岸井明 : ウィキペディア(Wikipedia)

岸井 明(きしい あきら、1910年10月13日 - 1965年7月3日)は日本のコメディアン、俳優、歌手。

来歴

1910年10月13日、東京府東京市京橋区新富町(現:東京都中央区新富)で弁護士の岸井辰雄の次男として生まれる。父は現在の埼玉県深谷市に生まれ、明治法律学校(現:明治大学)卒業後、東京で弁護士を開業した。1925年、東京弁護士会長となった。明は1930年に青山学院中等部・高等部を経て日本大学相撲部在学中に日活京都撮影所に入り、劇団「笑の王国」を主宰する。

1935年には、古川ロッパと組み、数々の映画や喜劇に出演。歌う映画スターとして「ダイナ」や「タバコやの娘」を吹き込んだ。戦後は森川信と一座をくんだり、黎明期のテレビ番組に出演する傍ら、片岡千恵蔵主演の時代劇大作『大菩薩峠』など幅広く活躍した。1953年には第4回NHK紅白歌合戦にも出場している。

夫人は宝塚歌劇団23期生で男役として月組で活躍した元タカラジェンヌの初霜菊子(旧姓:勝間田綾子)で、岸井あや子に改名後は女優として活躍した。実兄は劇作家、演出家、プロデューサー、時代考証家の岸井良衛。妻の甥はアニメーション監督・演出家の勝間田具治日本にフルCG アニメは根付くのか? 勝間田具治 2012年6月号 東映アニメーション公式サイト。

第二次世界大戦後はフリーの俳優として映画、テレビなどで『日本経済新聞』昭和40年7月3日15面(お悔み欄)脇役として活躍したが、1960年に眼底出血で倒れ、3年後に芸能界を引退。

1965年7月3日、心臓衰弱のため死去した。。

出演作品

映画

  • 1936年 唄の世の中(P.C.L.映画)
  • 1936年 東京ラプソディ(P.C.L.映画)
  • 1936年 からくり歌劇(日活)
  • 1938年 瞼の母(東宝)
  • 1938年 船出は楽し(東宝)
  • 1939年 忠臣蔵(東宝)
  • 1939年 新篇丹下左膳(東宝)
  • 1940年 エノケンの孫悟空(東宝)
  • 1943年 ハナ子さん(東宝)
  • 1947年 見たり聞いたりためしたり(新東宝)
  • 1948年 あの夢この歌(新東宝)
  • 1948年 銀座カンカン娘(新東宝)
  • 1951年 歌う野球小僧(大映)
  • 1954年 三日月童子(東映)
  • 1955年 百面童子(東映)
  • 1958年 少年猿飛佐助(東映)
  • 1960年 ひばりの十八番お嬢吉三(東映)

テレビドラマ

  • 1959年 わんぱく四銃士(NET/東映)
  • 1960年 水道完備ガス見込(1960年 - 1963年、NET)- 早鳥一平
  • 1962年 JNR公安36号 第20話「虚像の女」(NET/東映)

歌謡曲

  • タバコやの娘

NHK紅白歌合戦出場歴

年度/放送回 曲目 対戦相手
1953年(昭和28年)/第4回洒落男笠置シヅ子

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/10/19 02:41 UTC (変更履歴
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