岩崎恵美子 : ウィキペディア(Wikipedia)
岩崎 恵美子(いわさき えみこ、1944年3月8日『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.359 - )は、日本の医師。元・厚生省仙台検疫所所長 (初の女性検疫所長)、元・仙台市副市長。
人物
新潟県新潟市出身、新潟大学医学部医学科卒業。耳鼻科医として勤務の後、公衆衛生分野に移り、検疫所、国際協力機構(JICA)、世界保健機構(WHO)での活動などを通して、日本国内外における感染症対策の経験を積んだ岩崎恵美子略歴 本人ブログのエントリー(2009年7月9日)、2010年4月22日閲覧。
2007年、当時の仙台市長・梅原克彦の要請で同市副市長に就任、「仙台方式」と呼ばれる先進的な新型インフルエンザ対策(地域の診療所が軽症者の診療を担う等)を行うなどした。
2009年7月、梅原の引退に伴う仙台市長選挙に立候補したものの、民主党、社民党などが支援した奥山恵美子に敗れて落選した。この選挙では自由民主党、公明党、日本共産党などが自主投票として新人6人が立候補、当選した奥山も同じく仙台市副市長を前職とする「恵美子」であり、地元マスコミでは、元副市長2人による「恵美子対決」とも呼ばれた副市長2人、庁外バトル 「恵美子対決」『河北新報』 2009年7月7日、2010年4月22日閲覧。岩崎は、「梅原市政の継承」を訴えたが、告示5日前の立候補表明だったこともあり、選挙戦の終盤まで出遅れを挽回できなかった。
経歴
- 1962年3月 - 新潟県立新潟中央高等学校卒業
- 1968年5月 - 新潟大学医学部医学科卒業
- 1970年5月 - 医師免許取得
- 1975年5月 - 新潟大学医学部耳鼻咽喉科 研修医
- 1978年5月 - 新潟臨港総合病院耳鼻咽喉科 医長
- 1993年5月 - カルナータカ癌センター(インド・カルナータカ州) 非常勤医師
- 1996年1月 - 新潟大学公衆衛生学教室 非常勤講師
- 1996年4月 - タイ国マヒドン大学(Mahidol University)熱帯医学・衛生学 ディプロマコース入学
- 1996年9月 - 同・修了、Tropical Medicine & Hygene の学位取得
- 1997年3月 - JICA派遣専門家として、パラグアイの地域保健強化プロジェクトに参加
- 1998年4月 - 厚生省・成田空港検疫所 企画調整官
- 1998年11月 - 厚生省・仙台検疫所 所長
- 2000年10月 - WHOの派遣要諦により、ウガンダにおけるエボラ出血熱の診療・診断調査活動に参加
- 2003年5月 - SARS対応協議のためのASEAN+3ヶ国空港当局者会議(マニラ)に、日本代表として出席
- 2003年6月 - WHO「SARS対策専門家世界会」(クアラルンプール)に、日本代表として出席
- 2007年4月 - 仙台市副市長に就任
- 2009年8月 - 仙台市長選挙に立候補するも、落選(次点)
著作
- 『間違いだらけのインフルエンザ対策』(日本文芸社、2009年10月)
外部リンク
- Dr.岩崎恵美子 オフィシャルウェブサイト
- 感染症予防、手洗いが重要 岩崎恵美子氏が講演 大分政経懇話会 2021年4月
- 仙台市新型インフルエンザへの取り組み(日本医療政策機構) 岩崎恵美子講演、2008年9月
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/06/10 12:20 UTC (変更履歴)
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