茂山茂 : ウィキペディア(Wikipedia)
茂山 茂(しげやま しげる、1975年(昭和50年)9月9日 - )は、狂言方大蔵流の能楽師。五世茂山千作(十三世茂山千五郎)の次男。重要無形文化財保持者(総合認定)、京都府文化賞奨励賞受賞者。
概要
1975年、茂山正義(五世千作・十三世千五郎)の次男として生まれる 。父親及び祖父の四世茂山千作、曽祖父の 三世茂山千作に師事。初舞台は小舞の「柳の下」(1979年)。
京都府立鴨沂高等学校卒業。京都コンピュータ学院卒業。
1993年に「千歳」を、1994年に「三番三」を披き、1998年には「釣狐」を披く。
1994年、従兄弟の茂山宗彦、茂山逸平兄弟らと共に「花形狂言少年隊」を結成し、若い世代のファンを獲得する。また、「狂言小劇場」を兄の正邦(現在の十四世千五郎)、従兄弟の宗彦・逸平と旗揚げし、東京での公演を行う。
2000年からは、古典の技術を身につけることを目的に、「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修練磨の会(TOPPA!)」を、兄の正邦、従兄弟の宗彦、逸平、親戚の童司(現在の三世千之丞)と共に主催。「TOPPA!」は2006年には発展的に「HANAGATA」となり、2020年からは「Cutting Edge KYOGEN」に改称して活動。新名称は刃物の刃先が転じて最先端を意味するもので、茂の命名による。
2011年生まれの息子茂山蓮 と、。兄の正邦(十四世千五郎)には息子の茂山竜正、茂山虎真、茂山鳳仁がいる。2015年から2024年までの10年間 、兄と共に次世代の育成のため「傅之会(かしずきのかい)」を主催、子どもたちに舞台の経験を積ませ、同世代の子どもにも見てもらいやすい価格設定としている。
2020年2月の新型コロナウイルスによるイベント自粛要請の際には、早い段階から狂言のオンライン配信を開始した。また、代々の面、装束の管理や新規の小道具の製作も行うなど、茂山家の中ではエンジニア気質と称される 。
2012年に、「京都府文化賞奨励賞」受賞。2017年には日本能楽会会員(重要無形文化財保持者総合認定)となる 。
出演
- 映画「徳川一族の崩壊」(1980年) 祐宮役
- 映画「忍者武芸帖 百地三太夫」(1980年)
- 映画「カフカ 田舎医者」(2007年) 声の出演
- 映画「日本のいちばん長い日」(2015年) 入江相政役
- NHK大河ドラマ「青天を衝け」
関連項目
- 茂山千五郎家
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/02 05:58 UTC (変更履歴)
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