前田實 : ウィキペディア(Wikipedia)
前田 實(まえた みのる、1903年(明治36年)5月4日 - 1983年(昭和58年)11月15日)は、日本の銀行家。秋田銀行頭取佐藤朝泰 著 『豪閥 地方豪族のネットワーク』 (立風書房 2001年) 436頁・会長および相談役を務めた。
商法学者前田庸(学習院大学名誉教授)の父。
来歴・人物
福島県大沼郡高田町(現在の会津美里町)『第十六版 人事興信録 下』昭和26年(1951年)、ま一一に、前田寅三郎の長男として生まれた。
1928年(昭和3年)東京帝国大学経済学部商業学科を卒業。同年、旧・秋田銀行に入行する。秋田・福島各支店支配人を歴任し、1946年(昭和21年)10月、常務に選任された。
1959年(昭和34年)には、鈴木直吉の後を受け頭取に昇格した秋田銀行100年史編纂室編 『秋田銀行百年史』 秋田銀行 、1979年。
頭取在任時は、店舗の県内外への新設や再編に取り組んだほか、現本店ビルの竣工や事務センタービルの建設、オンラインシステムの稼働、さらには東証2部上場の実現など経営の近代化を推進した。
1979年(昭和54年)には、会長に勇退。その後相談役に退いた。
1983年(昭和58年)11月15日、心不全で秋田大学医学部附属病院で死去。享年80日本経済新聞 1983年11月16日。
住所は秋田市保戸野愛宕町。
略歴
- 福島県立会津中学校(現在の福島県立会津高等学校)卒業。
- 1928年(昭和3年) - 東京帝國大学経済学部卒業後、旧・秋田銀行入行。
- 1946年(昭和21年) - 秋田銀行常務取締役。
- 1954年(昭和29年) - 副頭取。
- 1959年(昭和34年) - 頭取。
- 1979年(昭和54年) - 会長。
- 1983年(昭和58年) - 相談役。
家族・親族
- 父・寅三郎
- 母・千代志
- 1883年(明治16年)10月生 - 没
- 妻・ふみ
- 1909年(明治42年)11月生 - 没
- 長男
- 二男・庸
- 1931年(昭和6年)11月生 - 没
- 同妻(元東京銀行監査役斎藤保義の娘、元毎日新聞社社長・会長斎藤明の妹)
栄典
- 藍綬褒章 - 1969年(昭和44年)
- 勲四等旭日小綬章 - 1975年(昭和50年)
- 秋田県文化賞 - 1980年(昭和55年)
- 会津高田町名誉町民 - 1981年(昭和56年)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/01/20 04:36 UTC (変更履歴)
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