夏原武 : ウィキペディア(Wikipedia)
夏原 武(なつはら たけし、1959年 - )は、日本のライター、漫画原作者。千葉県出身。
来歴
父はゼネコン系の設計コンサルタント会社で理事田中森一、夏原武『バブル』(宝島社、2007年)p.30を務めた。19歳の時に桜美林大学文学部中国文学科を1年生の途中で中退し、東京の下町にある的屋系の暴力団に加入自称であり在籍の確認はない。本人が名乗ったとする若頭補佐は、在籍したとする組織では現在も過去も使われておらず、在籍していた組織名も再三変えている。して約10年間ノミ屋、債権回収、地上げなどを行い田中森一、夏原武『バブル』(宝島社、2007年)p.14、当時はバブル経済の時代で毎月の収入は600万円から700万円であった田中森一、夏原武『バブル』(宝島社、2007年)p.38、と自称している。のちにビデオ専門雑誌編集者を経てフリーライターとなり、裏社会やアウトローに関した題材を得意として『別冊宝島』などで執筆した。
パソコン通信とインターネットを黎明期から使用し、アンダーグラウンドな側面を『裏パソコン通信の本』(宝島社)、『裏インターネットの本』(三才ブックス)、『危ないミクシィ 大流行!SNSの闇』(洋泉社)など多くのムックに寄稿した。
1990年代の中期にPC-VANで「地獄の道化師」のハンドルネームで活動し、オンラインマガジン『おまんたマガジン』第1号に「アニメカンパニー/“超民主主義”のなれのはて」を発表したほか、菜摘ひかるの才能を見出した。
2003年から『週刊ヤングサンデー』で、詐欺を主題とする漫画『クロサギ』の原案を担当して2007年に小学館漫画賞一般向け部門を受賞し、肩から腿に掛けて入れ墨を施した。2006年4月からTBSでテレビドラマ化された際に、シロサギ役で特別出演した。
著書
- 現代ヤクザのシノギ方(宝島社)
- 現代ヤクザに学ぶ最強交渉・処世術(宝島社)
- ザ・闇金融道(宝島社)
- サギの手口(データハウス)
- 踏み倒しの手口(データハウス)
- 小説クロサギ(小学館)
- 貧乏人を喰う奴らを暴く(宝島社)
- 震災ビジネスの闇(宝島社)
- 反社会的勢力(洋泉社)
漫画原作
- 伝説の頭 翔(作画:刃森尊、2003年-2005年、『週刊少年マガジン』、講談社)
- クロサギ(作画:黒丸、2003年-2008年、『週刊ヤングサンデー』、小学館)- 原案としてクレジット
- 新クロサギ(作画:黒丸、2008年-2013年、『ビッグコミックスピリッツ』、小学館)- 原案としてクレジット
- アカマクラ(作画:石川雅楽、2006年-2008年、『プレイコミック』、秋田書店)
- 逃亡弁護士 成田誠(作画:髙田優、2007年-2008年、『週刊ヤングサンデー』、小学館)- 剛英城名義。原案としてクレジット
- 新・逃亡弁護士 成田誠(作画:岡本創、2010年-2011年、『月刊!スピリッツ』、小学館)- 剛英城名義。原案としてクレジット
- ギャングスターズ(作画:盧美英、2008年、『プレイコミック』、秋田書店)
- LOVERS HOTEL(作画:天馬ふぇみお、2010年、『プレイコミック』、秋田書店)
- 関東三国志(作画:渡辺保裕、2012年-、『プレイコミック』、秋田書店)
- 正直不動産(作画:大谷アキラ、脚本:水野光博、2017年-、『ビッグコミック』、 小学館)
- 任侠転生 -異世界のヤクザ姫-(作画:宮下裕樹、2019年-、『月刊サンデーGX』、 小学館)
- バクサイ~IR法黙示録~(作画:奥道則、2020年-、『まんが王国コミックス』、ビーグリー)
- 合同会社・正義屋(作画:西川秀明、2020年-2022年、『ヤングアニマル』、白泉社)
- 恋は六道、愛の辻(作画:雨崎、2021年-、『まんが王国コミックス』、ビーグリー)
- カモのネギには毒がある(作画:甲斐谷忍、『グランドジャンプ』2021年17号掲載)
- カモのネギには毒がある-加茂教授の"人間"経済学講義-(作画:甲斐谷忍、2022年-、『グランドジャンプ』) 原案としてクレジット
取材協力
- 闇金ウシジマくん(『ビッグコミックスピリッツ』、小学館)
連載
- 月刊宝島 現代詐欺師百景
- 実話時報 黒き牙
- SafetyJapan 隣は詐欺師
映像化
- クロサギ (2006年のテレビドラマ)(2006年、TBS)
- 映画 クロサギ(2008年、東宝)
- ザ・闇金融道(2012年、オールイン エンタテインメント)
- クロサギ (2022年のテレビドラマ)(2022年、TBS)
- 正直不動産(2022年、NHK総合)
- 伝説の頭 翔(2024年予定、テレビ朝日)
外部リンク
- おまんたマガジン第1号 - 夏原の「アニメカンパニー/“超民主主義”のなれのはて」所収
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/17 18:50 UTC (変更履歴)
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