中村拓也 : ウィキペディア(Wikipedia)

中村 拓也(なかむら たくや、1976年 - )は日本の哲学者、翻訳者。同志社大学文学部哲学科教授。専門は現象学で、フッサール現象学、特に自我の問題、時間意識、生世界、感情移入を中心的に研究を行っている。

経歴

2011年に同志社大学で博士論文「フッサールの自我論」をもって博士号(哲学)を取得する。その後、同大学文学部において、2013年4月に助教に、2016年4月に准教授となり、2022年4月より教授を務める。この間、2016年4月より2017年4月までデンマークの哲学者ダン・ザハヴィが所長を務めるコペンハーゲン大学のに客員研究員として赴任し、その後、2017年4月より2018年3月までケルン大学のフッサール文庫に客員研究員として赴任した。また、2020年に同大学文学研究科博士前期課程准教授となり、2022年より博士課程前期課程教授を務める。

出版物

共著

  • Nakamura, Takuya (2023-02-23). “Einströmen: Die dynamische Struktur des transzendentalen Lebens”. In Diler Ezgi Tarhan (German). Schriften zur Phänomenologie Edmund Husserls. Philosophy Series. 4. London: Transnational Press London. pp. 273-284. ISBN 9781801351720. . .

翻訳

ダン・ザハヴィの著作を中心に、現象学に関する書籍の翻訳も行っている。

単訳

  • ダン・ザハヴィ『初学者のための現象学』、晃洋書房:京都、2015年4月。
  • ナミン・リー{{Refnest|group="注釈"|Lee Nam-In(이 남인、李 南麟)、ソウル大学名誉教授。}}『本能の現象学』、晃洋書房:京都、2017年1月。
  • ダン・ザハヴィ『自己意識と他性:現象学的探究』、法政大学出版局:東京、〈叢書・ウニベルシタス;1058〉2017年5月。
  • ダン・ザハヴィ『自己と他者:主観性・共感・恥の探究』、晃洋書房:京都、2017年11月。
  • ダン・ザハヴィ『フッサールの遺産:現象学・形而上学・超越論哲学』、法政大学出版局:東京、〈叢書・ウニベルシタス;1082〉、2018年10月。

共訳

  • ダン・ザハヴィ『フッサールの現象学』工藤和男・中村拓也訳、晃洋書房:京都、2003年12月。
  • ダン・ザハヴィ『フッサールの現象学』(新装版)工藤和男・中村拓也訳、晃洋書房:京都、2017年4月。
  • リリアン・アルワイス{{Refnest|group="注釈"|Lilian Alweiss、トリニティ・カレッジ (ダブリン大学)准教授。}}『フッサールとハイデガー:世界を取り戻す闘い』工藤和男・中村拓也訳、晃洋書房:京都、2012年11月。

委員

2024年11月現在、以下の委員に就いている。

  • 関西倫理学会、委員(2019年11月 - )
  • 関西哲学会、委員(2022年10月 - )
  • 同志社哲学会、委員(2023年9月 - )

注釈

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/18 13:16 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「中村拓也」の人物情報へ