北田直俊 : ウィキペディア(Wikipedia)

北田 直俊(きただ なおとし)は、日本の映画監督。

1968年生まれ。人生の目標や希望を見出せない儘、高校を中退し放浪と肉体労働の末に 独学で映画製作を開始させる。処女作8ミリ映画では孤 独と絶望を 吐き出すように製作し、同年の日本映像フェスティバ ルにおいて優秀賞を受賞。それを機に得た資金で若干19歳にて16ミリ中編映画を完成させる。【主役を演じたのは後年、第34回日本アカデミー賞・優秀美術賞を受賞した花谷秀文。編集を担当したのは現大阪市此花区長でもある西原昇氏が務めた伝説的作品】  その後も手探りで16ミリ実験劇映画『風景映画』(1993・50分・白黒)を3年がかりで完成させる。  捨て犬だった愛犬を主役にほぼ10年間を費やし、35ミリ白黒長編劇映画『イヌ』(2002・83分・白黒/カラー)で劇場公開を果たす。虐待され殺された一匹のイヌが人間に復讐するというシュールな作品。  同じ年、同棲中の彼女が自殺し、その経緯から自らの命を絶つ人妻の妄想劇『朝子』(2005・86分・白黒/カラー)を製作。続いてこの世に残された側の果てしない喪失を描く『デモーニッシュな街から遠く離れて』(2008・85分・カラー)という自殺に関する2作品を製作。その後、劇映画創作意欲の枯渇からカメラを捨てる。  2011年の原発事故に伴う福島警戒区域内に置き去りになった動物達とそれらを救出する人々との関わり合いを主題にした長篇ドキュメンタリー『ZONE 存在しなかった命』(2013・117分・カラー)を完成。その姉妹編となる飯舘村などの数年間も放置された儘の被災動物たちと法整備の遅れを描く『みえない汚染・飯舘村の動物たち』(2015年・92分・白黒/カラー)と共に2016年8月全国リリース。  次回作として、細々と無農薬有機農法を続けている男性の土地が、幹線道路延長の為に立ち退き要請を喰らい、たった一人で闘う姿を農作業を織り交ぜながら記録映画として撮影中。同時にアジアに於ける犬食産業の闇を描いた記録映画『アジア犬肉紀行』製作中。

主な映画作品

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出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2018/03/31 12:55 UTC (変更履歴
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