乙葉 : ウィキペディア(Wikipedia)

乙葉(おとは、1981年〈昭和56年〉1月28日 - )は、日本の女優、タレント、元グラビアアイドル。

長野県北安曇郡池田町出身(出生地は東京都田無市〈現・西東京市〉)BOMB 2001年7月号「乙葉巻頭大特集」(52〜66ページ)。ノットカンパニー所属。現在は東京都在住。

夫はお笑いタレントの藤井隆。

来歴

長野県大町高等学校(現・長野県大町岳陽高等学校)、武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)文学部国文学科卒業。

生後3ヶ月で田無市から長野県豊科町(現・安曇野市)へ、その後、4歳の時に池田町に引っ越し、それから高校卒業まで池田町で過ごす。

引っ越した理由は、父が「東京で子供を育てたくない」ということだった(長野県は父の故郷でもある)乙葉本(オトハゴコロ)17ページ。

長野県大町高等学校卒業後、大学進学のために上京。入学から数ヶ月経って、原宿で1人で買い物をしているところをスカウトされ、在学中に芸能界入り乙葉本(オトハゴコロ)34-36ページ。

当初は本名の吉田和代で活動していたが、ほどなく現在の芸名である「乙葉」に改名した。芸名の由来は「乙女の葉っぱという意味で、『葉』が『菜』になって大人になるのはいつだろう、というニュアンス」というのが表の理由で、「名付け親の一人であるプロデューサーの友人の彼女の名前」というのが裏の理由だという乙葉本(オトハゴコロ)74ページ。

2002年に歌手デビューし、以降の半年間にアルバム2枚、シングル1枚をリリース。

2004年4月14日、レコード会社を移りアルバムをリリースした。

2005年5月7日に、お笑いタレント藤井隆との婚約を発表。同月9日に2人で記者会見を行った。7月29日に婚姻届を提出、その翌日に都内のホテルで挙式・披露宴を行った。

2007年10月29日、都内の病院で第1子(女児)を出産。

2008年からは着物のプロデュースも手掛けている乙葉 - 京都丸紅株式会社 乙葉のキモノで七五三。

2015年8月22日放送の『さんまのまんま』(関西テレビ)に藤井隆とともに出演。テレビ番組での夫婦共演は結婚10周年で初となる。

同年、「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー 2015」を藤井とともに受賞。

2019年12月31日をもってエンプロを離れ、ノットカンパニーへ移籍したことを2020年1月6日に発表。 同日、公式サイト「乙葉Official Site」を開設。

人物

引っ込み思案で争いごとが嫌い。堅実で安定志向。かつ、のんびり屋。非常に、おっとりした性格である。

兄がいる。

小学校6年生の時に、保健委員長を務めた。中学校ではテニス部に所属していたが、試合で自分が優勢になった時、相手がラケットを地面に叩きつけたのを見て「自分が勝ってはいけないんだ」と思い、半分故意に負けた。高校では吹奏楽部に所属。

習い事は、4歳でピアノを始め、小学生時代は1年で水泳、2年で書道、3年で公文式、5年生で英会話、6年生で河合塾の夏期講習に通っていた乙葉本(オトハゴコロ)146ページ。プロフィールでも特技をピアノとしている。

よく「理想のタイプは公務員」と発言している。

ちなみに乙葉自身も「町役場の受付」「図書館の先生」といった地方公務員になりたかったという乙葉本(オトハゴコロ)172ページ。

芸能界入りするにあたって、両親に「大学は卒業してくれ」と言われ、実際に留年することなく卒業した。通った大学は、出生地である西東京市に所在する。

女優、タレント、CM出演等の活動中に実父が病床に伏せる。仕事こそ続けたが心配から憔悴は見てとれるほどであった。「笑っていいとも!」で共演した関根勤が乙葉と藤井を引き合わせ、親しくなり始めた時期であった。藤井は父の容態を心配する言葉を口にする乙葉の聞き役に回り、励まして支えた。その後、父は死去。乙葉の精神的なダメージは大きかったが、藤井が献身的にサポートしてくれたことで助けられ、結婚を意識するほど惹かれたという。

格言好き。座右の銘は「出る杭は打たれる」「触らぬ神にたたりなし」など、自身の性格を反映した危機回避をうたったものをあげている乙葉本(オトハゴコロ)114ページなど。

長野県に対する郷土愛はかなりのもので、NTT東日本長野支店のCMで「信濃の国」を歌っている。

趣味は文章を書くこと。毎月の最終月曜日に、出身地である長野県の地方紙信濃毎日新聞にコラム「乙葉のオトハチックに」を連載している。 高校3年の時には伊藤園の「お〜いお茶」の俳句コンテストで入賞した(その時の作品は「雪溶けて 開花開始の 桜と私」である)週刊朝日 2002年5月31日号「マリコのここまで聞いていいのかな」58ページ。

出演作品(テレビ)

レギュラー

  • 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ!(NHK) - 語り
  • 土曜はナニする!?(関西テレビ) - 準レギュラー

過去のレギュラー

  • 女神の欲望(テレビ東京)
  • 梁山泊(スペースシャワーTV)
  • どっちの料理ショー(読売テレビ)
  • 大改造!!劇的ビフォーアフター(ABCテレビ)
    • 「ビフォーアフター」のレギュラー出演は2005年4月から2006年3月の1年間だったが、2006年1月以降は同時間帯放送のNHK大河ドラマ「功名が辻」に出演する週には出演しなかった。その際の代役は吉岡美穂などが務めた。なお、「ビフォーアフター」は2006年3月19日をもって、レギュラー放送を一旦終了した。
  • 笑っていいとも!(フジテレビ)
    • 2003年9月29日 - 2005年3月28日:月曜レギュラー
    • 2005年4月5日 - 9月27日:火曜レギュラー
    • 2005年10月5日 - 2006年3月29日:水曜レギュラー
    • 2009年5月18日:ゲスト出演
  • 笑っていいとも!増刊号(2003年10月5日 - 2006年4月2日、フジテレビ)
  • 体操の時間。(フジテレビ)
  • 日立 世界・ふしぎ発見!(TBS) - 準レギュラー
  • がっちりマンデー!!(TBS) - 進藤晶子の代行
  • ここが聞きたい!名医にQ(2008年4月 - 2011年3月、NHK教育)
  • 爆笑 大日本アカン警察(2011年5月22日、フジテレビ) - ジャッジゲスト
  • 奥の深道(2012年5月11日、フジテレビ)

テレビドラマ

  • ハッピィサルベージ(2000年4月 - 6月、テレビ朝日)
  • 嫉妬の香り(2001年10月 - 12月、テレビ朝日)
  • 逮捕しちゃうぞ(2002年10月 - 12月、テレビ朝日) - 二階堂頼子 役
  • よい子の味方 〜新米保育士物語〜(2003年1月 - 3月、日本テレビ) - 大本るみ 役
  • きみはペット(2003年4月 - 6月、TBS) - 栗本春香 役
  • ゆうれい、貸します〜お染・恋の七変化〜(2003年6月 - 7月、NHK金曜時代劇) - みつ 役
  • 共犯者(2003年10月 - 12月、日本テレビ) - 小田広海 役
  • 新選組! 第1話(2004年1月11日、NHK) - おしず 役
  • 乱歩R 第1話(2004年1月12日、読売テレビ) - 杉本美弥子 役 ※このドラマで藤井隆と共演(藤井との共演はそれ以前にもあり)したことをきっかけに、交際・結婚に至った
  • 警視庁鑑識班2004 第4話(2004年2月4日、日本テレビ系) - 佐久間英里子 役
  • ごくせん 第2シリーズ(2005年1月 - 3月、日本テレビ) - 白鳥ひとみ 役
  • 離婚弁護士II〜ハンサムウーマン〜 第2話(2005年4月26日、フジテレビ) - 上野美香 役
  • あいのうた 第1話・第4話(2005年10月12日・11月2日、日本テレビ) - 愛ちゃん 役(菅野美穂演じる主人公の小学校時代の同級生)
  • 功名が辻(2006年1月 - 12月、NHK) - とし 役(中村一氏の妻)
  • ドラマコンプレックス (日本テレビ)
    • 「伝説の秋田犬 ハチ」(2006年1月10日) - 上野千鶴子 役
    • 「贅沢なお産」(2006年5月30日) - 小松美穂 役
  • 逃げるは恥だが役に立つ 第11話(最終話)(2016年12月20日、TBS) - 日野登志子(秀司の妻) 役 ※日野秀司を演じたのは藤井隆
  • 監獄のお姫さま(2017年10月17日 - 12月19日、TBS) - 板橋晴海 役
  • 遺留捜査 第5シリーズ 第3話(2018年7月26日、テレビ朝日) - 小島千鶴 役
  • 警視庁・捜査一課長 スペシャル(2019年10月13日、テレビ朝日) - 須村順子 役
  • 検事・佐方 〜恨みを刻む〜(2020年9月6日、テレビ朝日) - 室田公子 役
  • 管理官キング(2022年1月6日、テレビ朝日) - 宝生ひかり 役
  • お迎え渋谷くん(2024年4月2日 - 6月18日、関西テレビ・フジテレビ) - 渋谷遥 役
  • ギークス~警察署の変人たち~(2024年8月29日、フジテレビ)- 城之内エミリ 役

映画

  • いぬのえいが(2004年、ザナドゥー) - 知美 役
  • Jam Films S(2005年)
  • 仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!(2020年、東映) - マイ 役

舞台

  • 鈍獣(2004年、パルコプロデュース)

出演作品(声優)

テレビアニメ

  • GetBackers-奪還屋-(2002年) - 水城夏実 役

劇場アニメ

  • それいけ!アンパンマン コキンちゃんとあおいなみだ(2006年) - コキンちゃん 役
  • 劇場版 どうぶつの森(2006年) - ぺりこ 役

吹き替え

  • 50回目のファースト・キス(2005年) - ルーシー・ホイットモア 役
  • ボス・ベイビー(2018年) - ティムのママ 役

ラジオ

  • 乙葉っスル(CBCラジオ、他JRN)

CM

  • 東京電力(でんこちゃんの声)
  • NEC
  • オリコ
  • ユニリーバ・ジャパン「レセナ」
  • 大塚製薬
  • ミツカン「かつお節つゆ」
  • 花王「メリット」 ※藤井隆と共演
  • アメリカンファミリー生命保険会社
  • アリナミン製薬「ベンザブロックS」
  • 株式会社ミホミ「こっこ」 - TVCMは静岡ローカル
  • トヨタ自動車「ポルテ」
  • バスクリン「薬用ソフレ」(2015年)
  • リーブ21「女性専用体験コース エメラルドプラン」
  • カプコン「デビルメイクライ」 ※イメージガール(2001年)
  • アートネイチャー
  • サントリー
    • 「健康系カテキン式」
    • 「ボス カフェベース」(2020年 - 2021年)※藤井隆と共演
  • 日本コカ・コーラ「ジョージア」
  • DCキャッシュワン ※東京三菱キャッシュワンから社名を変更
  • NTT東日本長野支店
  • ダイハツ工業「ミラ」 ※7種類ものCMが同じ期間にオンエアされていた。
  • 養命酒製造「養命酒」※藤井隆と共演
  • ユニ・チャーム「シルコットウェット」
  • ジョンソン「ファミリーガード」(2021年)
  • ニップン「ニップン ハート」(2021年)https://www.nippn.co.jp/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/10/20/no29.pdf
  • SUBARU「レヴォーグ レイバック」(2023年9月 - )※藤井隆と共演

その他

  • ワールドプロレスリング(テレビ朝日、2001年 - 2002年) - 番組イメージキャラクター
  • キンモクセイ「七色の風」 - プロモーションビデオ
  • その時歴史が動いた(NHK、2006年5月17日放送) - ナレーター
  • 体操の時間。(フジテレビ系、2007年4月 - 2008年3月)体操曲「メキラブピース 〜ピッタンペッタン体操〜」 - 歌唱(出演無し)
  • キッセイ薬品スペシャル「安曇野わんぱく日和 〜槍ヶ岳に挑む・湧水に遊ぶ・田園列車の旅〜」(abn・テレビ朝日系 2011年5月29日) - 司会

ディスコグラフィ

シングル

  • 一秒のリフレイン(2002年10月30日) - GetBackers -奪還屋- エンディングテーマ

アルバム

  • OtohaCD Volume 1
  • OtohaCD Volume 2
  • Sentez le coeur〜feel a heart〜

参加作品

  • make over(2015年6月17日) - 藤井隆『Coffee Bar Cowboy』収録

作品

VHSのみ

  • 乙葉 初めてのO・TO・HA(ソフト・オン・デマンド)

DVD

  • Final Beauty 乙葉(2000年11月、ハピネット・ピクチャーズ)
  • ファイブスター 乙葉 Flavor(2000年12月、ポニーキャニオン)
  • 乙葉 G-taste(2001年7月、キングレコード)
  • D-Splash! 乙葉(2001年11月、キングレコード)
  • 乙葉 : UREI(憂い)(2002年3月、ビデオメーカー)
  • OTOHA!? NO MORE(2002年9月、ビデオメーカー)
  • Otoha(2002年11月、ハピネット・ピクチャーズ)
  • D-Splash! Special Price DVD(キングレコード)

写真集

  • PHO・10・8 乙葉写真集(2000年4月、英知出版) ISBN 978-4-7542-1253-7
  • BOOB OTOHA 乙葉写真集(2000年7月、ソフトガレージ) ISBN 978-4-921068-59-2
  • otoha - 乙葉写真集(2001年4月、集英社) ISBN 978-4-08-780324-2
  • トレカブックG-taste 乙葉編(2001年7月、講談社) ISBN 978-4-06-345193-1
  • 月刊乙葉 SHINCHO MOOK(2001年8月、新潮社) ISBN 978-4-10-790087-6
  • 乙葉写真集 Love Story(2001年12月、ワニブックス) ISBN 978-4-8470-2689-8
  • 乙葉本(オトハゴコロ)(2001年12月、アスペクト) ISBN 978-4-7572-0891-9
  • 乙葉DIARY 二〇〇二-二〇〇三(2002年2月、角川書店) ISBN 978-4-04-900265-2
  • dernier 乙葉写真集(2002年7月、フォーブリック) ISBN 978-4-89461-903-6
  • 乙葉写真集 R.G.B〜otoha's 3 colors セパレートスタイルDVDマガジンシリーズ(2003年9月、エンターブレイン)
  • 乙葉写真集「SWEET HONEY」(2005年3月、ワニブックス) ISBN 978-4-8470-2848-9

書籍

  • 10years 乙葉ののんびり日記(2008年11月、アメーバブックス) ISBN 978-4-344-99128-6

外部リンク

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