ブラッド・ハント : ウィキペディア(Wikipedia)

ブラッドリー・リチャード・ハンドBradley Richard Hand, 1990年3月20日 - )は、アメリカ合衆国ミネソタ州カーバー郡出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。フリーエージェント(FA)。愛称はブローBro)、ブロタートBrotatoPadres' Players Weekend nicknames explained MLB.com (2017年8月24日) 2017年8月27日閲覧。

経歴

プロ入りとマーリンズ時代

のMLBドラフト2巡目(全体52位)でフロリダ・マーリンズから指名され、6月19日に契約。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズとA-級でプレー。A-級ジェームズタウンでは3試合に先発登板して1勝2敗、防御率3.00、12奪三振を記録した。

はA級グリーンズボロ・グラスホッパーズでプレーし、26試合に先発登板して7勝13敗、防御率4.86、122奪三振を記録した。

はA+級ジュピター・ハンマーヘッズとAA級ジャクソンビル・サンズでプレー。A+級ジュピターでは26試合に先発登板して8勝8敗、防御率3.33、134奪三振を記録した。

は開幕からA+級ジュピターとAA級ジャクソンビルでプレーした。6月6日にマーリンズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、翌7日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー。6回を投げ、1安打1失点6奪三振に抑えたが、打線の援護がなく、メジャー初黒星を喫した。その後2試合に先発したが、いずれも敗戦投手となり、6月20日にAA級ジャクソンビルへ降格した。7月2日に再昇格し、7日のヒューストン・アストロズ戦で7回を2安打無失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた。試合後にAA級ジャクソンビルへ降格し、7月27日にメジャーへ再昇格した。3試合に登板後、8月10日にAA級ジャクソンビルへ降格し、9月2日に再昇格した。この年メジャーでは12試合に先発登板して1勝8敗、防御率4.20、38奪三振を記録した。

3月18日にAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ配属され、そのまま開幕を迎えた。8月3日にダブルヘッダーでロースター枠が空いたためメジャーへ昇格し、同日のワシントン・ナショナルズ戦に登板したが、4回途中6安打7失点、6四球の乱調で敗戦投手となり、翌4日にAAA級ニューオーリンズへ降格した。その後メジャーへ昇格することはなく、この年は1試合の登板にとどまった。

2月20日にマーリンズと1年契約に合意した。3月11日にAAA級ニューオーリンズへ配属され、そのまま開幕を迎えた。4月30日にメジャーへ昇格。リリーフとして1試合に登板し、5月2日にAAA級ニューオーリンズへ降格した。その後、9月2日に再昇格した。この年は7試合(先発2試合)に登板して1勝1敗、防御率3.05、15奪三振を記録した。

は開幕ロースター入りし、主にリリーフとして16試合に登板していたが、5月24日に右足首の故障で15日間の故障者リスト入りした。7月2日に復帰した。復帰後は先発として投げるようになり、最終的には32試合に登板、うち16試合に先発登板した。3勝8敗と大きく負け越したものの、防御率4.38、FIP4.20、WHIP1.36というまずまずの数字を記録した。

も先発とリリーフを兼任し、38試合中12試合に先発登板した。4勝7敗と2年連続で負け越したが、この年は各数値も芳しくなく、防御率5.30、WHIP1.49という内容だった。

4月3日にDFAとなった。

パドレス時代

2016年4月8日にウェイバー公示を経てサンディエゴ・パドレスへ移籍した。この年はリリーフ専任となり、両リーグ最多となる82試合に登板。4勝4敗1セーブ、21ホールド、防御率2.92と、ブルペンの柱として活躍した。

はブランドン・マウラーの移籍後はクローザーとして起用された。自身初めてオールスターに選出された。最終的に72試合で3勝4敗21セーブ、防御率2.16と前年に続き好成績を記録した。

1月13日に2020年までの3年総額1975万ドルで契約延長した(2021年は1000万ドルの球団側オプション)。シーズンでは2年連続2度目のオールスター選出を果たした。

インディアンス時代

2018年7月19日にフランシスコ・メヒアとのトレードで、アダム・シンバーと共にクリーブランド・インディアンスへ移籍した。この年は2チーム合計で69試合に登板し、2勝5敗32セーブ、防御率2.75という成績であった。

は3年連続3度目のオールスター選出を果たした。

は新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮シーズンとなった中で、16セーブを記録し自身初タイトルとなるアメリカンリーグの最多セーブに輝いた。 オフの10月29日にマイナー契約となり、翌日に球団が延長オプションの放棄を発表したため、FAとなった。12月9日に自身初めてオールMLBチームのセカンドチーム中継ぎ投手の1人に選出された。

ナショナルズ時代

1月26日にワシントン・ナショナルズと1050万ドルの単年契約を結んだ。2021年の年俸は400万ドルで、残りの650万ドルは2022年から3年間かけて支払われる。

ブルージェイズ時代

2021年7月29日にライリー・アダムスとのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した。しかし、移籍後は11試合登板で防御率7.27と精彩を欠き、8月31日にDFAとなった。

メッツ時代

2021年9月2日にウェイバー公示を経てニューヨーク・メッツへ移籍した。オフの11月3日にFAとなった。

フィリーズ時代

3月15日にフィラデルフィア・フィリーズと600万ドルの単年契約を結んだ。オフの11月6日にFAとなった。

ロッキーズ時代

3月4日にコロラド・ロッキーズと単年契約を結んだ。

ブレーブス時代

2023年8月1日にアレック・バーガーとの交換トレードでアトランタ・ブレーブスに移籍した。オフの11月3日に契約延長オプションを破棄して、FAとなった。

詳細情報

年度別投手成績

FLAMIA12120001800.11126360.053103511380132284.201.47
110000100.000233.2616103007717.183.27
720001100.5008220.21328001510773.051.02
32160003810.273474111.0112103932675056544.381.36
38120004702.36440893.110793213672055555.301.49
SD82000044121.50036489.163836411117032292.921.11
720000342116.42919279.154920171044020192.160.93
41000024243.33318644.13351517651021153.051.08
CLE2800000187.00011527.219313124110772.281.16
'18計690000253210.28630172.052828291062028222.751.11
60000064340.60024257.15361854840021213.301.24
23000021161.6678622.01304022910852.050.77
WSH41000055210.50018242.23151845421022173.591.15
TOR1100000200.000418.21333005101077.271.85
NYM16000010031.0005513.11215011410742.701.28
'21計68000067213.46227864.25692646613039283.901.27
PHI55000032513.60019845.03722316381018142.801.33
COL4000003103.75015735.23541613413018184.541.43
ATL2000002212.5007918.0192622180015157.501.39
'23計6000005315.62523653.25462235593033335.531.42
MLB:13年57943000405513271.4213266772.06738029726467822913563223.751.26
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • FLA(フロリダ・マーリンズ)は、2012年にMIA(マイアミ・マーリンズ)に球団名を変更

年度別守備成績

年度球団投手(P)
試合刺殺補殺失策併殺守備率
2011FLAMIA1221010.923
201210000----
2013712001.000
201432824011.000
201538218011.000
2016SD822911.917
20177215001.000
2018410710.875
CLE2812001.000
'18計691910.909
2019600000----
20202301001.000
2021WSH4106011.000
TOR1101001.000
NYM160110.500
'21計680811.889
2022PHI554110.833
2023COL4015011.000
ATL2004001.000
'23計6019011.000
MLB579229655.959
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • FLA(フロリダ・マーリンズ)は、2012年にMIA(マイアミ・マーリンズ)に球団名を変更

タイトル

  • 最多セーブ投手:1回(2020年)

表彰

  • オールMLBチーム
    • セカンドチーム中継ぎ投手:1回(2020年)

記録

  • MLBオールスターゲーム選出:3回(2017年 - 2019年)

背番号

  • 52(2011年 - 2018年7月18日、2021年 - 2022年)
  • 33(2018年7月21日 - 2020年)
  • 55(2023年 - 2023年7月)
  • 45(2023年8月 - 同年終了)

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 H

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/10 09:03 UTC (変更履歴
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