アムリタ・シン : ウィキペディア(Wikipedia)

アムリタ・シン(Amrita Singh、1958年2月9日 - )は、インドのヒンディー語映画で活動する女優。1983年に『Betaab』で女優デビューし、これまでにフィルムフェア賞、を受賞している。

生い立ち

1958年2月9日に生まれる。父シヴィンダル・シン・ヴィルクはインド陸軍の将校、母は政治活動家だった。母はサンジャイ・ガーンディーの側近として知られ、彼が提唱したオールドデリーのムスリムに対する不妊手術キャンペーンを主導する役割を果たしたGwatkin, Davidson R. "Political will and family planning: the implications of India's emergency experience." Population and Development Review (1979): 29-59.。父方の曾祖父は建築家としてニューデリーの都市開発に携わり、インド人初のを務めた人物であり、大叔父クシュワント・シンは小説家、同じく大叔父は政治家として、の知事を歴任している。また、大伯母は女優として活動し、ディリープ・クマールの弟と結婚しており、彼女の息子も俳優として活動している。

アムリタ・シンはシャー・ルク・カーンの幼馴染みであり、彼の姉シャーナズと同じ学校に通っていた。彼女はニューデリーので教育を受け、英語・パンジャーブ語・ヒンディー語を会得した。

キャリア

1983年 - 1993年

1983年に『Betaab』で女優デビューし、興行的な成功を収めた。その後は『Sunny』『Saaheb』『Chameli Ki Shaadi』『Naam』『Khudgarz』『Waaris』などのヒット作に出演しており、1980年代を代表する、サンジャイ・ダット、、、ヴィノード・カンナーアニル・カプールアミターブ・バッチャンなどの俳優と共演した。また、『ラジュー出世する』『Suryavanshi』など助演女優としても活動し、『Aaina』ではを受賞している。1993年に出演した『Rang』を最後に女優業を引退した。

アムリタ・シンは1980年代を代表する女優の一人に挙げられ、『Rediff.com』のは「アムリタ・シンは火を噴き、その炎と激情を否定しようとする者を黙らせる力強いヒロインだ」、『』のラクシャナ・N・パーラトは「彼女のキャリアは力強いフィルモグラフィーによって形成されており、アムリタは細い目と遠くまで鳴り響く声をもって新たなヒロイン像を作り上げた。彼女は妖艶な女性、ヒロイン、母親など、彼女は1990年代に演じたすべての役柄で足跡を残してきた」、のリティカー・ナートは「1983年から1993年にかけての10年間、アムリタ・シンは映画界の頂点に君臨し続けた」とそれぞれ評価している。

2002年 - 現在

2002年に『[[:en:23rd March 1931: Shaheed|23rd March 1931: Shaheed]]』で女優業に復帰し、演じるバガト・シンの母親役を演じた。2005年にはのテレビドラマ『Kkavyanjali』に出演し、悪役を演じたアムリタ・シンは視聴者の人気を集めた。また、同年にはの『Kalyug』でも悪役を演じ、フィルムフェア賞 悪役賞にノミネートされた。2007年は『』ではヴィヴェーク・オベロイ演じるの母親役を演じ、続けてアンソロジー映画『Dus Kahaniyaan』に出演した。

2010年は『Kajraare』に出演し、2012年には『Aurangzeb』でジャッキー・シュロフと共演し、彼とは『Aaina』以来20年振りの共演となった。2014年は『2 States』での母親役を演じ、同作は批評的・興行的な成功を収め、アムリタ・シンはフィルムフェア賞助演女優賞にノミネートされた。2016年には『フライング・ジャット』でタイガー・シュロフの母親役を演じ、2017年は『ヒンディー・ミディアム』で校長役を演じている。2019年にスジョイ・ゴーシュの『Badla』で18年振りにアミターブ・バッチャンと共演し、同作は批評的・興行的な成功を収め、アムリタ・シンはフィルムフェア賞助演女優賞にノミネートされた。

私生活

1991年1月に母方の従弟であるサイーフ・アリー・カーンと結婚し、シク教徒だったアムリタ・シンは夫に合わせてイスラム教に改宗し、イスラム式の結婚式を挙げた。サイーフ・アリー・カーンは12歳年下で、の末裔とシャルミラ・タゴールの息子である。アムリタ・シンは結婚を機に女優業を引退し、世間からの否定的な意見がある中で夫婦関係を維持していたものの、2004年に離婚している。1993年8月12日に娘サーラー・アリー・カーンを出産し、2001年3月5日に息子イブラーヒーム・アリー・カーンを出産している。

受賞歴

部門作品結果出典
フィルムフェア賞
『Aaina』
悪役賞 『Kalyug』 rowspan=3
助演女優賞 『2 States』
『Badla』
国際インド映画アカデミー賞
悪役賞 『Kalyug』 rowspan=3
助演女優賞 『2 States』
『Badla』
ジー・シネ・アワード
2003年 助演女優賞 『23rd March 1931: Shaheed』 rowspan=3
2006年 『Kalyug』
2020年 助演女優賞 『Badla』
スター・スクリーン・アワード
『Badla』
2015年 『2 States』
2005年 『Kkavyanjali』
審査員選出悪役賞

出典

外部リンク

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