉1月1日 - )は、日本の女優、声優。夫は劇作家の別役実(2020年死別)。本名は別役侑子(べつやく ゆうこ)。かたつむりの会所属。身長158cm、体重48kg(公称)。一人娘の怜は、イラストレーターのべつやくれいである。
来歴
東京都台東区出身。立教女学院高等学校卒業。俳優座養成所第3期生。劇団俳優座、劇団新人会、劇団俳優小劇場と渡り歩き、結婚・出産を機に家庭中心の生活に入った。その後、1978年にかたつむりの会を結成し、現在に至る。デビューは、1953年の映画『ひめゆりの塔』(東映)での端役出演。
長年にわたり、東京・渋谷の小劇場「ジァン・ジァン」にて、毎年6月(「かたつむり」の由来でもある)に男優一人を招いて別役作品を上演し続けていたが、ジァン・ジァンが閉鎖された後は、目立った活動をしていない。
主な出演作品
映画
- 四季の愛欲(中平康監督、日活1958年)吟子
- 事件記者 仮面の脅迫(山崎徳次郎監督、1959年)河村芳江 役
- 銀座旋風児 目撃者は彼奴だ(野口博志監督、1960年)田川礼子 役
- 幌馬車は行く(1960年)
- 南海の狼火(1960年)
- 望郷の海 (1962年)
- 青い街の狼 (1962年)
- 探偵事務所23 くたばれ悪党ども(鈴木清順監督、1963年)美佐 役
- 赤い殺意(今村昌平監督、1964年)増田義子 役
- 間諜(沢島忠監督、1964年)おあき 役
- 黒い猫(1965年、東映)
- 素敵な今晩わ(野村芳太郎監督、1965年)立花久子 役
- 怪談せむし男(佐藤肇監督、1965年) - 宗方芳江 役
- ぼくどうして涙がでるの(森永健次郎監督、1965年)宮崎徳子 役
- 女犯破戒 (1966年)
- 河内カルメン(鈴木清順監督、1966年)鹿島洋子 役
- 愛の渇き(蔵原惟繕監督、1967年)千恵子 役
- 吸血鬼ゴケミドロ(佐藤肇監督、1968年)徳安法子 役
- どですかでん(黒澤明監督、1970年)沢上みさお 役
- エロス+虐殺(吉田喜重監督、1970年)正岡逸子 役
- 不連続殺人事件(曽根中生監督、1977年)宇津木秋子 役
テレビドラマ
- 愛と死をみつめて(1959年、NHK)
- 三匹の侍 (CX)
- 第1シリーズ 第3話「讐鬼血笑」(1963年)
- 第4シリーズ 第4話「麝香丸の亡霊」(1966年) - お六
- 第5シリーズ 第17話「帰ってきた剣鬼」(1968年) - 沙織
- 第6シリーズ 第17話「山の血が騒ぐ」(1969年) - イチ
- ザ・ガードマン(TBS / 大映テレビ室)
- 第65話「笛を吹く悪魔」(1966年)
- 第100話「氷の海から来た女」(1967年)
- 第101話「北海の大金塊」(1967年)
- 第121話「魔性の女」(1967年)
- 第201話「怪談・すすり泣くわら人形」(1969年)
- 第250話「250回目は殺人結婚式」(1970年)
- 銭形平次 (CX)
- 第23話「闇夜の眼」(1966年)
- 第576話「人情寄席ばやし」(1977年)
- 眠狂四郎 第4話「白首の宿」(1967年、CX)
- 裸の町(1968年、NET)
- キイハンター 第6話「影のメロディー」(1968年、TBS / 東映)
- 日本任侠伝 第1話「国定忠治」(1969年、NET)
- 大坂城の女(1970年、KTV)
- 鹿鳴館(1970年、NHK)
- 鬼平犯科帳 第42話「恋文」 (1970年、NET / 東宝) - おもん
- 恐怖劇場アンバランス 第2話「死を予告する女」(1973年、CX) - 黒衣の女
- うわさの委員会(1975年11月30日、NHK)
- 必殺仕業人 第19話「あんたこの奥の手をどう思う」(1976年、ABC / 松竹) - おとき
- ドラマ人間模様 / 愛を病む(1980年、NHK)
- 土曜ワイド劇場 (ANB)
- 「映画スター殺人事件」(1981年)
- 「花嫁に手を出すな!」(1981年)
- 銭形平次 (北大路欣也版) 第1シリーズ 第11話「水底の鐘」(1991年、CX)
- 素敵に女ざかり ルームメイツ(1996年、NHK)- 坂本時江
吹き替え
- ジャンヌ・モロー
- 雨のしのび逢い
- キャサリン大帝
- 死刑台のエレベーター ※NETテレビ版
- 大列車作戦 ※NETテレビ版1
- 勝利者
- NHK特集 ルーブル美術館
- 若者のすべて(ジネッタ〈クラウディア・カルディナーレ〉) ※東京12Ch版1
- さすらいの狼(レア・マッサリ)
- オリエント急行殺人事件(ローレン・バコール)
- にがい米 (シルヴァナ・マンガーノ) ※NHK版
- 弁護士ジャッド 「釈放という名のゲーム - (シャロン〈パトリシア・クローリ〉)
- リッチマン・プアマン - (クロチルド〈フィオニューラ・フラナガン〉)
- 影の視線 - (シャルタン〈パスカル・オードレ〉)
- ザ・ビッグマン - (アンナ〈〉)
関連人物
- 小山田宗徳(同期・俳優)
- 穂積隆信(同期・俳優)
- 愛川欽也(同期・俳優)
- 安井昌二(同期・俳優)
- 入江洋佑(同期・俳優)
- 本郷淳(同期・俳優)
- 江幡高志(同期・俳優)
- 村井志摩子(劇作家・演出家・かたつむりの会)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/28 20:38 UTC (変更履歴)
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