クラウス・オガーマン : ウィキペディア(Wikipedia)

クラウス・オガーマン(英:Claus Ogermannただし出生時はKlaus Ogermannという綴りであった。, 1930年4月29日 - 2016年3月8日)はドイツの編曲家、指揮者、作曲家。ビリー・ホリデイアントニオ・カルロス・ジョビンフランク・シナトラダイアナ・クラールらとの作品でよく知られている。

生涯と作品

シレジア(現在のポーランド)のラディボルに生まれる。彼のキャリアはピアニストから始まった。彼は20世紀最大の編曲家の一人であり、トップ40、ロック、ポップス、ジャズ、R&B、ソウルミュージック、イージーリスニング、ブロードウェイ、そしてクラシック音楽で活躍した。

彼が生涯のうちに編曲または指揮を担当したアーティストの正確な数は判明していない。

1950年代、オガーマンはクルト・エーデルハーゲン、マックス・グレーガー、デル・ヘンシュとともに、編曲家・ピアニストとして活動していた。当時の彼はパートタイムの歌手としても働いており、「トム・コリンズ」という名前でハンネローレ・クレーマーとのデュエットの録音に参加した。また、デル・ヘンシュやジャンプ・コンボのソロ・ヴォーカルも録音した。

1959年に彼はアメリカ合衆国へ拠点を移し、ヴァーヴ・レコードのプロデューサー、クリード・テイラーのもとでアントニオ・カルロス・ジョビン、ビル・エヴァンス、ウェス・モンゴメリー、カイ・ウィンディング、カル・ジェイダーなど、数多くのアーティストの録音に参加した。ヴァーヴ・レコードは1963年にMGMに売却された。

オガーマンは、1963年から1967年まで、ジーン・リーの「ジャズレター」の出版に自ら参加し、クリード・テイラーのもとで多くの編曲をした 。この間、彼は多数のポップ・ヒットのアレンジも手がけた。1961年にはソロモン・バークの『Cry to Me』や、レスリー・ゴーアの「涙のバースデイ・パーティ」「涙のジュディ」「She's a Fool」「Maybe I Know」を手がけているhttp://www.bjbear71.com/Ogerman/Claus-Mercury45.html 。1966年には、『Bill Evans Trio with Symphony Orchestra』のオーケストラ編曲と指揮を担当した。1967年には、クリード・テイラーのCTIレコードに参加した。

クラウス・オガーマン自身の名がヒットチャートに登場したのは1965年のことであり、RCAのシングル『Watusi Trumpets』がMusic Vendorで130位にランク入りした。

1979年に、ジョージ・ベンソンのアルバム『ブリージン』でグラミー賞最優秀アレンジ賞を獲得した。

オガーマンは、ダイアナ・クラールの2001年のアルバム『The Look of Love』と、DVD『Live in Paris』に編曲と指揮で参加した。2009年にはアルバム『Quiet Nights』の編曲と指揮を担当し、このアルバムで2010年にグラミー賞の最優秀アレンジ賞に輝いた。

オガーマンの最も注目すべきアルバムは、1977年の『Gate of Dreams』、バレエ音楽の『Some Times』、マイケル・ブレッカーとの『Cityscape』、『Claus Ogerman Featuring Michael Brecker』などがある。いずれのアルバムも、ジャズの楽器やリズムセクションと、オーケストラを併置したもので、オガーマン自身の作曲した作品を含んでいる。

クラシックの作曲

オガーマンは1970年代から作曲に専念するようになり、「アメリカン・バレエ・シアター」のために《Some Times》を、ビル・エヴァンスのために、ジャズ・ピアノとオーケストラによる《Symbosis》を、マイケル・ブレッカーのためにサクソフォンとオーケストラのための《Cityscape》を書いている。ラビンドラナート・タゴールの詩による《Tagore-Lieder》はジュディス・ブレゲンとブリギッテ・ファスベンダーによって録音された。ヴァイオリン協奏曲にあたる《Lirico》と《サラバンド・ファンタジー》はアーロン・ローザンドによって、《10 Songs for Chorus A-Capella After Poems by Georg Heym》はケルン放送合唱団によって、ヴァイオリンとオーケストラのための《Preludio》と《Chant》はギドン・クレーメルによってそれぞれ録音されている。 2007年には中国のヴァイオリニストであるユエ・デンと、フランスのピアニストジャン=イヴ・ティボーデが彼のヴァイオリンとピアノのための作品を録音し、2008年7月にはジャズピアニストのダニロ・ペレスとともにアルバム『Arcoss The Crystal Sea』をリリースした。

オガーマンは、マックス・レーガーとアレクサンドル・スクリャービンから主に影響を受けており、彼は「モダニズム」が聴き手の感情的反応を呼び起こす事を目標にしているものではないと断言している。

アントニオ・カルロス・ジョビンとの仕事

彼は1967年に『Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim』の編曲と指揮を担当した。この他、1963年の『The Composer of Desafinado, Plays』、1967年の『A Certain Mr. Jobim』、『Wave』、1972年の『Jobim』、1976年の『Urubu』、そして1980年の『Terra Brasilis』に編曲家、指揮者、ピアニストとして参加した。それだけでなく『Jobim』と『Urubu』ではプロデューサーも務めた。

映画音楽作品の一覧

  • [[:en:The Old Forester House]] (1956)
  • Weißer Holunder (1957)
  • Eine verrückte Familie (1957)
  • Liebe, wie die Frau sie wünscht (1957)
  • [[:en:I Was All His]] (1957)
  • Die Unschuld vom Lande (1957)
  • Die Prinzessin von St. Wolfgang (1957)
  • Seine Hoheit war ein Mädchen (1958)
  • Rivalen der Manege (1958)
  • [[:en:All the Sins of the Earth]] (1958)
  • [[:en:Love, Girls and Soldiers]] (1958)
  • Mit Eva fing die Sünde an (1958)
  • $100 a Night (1959)
  • [[:en:Girls for the Mambo-Bar]] (1959)
  • [[:en:A Summer You Will Never Forget]] (1959)
  • [[:en:The Bellboy and the Playgirls]] (1962)
  • Looking For Love (1964)

ディスコグラフィ

  • Music From The Roaring 20's (United Artists, 1961)
  • Jeder Singt Mit! (United Artists, 1962) – Klaus Ogermann
  • Soul Searchin' (RCA Victor, 1965)
  • Watusi Trumpets (RCA Victor, 1965)
  • Saxes Mexicanos (RCA Victor, 1966)
  • Latin Rock (RCA Victor, 1967)
  • Gate of Dreams (Warner Bros., 1977)
  • Aranjuez (CBS, 1978) [[:en:Jan Akkerman]]
  • マイケル・ブレッカーと共同名義, 『シティスケイプ』 - Cityscape (Warner Bros., 1982)
  • Preludio & Chant, Elegia, Symphonic Dances (EMI, 1982) ギドン・クレーメル 、ロンドン交響楽団
  • Claus Ogerman featuring Michael Brecker (GRP, 1991) マイケル・ブレッカー
  • Symphonic Dances / Some Times (Ballet) (Bay City, 1992) with the New York Studio Symphony Orchestra
  • Lyrical Works (EMI, 1997)
  • Two Concertos (デッカ, 2001)

コンピレーション

  • The Man Behind The Music (Boutique, 2002) - 4CD featuring various artists

作曲家/編曲家として

ジョージ・ベンソン

  • [[:en:Breezin']] (Warner Bros., 1976)
  • In Flight (Warner Bros., 1977)
  • [[:en:Livin' Inside Your Love]] (Warner Bros., 1979)

ソロモン・バーク

  • "[[:en:Cry to Me]]" (Atlantic, 1962)

ドナルド・バード

  • [[:en:Up with Donald Byrd]] (Verve, 1965)

ベティ・カーター

  • 'Round Midnight (Atco, 1963)

サミー・デイヴィスJr.

  • [[:en:The Nat King Cole Songbook]] (Reprise, 1965)
  • [[:en:Sammy's Back on Broadway]] (Reprise, 1965)

ビル・エヴァンス

  • [[:en:Plays the Theme from The V.I.P.s and Other Great Songs]] (MGM, 1963)
  • [[:en:Bill Evans Trio with Symphony Orchestra]] (Verve, 1965)
  • Symbiosis (MPS, 1974) - composed by Ogerman

コニー・フランシス

  • "In the Summer of His Years" (MGM, 1963)
  • [[:en:Connie Francis Sings Bacharach & David]] (MGM, 1968 - and producer)

マイケル・フランクス

  • Sleeping Gypsy (Warner Bros., 1977)

スタン・ゲッツ

  • Reflections (Verve, 1963)
  • Voices (Verve, 1967)
  • [[:en:What the World Needs Now: Stan Getz Plays Burt Bacharach and Hal David]] (Verve, 1968)

アストルッド・ジルベルト

  • The Shadow of Your Smile (Verve, 1965))

ジョアン・ジルベルト

  • Amoroso (Warner Bros., 1977)

ジョアン・ドナート

  • The New Sound of Brazil: Piano of João Donato (RCA Victor, 1965)

レスリー・ゴーア

  • [[:en:I'll Cry If I Want To]] (Mercury, 1963)
  • "[[:en:Maybe I Know]]" (Mercury, 1964)
  • "Look of Love" (Mercury, 1964)

ステファン・グラッペリ

  • Uptown Dance (CBS, 1978)

アル・ハート

  • [[:en:That Honey Horn Sound]] (RCA Victor, 1965)

ビリー・ホリデイ

  • [[:en:Lady in Satin]] (Colombia, 1958)

ジョニー・ホッジス

  • [[:en:Sandy's Gone]] (Verve, 1963)

フレディ・ハバード

  • [[:en:The Love Connection]] (Columbia, 1979) - and producer

ウィリス・ジャクソン

  • [[:en:'Gator Tails]] (Verve, 1964)

アントニオ・カルロス・ジョビン

  • [[:en:The Composer of Desafinado Plays]] (Verve, 1963)
  • [[:en:A Certain Mr. Jobim]] (Warner Bros., 1967)
  • Wave (A&M, 1967))
  • Jobim (MCA, 1973) - and producer
  • Urubu (Warner Bros., 1976) - and producer
  • [[:en:Terra Brasilis]] (Warner Bros., 1980) - and piano

ドクター・ジョン

  • City Lights (Horizon, 1978)

ウィントン・ケリー

  • [[:en:Comin' in the Back Door]] (Verve, 1963)

ベン・E・キング

  • [[:en:Ben E. King Sings for Soulful Lovers]] (Atco, 1962)
  • [[:en:Don't Play That Song!]] (Atco, 1962)

ダイアナ・クラール

  • The Look of Love (Verve, 2001)
  • Quiet Nights (Verve, 2009)

ウェス・モンゴメリー

  • Tequila (Verve, 1966)
  • Willow Weep for Me (Verve, 1969)

オスカー・ピーターソン

  • [[:en:Motions and Emotions]] (MPS, 1969) - and producer

フランク・シナトラ

  • [[:en:Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim]] (Reprise, 1967) with Antônio Carlos Jobim
  • [[:en:The World We Knew]] (Reprise, 1967)

ジミー・スミス

  • Any Number Can Win (Verve, 1963)
  • Who's Afraid of Virginia Woolf? (Verve, 1964))

バーブラ・ストライサンド

  • Stoney End (Columbia, 1971)
  • [[:en:Classical Barbra]] (Columbia, 1973 [1976]) - conductor and producer

カル・ジャーダー

  • [[:en:Warm Wave]] (Verve, 1964)

メル・トルメー

  • "[[:en:Comin' Home Baby]]" (Atlantic, 1962)

スタンリー・タレンタイン

  • Nightwings (Fantasy, 1977)
  • West Side Highway (Fantasy, 1978)

カイ・ウィンディング

  • [[:en:Soul Surfin']] (Verve, 1963)
  • Kai Winding (Verve, 1963)
  • Mondo Cane #2 (Verve, 1964)

出典

関連リンク

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