イアン・デューリー : ウィキペディア(Wikipedia)
| 職業 = | 担当楽器 = | 活動期間 = 1971年 - 2000年 | レーベル = | 共同作業者 = | 公式サイト = IanDury.com }}
イアン・ロビンス・デューリー(、1942年5月12日 - 2000年3月27日)は、イギリスのシンガーソングライター、俳優。
来歴
1942年にロンドンのハーロウに生まれた。7歳の時に小児麻痺を患い、左半身が不自由になり、障害者のための施設と普通校を行き来する。
1966年に美術学校に入ると、友人たちとバンド活動を開始。キルバーン&ザ・ハイローズを結成し、1971年頃から本格的なライブ活動を始める。1974年に、WEAの子会社ラフト・レーベルと契約し、1st.アルバム『Wotabunch!』の録音するも、レーベルが倒産してしまったためにお蔵入りとなる(1977年に発売)。翌1975年に2nd.アルバム『Handsome』でデビュー。過激なライブ・パフォーマンスで一部で話題になるも、商業的な成功は得られず、すぐに解散した。
デューリーが34歳の1977年、(ギター)、チャーリー・チャールズ(ドラムス)、ノーマン・ワット=ロイ(ベース)、ジョニー・ターンブル(ギター)、ミッキー・ギャラガー(キーボード)と共に、イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズとして活動を開始した。 ファンキーな楽曲とステージングが話題を呼び、スティッフ・レーベルから発表されたシングル『Sex & Drugs & Rock & Roll』が全英チャート2位に、1st.アルバム『New Boots and Panties!!』が全英チャート5位となる大ヒットになった。
翌1978年発表のシングル『ヒット・ミー・ウィズ・ユア・リズム・ステック/Hit Me With Your Rhythm Stick』は全英チャート1位に、2nd.アルバム『Do It Yourself』も全英チャート2位となる大ヒットを記録した。しかしその直後、重要なソングライターだったチャズ・ジャンケルが脱退し、元ドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソン(ギター)が加入。
1980年の3rd.アルバム『Laughter』、ジャマイカでスライ&ロビーとともに制作した1981年の4th.アルバム『Lord Upminster』はセールス的に伸び悩み、さらにデューリーは、病気により1年間の療養生活に入る。
1984年の復帰後発表された5th.アルバム『4,000 Weeks' Holiday』(4000週間のご無沙汰でした!)も大きな売上には至らなかったが、シェイクスピア「ハムレット」への出演をきっかけに、俳優としての活躍が主となり、ザ・ブロックヘッズは活動休止状態となった。
1986年、忌野清志郎が1st.ソロ・アルバム『RAZOR SHARP』でザ・ブロックヘッズを起用し(イアン・デューリーもゲスト参加)、さらにツアーも敢行。それが縁で、1987年にイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズとして初来日公演を行い、音楽活動を再開した。1989年には、俳優だけでなく、自ら脚本と音楽まで担当したミュージカル『Apples』を録音しアルバムとして発表。
1990年に、ドラムスのチャーリー・チャールズが癌で亡くなり、翌1991年、イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズとして追悼ライブを行い、その模様がアルバム『Live! Warts 'n' Audience』として発表された。
以後も、アルバム『The Bus Driver's Prayer & Other Stories』『Mr. Love Pants』などを発表し、音楽活動をするも、2000年3月に癌により死去した。
2001年には、ポール・マッカートニー、ロビー・ウィリアムズ、マッドネス、シニード・オコナーなど豪華メンバーが参加したトリビュート・アルバム『Brand New Boots & Panties』がリリースされた。
ディスコグラフィ
イアン・デューリー
アルバム
- ニュー・ブーツ・アンド・パンティーズ/New Boots and Panties!! (1977年)※Ian Dury
- Do It Yourself (1979年) ※Ian Dury & The Blockheads
- Laughter (1980年) ※Ian Dury & The Blockheads
- Lord Upminster (1981年) ※Ian Dury
- 4,000 Weeks' Holiday (1984年) ※Ian Dury & The Music Students
- Apples (1989年) ※Ian Dury
- The Bus Driver's Prayer & Other Stories (1992年) ※Ian Dury
- Mr. Love Pants (1998年) ※Ian Dury & The Blockheads
ライブ・アルバム
- Live! Warts 'n' Audience (1990年) ※Ian Dury & The Blockheads
- All the Best Mate (2000年) ※Ian Dury & The Blockheads
- Straight From The Desk (2001年) ※Ian Dury & The Blockheads
主なベスト・アルバム
- Sex & Drugs & Rock 'n' Roll: Best Of Ian Dury (1992年) ※Ian Dury & The Blockheads
- The Best of Ian Dury (1995年) ※Ian Dury
- Reasons To Be Cheerful (The Very Best Of Ian Dury & The Blockheads) (1999年) ※Ian Dury & The Blockheads
- Ten More Turnips from the Tip (2002年、未発表作品集) ※Ian Dury & The Blockheads
- sex&drugs&rock&roll - The Essential Collection (2010年) ※Ian Dury & The Blockheads
DVD
- Hold On To Your Structure(2003年) ※輸入盤のみ
- Rare And Unseen(2010年) ※輸入盤のみ
- Live At Rockpalast 1978(2012年)
シングル
- セックス&ドラッグズ&ロックンロール
- ヒット・ミー・ウィズ・ユア・リズム・ステック
キルバーン&ザ・ハイローズ
アルバム
- Handsome (1975年)
- Wotabunch! (1977年)
- The Best Of Kilburn & The High Roads (1983年、ベスト・アルバム)
出演
映画
- Number One(1985年) - テディ・ブライアント 役
- ポランスキーの パイレーツ(1986年)
- O Paradeisos anoigei me antikleidi(1987年) - アクロバット 役
- ハーツ・オブ・ファイヤー(1987年) - ボーンズ 役
- The Raggedy Rawney(1988年) - ウィーゼル 役
- Brennende Betten(1988年) - ハリー・ウィンフィールド 役
- The Voice(1989年) - コワルスキー 役
- コックと泥棒、その妻と愛人(1989年) - テリー・フィッチ 役
- Bearskin: An Urban Fairytale(1989年) - チャーリー 役
- ホドロフスキーの虹泥棒(1990年) - バーテンダー 役
- After Midnight(1990年) - ハリー 役
- スプリット・セカンド(1992年) - ジェイ・ジェイ 役
- ジャッジ・ドレッド(1995年) - ガイガー 役
- THE CROW/ザ・クロウ(1996年) - ノア 役
- ディファレント・フォー・ガールズ(1997年)
- Underground(1998年) - ラットの父 役
- Middleton's Changeling(1998年) - デ・フローレス 役
テレビドラマ
- King of the Ghetto(1986年) - サミー 役
- Rocinante(1986年) - ジェスター 役
- スクリーン・トゥー「Skallagrigg」(1994年) - レンデル 役
コメディ番組
- Fundamental Frolics(1981年) - 本人 役
テレビゲーム
- Deus Ex Machina(1984年)※声の出演
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/01/16 12:15 UTC (変更履歴)
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