山口麻美 : ウィキペディア(Wikipedia)
山口 麻美(やまぐち まみ、1986年8月13日 - )は、東京都西東京市出身の元女子サッカー選手、サッカー指導者。元サッカー日本女子代表。現役時代のポジションはフォワードおよびミッドフィールダー。2007年に日本人初となる「ハーマン・トロフィー」(米大学年間最優秀選手)を受賞した。
経歴
ユース〜日テレ・ベレーザ時代
兄がやっていた影響で4歳ころからサッカーを始め【アーカイブ】なでしこジャパン・山口麻美選手インタビューなでしこジャパン公式サイト.2010.2.13付、2018年1月11日閲覧。、FC明成・KSC(小平)、小平FCイレブンを経て1999年、中学1年生のときに日テレ・メニーナに入団。東京都立豊多摩高等学校に進学した2002年から日テレ・ベレーザに昇格した。2シーズン目の2003年に18試合9得点の成績を残し、翌シーズン前半にも出場機会を得た。
フロリダ州立大学時代
2005年にベレーザを退団してフロリダ州立大学に留学、同大学の女子サッカー部に所属したフロリダ州立大学山口麻美インタビューGLED Sports.2018年1月11日閲覧。。
2007年にバンコクで開催されたユニバーシアードに出場するユニバーシアード日本代表に選出され JOC公式サイト 2010.1.11 05:16 (UTC) 閲覧、同大会に出場したが9位の成績に終わった国際大学スポーツ連盟公式サイト 2010.1.11 05:30 (UTC) 閲覧。同年7月には、北京オリンピックアジア最終予選に向けた日本代表のアメリカ遠征メンバーに初招集され20歳の山口麻美を初招集 サッカー女子代表 47NEWS(アーカイブ). 2007.7.19付、2018年1月11日閲覧。、7月28日のアメリカ戦で代表デビューを果たした。
2007年度のアトランティック・コースト・カンファレンスの女子サッカーリーグで24得点18アシストを記録し、米大学の年間最優秀選手に贈られる「」を、日本人史上初、またフロリダ州立大学女子サッカー部の選手として初めて受賞した米大学年間MVPに山口麻美スポニチアネックス.2008.1.13付、2018年1月11日閲覧。。2016年、同大学女子サッカー部初となる背番号の永久欠番が発表されたhttps://www.facebook.com/FSUSoccer/videos/1146379112105983/。
ウメオIK時代
2008年に大学に籍を置いたままスウェーデンへ渡り、ダームアルスヴェンスカン所属のウメオIKに入団しなでしこ秘密兵器“女バルサ”移籍スポニチアネックス.2008.3.26付、2018年1月11日閲覧。、リーグ戦や女子スウェーデンカップ、UEFA女子カップなどに出場した。在籍中、2度のリーグ優勝とUEFA女子カップ決勝戦進出を経験した。
アトランタ・ビート時代
2009年10月に行われたWPSの国際ドラフトでより指名を受け、翌2010年1月付で、ウメオIKのチームメートであるラモナ・バッハマン・ヨハンナ・ラスムセンと共に同クラブと契約した事が発表されたAtlanta Beat signs third internationalアトランタ・ビート公式サイト 2010.1.7付ニュースリリース。アトランタでは21試合に出場し、うち6月23日開催のフィラデルフィア・インディペンデンス戦で1得点を挙げたBoxscore Atlanta Beat vs. Philadelphia Independenceアトランタ・ビート公式サイト 2011.9.21 00:09 (UTC) 閲覧。WPSでのシーズンが終了した9月24日、日テレに期限付き移籍し山口麻美選手期限付き移籍加入のお知らせ 日テレ・ベレーザ公式サイト 2010.9.24付ニュースリリース、翌日の第13節から最終節までの6試合に出場し3得点を挙げた。
ハンマルビーIF時代
2010年12月、ダームアルスヴェンスカン所属のハンマルビーIFに移籍しGylfi Sigurdsson, Mami Yamaguchi goes to Swedenwsoccernews.com 2010.12.22付、2018年1月11日閲覧。、1年間プレーしたが、この期間に右膝に大怪我を負った第9回 選手のセカンドキャリア(前編)eJapion.com.2017.2.24付、2018年1月11日閲覧。。2011年12月に契約満了し退団 2012.1.12付。
日本サッカー界復帰
その後はダームアルスヴェンカンのマルモまたは古巣ウメオが獲得を図ったがSweden: Japanese Mami Yamaguchi to LDB Malmö or Umeå ?WSOCCERNEWS.COM.2-12.1.15付、2018年1月11日閲覧。、2012年2月6日、岡山湯郷Belleのホームページに新入団選手として紹介され、日本サッカー界への復帰が決まった岡山湯郷 アジア大会代表MFの山口獲得スポニチアネックス.2012.2.6付、2018年1月11日閲覧。。
2013年シーズンをもって岡山湯郷ベルを退団。
2014年6月、日テレ・ベレーザに加入した。同年12月、第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会で日テレ・ベレーザの5年ぶり11回目の同大会優勝に貢献した第36回皇后杯決勝…5年ぶりの女王奪還! 日テレ・ベレーザが1-0で勝利!!サッカーキング.2015.1.1付、2018年1月11日閲覧。。
2015年2月、ベレーザを退団。
現役引退後
2015年3月、NWSLののプレシーズンに招待選手として参加した元なでしこジャパン、山口麻美がアメリカ女子チームのプレシーズンに帯同FOOTBALL CHANNEL.2015.3.10付、2018年1月11日閲覧。。
2016年、フロリダ州立大学を卒業した元なでしこジャパン 山口麻美氏を迎えて講演会 Japan News Club.2017.4.11付、2018年1月11日閲覧。。
2023年4月5日、アメリカNWSLのワシントン・スピリットのアシスタント・コーチ兼プレーヤー・デベロップメント・コーチに就任した。
個人成績
クラブ
|- |2002||rowspan="3"|日テレ・ベレーザ||||rowspan="2"|L・リーグ||0||0||colspan="2"|-|| || || || |- |2003||20||18||9||colspan="2"|-||4||2||22||11 |- |2004||18||L・リーグ1部 (L1)||7||5||colspan="2"|-|| || || ||
|- |2008 (sv)||rowspan=2|ウメオIK||100||rowspan=2|ダームアルスヴェンスカン||14||0||colspan="2"|-|| || || || |- |2009 (sv)||11||22||4||colspan="2"|-|| || || ||
|- |2010||アトランタ・ビート||9||WPS||21||1||colspan="2"|-||colspan="2"|-||21||1 |-
|- |2010||日テレ・ベレーザ||25||なでしこ||6||3||colspan="2"|-||0||0||6||3
|- |2011 (sv)||ハンマルビーIF||99||ダームアルスヴェンスカン||12||0||colspan="2"|-||1||1||13||1
|- |2012||rowspan="2"|岡山湯郷Belle||rowspan="2"|14||rowspan="3"|なでしこ||8||1||0||0||2||3||10||4 |- |2013||3||0||6||0||2||0||11||0 |- |2014||日テレ・ベレーザ||30||12||1||colspan="2"|-||2||0||14||1 54||19||6||0|| || || || 21||1||colspan="2"|-||colspan="2"|-||21||1 48||4||colspan="2"|-|| || || || 123||24||6||0|| || || || |}
<!--
|2008-09(en)||ウメオIK|| || || |- !通算!!colspan="2"|UEFA ||| |}
代表
- 2007年7月28日 - 日本女子代表初出場 - 戦 (国際親善試合)
- 2009年8月1日 - 日本女子代表初得点 - 戦 (国際親善試合)
主な選出歴
- U-15日本女子代表
- U-18日本女子代表
- U-19日本女子代表
- ユニバーシアード日本女子代表
- 日本女子代表(なでしこジャパン)
- 2010年 優勝
- 2010年 東アジアサッカー選手権2010
- 2010年 AFC女子アジアカップ
- 2010年 第16回アジア競技大会(中国・広州)
- 2011年 アルガルヴェ・カップ2011
試合数
|- |2007||1||0 |- |2009||1||1 |- |2010||14||5 |- |2011||2||2 |- !通算 |18||8 |}
出場試合
# | 開催日 | 開催都市 | スタジアム | 対戦国 | 結果 | 監督 | 大会 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1. | 2007年07月28日 | USA サンノゼ | ● 1-4 | 大橋浩司 | 国際親善試合 | |||
2. | 2009年8月1日 | FRA モンタルジ | ○ 4-0 | 佐々木則夫 | 国際親善試合 | |||
3. | 2010年1月13日 | CHI コキンボ | ○ 1-0 | rowspan="3" | | | |||
4. | 2010年1月15日 | rowspan="2" | |△ 1-1 | |||||
5. | 2010年1月23日 | ○ 3-0 | ||||||
6. | 2010年2月6日 | JPN 調布 | 味の素スタジアム | ○ 2-0 | 東アジアサッカー選手権2010 | |||
7. | 2010年2月11日 | JPN 東京 | 国立競技場 | ○ 3-0 | ||||
8. | 2010年2月13日 | JPN 調布 | 味の素スタジアム | ○ 2-1 | ||||
9. | 2010年5月20日 | CHN 成都 | 成都市体育中心 | ○ 8-0 | 2010 AFC女子アジアカップ | |||
10. | 2010年5月22日 | ○ 4-0 | ||||||
11. | 2010年5月24日 | ○ 2-1 | ||||||
12. | 2010年5月27日 | ● 0-1 | ||||||
13. | 2010年5月30日 | ○ 2-0 | ||||||
14. | 2010年11月14日 | CHN 広州 | 黄埔体育中心 | ○ 4-0 | 第16回アジア競技大会 | |||
15. | 2010年11月18日 | 広州大学城体育中心 | △ 0-0 | |||||
16. | 2010年11月20日 | 越秀山体育場 | ○ 1-0 | |||||
17. | 2011年3月4日 | POR | 市営スタジアム | ○ 5-0 | アルガルヴェ・カップ2011 | |||
18. | 2011年3月7日 | POR | ベラ・ヴィスタ市営スタジアム | ○ 1-0 |
ゴール
# | 開催日 | 開催都市 | スタジアム | 対戦国 | 結果 | 監督 | 大会 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1. | 2009年8月1日 | FRA モンタルジ | ○ 4-0 | 佐々木則夫 | 国際親善試合 | |||
2. | 2010年1月13日 | CHI コキンボ | ○ 1-0 | rowspan="2" | | | |||
3. | 2010年1月23日 | ○ 3-0 | ||||||
4. | 2010年2月13日 | JPN 調布 | 味の素スタジアム | ○ 2-1 | 東アジアサッカー選手権2010 | |||
5. | 2010年5月20日 | CHN 成都 | 成都体育中心 | rowspan="2" | | rowspan="2" |○ 8-0 | 2010 AFC女子アジアカップ | ||
6. | ||||||||
7. | 2011年3月4日 | PRT | 市営スタジアム | rowspan="2" | | rowspan="2" |○ 5-0 | アルガルヴェ・カップ2011 | ||
8. |
タイトル
クラブ
- SWE ウメオIK
- ダームアルスヴェンスカン優勝:1回 (2008)
- JPN 日テレ・ベレーザ
- 日本女子サッカーリーグ:1回 (2010)
- 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会:2回 (2004、2014)
代表
- 日本女子代表(なでしこジャパン)
- 東アジアサッカー選手権:1回 (2010)
- アジア競技大会:1回 (2010)
個人
- ハーマン・トロフィー(米大学最優秀選手):2007年
外部リンク
- Mami Yamaguch - スウェーデンサッカー協会公式サイト
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/12 21:24 UTC (変更履歴)
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