岩谷薫 : ウィキペディア(Wikipedia)
岩谷 薫(いわたに かおる)は、日本の写真家、著作家、思想家。兵庫県出身。19世紀ヨーロッパの墓地天使像を撮っている。また、石棺仏および、中国の古典怪談(志怪小説、伝奇小説)の研究家でもある。
来歴・人物
立命館大学法学部卒。 「写真は魂を撮るもの」『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 1頁。『もっとデジイチLIFE』23号デアゴスティーニ、2011年 13頁。 との姿勢で、多数の著名人や芸能人を撮影してきた経歴をもつ。またその美しい魂の姿をロンドンやイタリア、コート・ダジュールの19世紀の墓地の天使像や、石棺仏に見出し、「キレイな魂を求めていく過程で、西洋の墓地の天使像や路傍の地蔵達に出会い、その魂を撮ってきました。彼等は、人生の終焉で、この世の業を削ぎ落とした最高に美しい魂の姿だったのです。要するに魂の入れ物が、肉体か石かの違いだけなのです。」 『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 2頁 写真集やエッセイでは写真のみならず、文化人類学や宗教学、精神世界、仏教、禅、民俗学、現代の量子論への造詣も深い。
中国古典怪談も同じく「魂を語る小説」『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 2頁 との認識で読み続けその研究歴は長く、2014年で25年。『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 2頁 中国怪談に見る独特の処世術やスピリチュアリズム、あの世の記録を現代に活かしている。常に、写真と文書で魂の行方について探求している作家である。
主な著作
写真集
- 『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』(パロル舎、2005年)占星術家の鏡リュウジ氏が賛辞。
- 『Talking with Angelsーイタリアの天使達ー』(パロル舎、2006年)ISBN 978-4894190627
- 『笑とる仏ー播磨の石棺仏を中心にー』(西日本出版社、2011年)日本図書館協会選定図書。全国初の石棺仏のまとまった写真集である。 谷村新司氏が賛辞している。
- 『Talking with Angelsーコート・ダジュールの天使達ー』(PANARION、2016年)写真の他に、あとがきでは、華厳経の事事無碍法界の思想を、華厳経的視点、文化人類学的な視点、現代科学の視点、臨死体験の視点の4点から解説している書。
エッセイ
- 『新釈 中国古典怪談』 (ヒカルランド、2014年) 森田健著の『生まれ変わりの村』で起こる生まれ変わり現象の共通性を、中国古典怪談と現代臨死研究から初めて立証した書でもある。
- 『亡くなる心得―古典文献から解明する死と生、成仏の本質』(PANARION、2022年) 霊界を記録した中国古典怪談、日本の古典、民俗学、西洋の古典スピリチュアル文献、現代の量子論の全共通性を、唯識と華厳経思想を元に発見し、死と生の本質を完全に解明した書。 青山学院大学 近代日本文学教授 日置俊次氏や、『生まれ変わりの村』の森田健氏が賛辞を送っている。
雑誌
- 『Sundari』vol5(白夜書房、2008年)「パワースポットとしてのロンドン19世紀の墓地」 写真提供、執筆。
- 『yaso 夜想 ヴィクトリアン』(studio parabolica、2008年)「天国のようなヴィクトリア時代の墓地」 写真提供、執筆。
- 『もっとデジイチLIFE』23号(デアゴスティーニ、2011年)「写真とは魂を写すもの 光の中で笑とる仏と対話する」写真提供、インタビュー。
個展
- 『身体感覚』(STUDIO EBIS フォトギャラリー、1995年)
- 『Angels of Bromptonー祈りのすがたー』(STUDIO EBIS フォトギャラリー、1998年)
テレビ・映画・ラジオ出演
- 『真夜中の王国』 NHKBS2 に 個展『身体感覚』の紹介。(1995年)
- 『真夜中の王国』 NHKBS2 と、東京MXTVに 個展『Angels of Bromptonー祈りのすがた』の紹介とインタビュー。(1998年)
- 『志の輔ラジオ 土曜がいい!』文化放送 立川志の輔と対談。(2005年)
- 『三上公也の情報アサイチ!』ラジオ関西 石棺仏についてインタビュー(2011年)
- 『おはよう関西』NHK大阪放送局 石棺仏についてインタビュー(2011年)
- 映画 『ドキュメンタリー 生まれ変わりの村』 解説者の1人として、中国古典怪談と、「生まれ変わりの村」で起こる生まれ変わり現象の共通性を語る。 (2016年 - )
- 『三上公也の朝は恋人』ラジオ関西 『亡くなる心得』についてインタビュー(2022年)
外部リンク
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