石川明 : ウィキペディア(Wikipedia)
石川 明(いしかわ あきら、1937年(昭和12年)8月12日 - 2004年(平成16年)3月30日)は日本の実業家。
1937年(昭和12年)8月12日千葉県野田市に生まれる。1960年3月に東京電機大学工学部電気通信工学科(現・情報通信工学科)を卒業後、同年4月チッソに入社、半導体向けシリコン材料の生産・検査などを4年ほど担当する。
しかし集積回路の考案者であるジャック・キルビーがいたテキサス・インスツルメンツにあこがれ、日本テキサス・インスツルメンツに転職し、生産技術の革新、工場の立ち上げ、組合運動への対応等の実績を残す。
その後本社副社長兼日本テキサス・インスツルメンツの社長として国際提携を担当、売上高にして年間1000億から1500億円の事業を毎年一つずつ立ち上げた。画期的な球状半導体を開発して多数の特許を取得した。
略歴
- 1960年(昭和35年) - 株式会社チッソ入社
- 1968年(昭和43年) - 日本テキサス・インスツルメンツ入社
- 1972年(昭和47年) - 米テキサス・インスツルメンツ ヒューストン工場出向
- 1973年(昭和48年) - 日本テキサス・インスツルメンツ 日出工場長就任
- 1979年(昭和54年) - 日本テキサス・インスツルメンツ 取締役就任
- 1982年(昭和57年) - 日本テキサス・インスツルメンツ 代表取締役社長就任
- 1986年(昭和61年) - 日本テキサス・インスツルメンツ 社長 兼 米テキサス・インスツルメンツ上席副社長就任
- 1988年(昭和61年) - 米テキサス州ダラスに移住
- 1996年(平成8年) - 3月 退職
- 1996年(平成8年) - 10月 AAKI Semiconductor(現・Ball Semiconductor Inc.)設立
- 2004年(平成16年) - 胃がんのため死去、享年66歳
参考文献
- 石川明. "挑む 石川明氏 (テキサス・インスツルメンツ前上級副社長) 手作りゴルフ場・半導体メ-カ-… 夢に向かって走る." 日経ビジネス 864 (1996): 86-88.
- 石川明,山根一眞. "メタルカラーの時代 (493) 世界市場を震撼させる直径 1 ミリの球状半導体 (1) 特許申請は 300 件以上! 米テキサス州ダラスに誕生した日本のハイテクベンチャーの挑戦--ボールセミコンダクター 石川明さん." 週刊ポスト 33.27 (2001): 184-187.
- 日経ビジネス 2004年4月12日号 P12 時事潮流
- 仲野英志 『ITの先駆者丸い半導体(ボール・セミコンダクター)に挑んだ男たち』 2006年、新生出版、ISBN 978-4-86128-165-5。
特許
他多数
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/02/05 15:26 UTC (変更履歴)
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