トニー・ビスコンティ : ウィキペディア(Wikipedia)

トニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti、1944年4月24日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン出身の音楽プロデューサー / 編曲家。1968年にロンドンに移住してTony Visconti : AllMusic - Biography by Jason Ankeny、主にイギリスのミュージシャンの作品を手掛けた。

来歴

15歳までにはギターやベースを演奏するようになり、一時はジャズ・ミュージシャンを目指していたこともあった。その後、Ricardo & LatineersやSpeedy Garfin Bandでの活動を経て、1967年にはTony & Siegridという夫婦デュオとしてデビュー、「Long Hair」をローカル・ヒットさせた。

1968年にはロンドンに移り、1960年代末期にはティラノザウルス・レックスやデヴィッド・ボウイ等の作品のプロデュースを始める。T・レックスとの関係は1970年代中期まで続き、ボウイとの関係は断続的ながら2010年代まで続いた。1971年にはメリー・ホプキンのアルバム『大地の歌』をプロデュースして、同年のうちにメリーと再婚(1981年に離婚Tony Visconti(nndb.com))。彼女との間に娘のジェシカ・リー・モーガンを授かる。1970年代には、グラムロック、プログレッシブ・ロック、フォークロック等の分野で多くのアルバムをプロデュースしている。

1980年代には、ブームタウン・ラッツ等とも仕事を行い、また、ムーディー・ブルースのヒット曲「ユア・ワイルデスト・ドリーム」等にも貢献した。1981年にメリー・ホプキンと離婚。1989年には、ジョン・レノンやオノ・ヨーコのパーソナル・アシスタントだったメイ・パンと結婚する(2000年に離婚)。

音楽的影響

ヴィスコンティは2008年4月のインタビューにおいて、最初期に影響を受けたプロデューサーとしてフィル・スペクタージョージ・マーティン、を挙げており、作曲家としてはフィリップ・グラスを尊敬していると語った。

作品

プロデュース作品

アーティストの姓またはバンド名の五十音順に並べる。

  • アイヴィーズ(後のバッドフィンガー)
    • メイビー・トゥモロウ - Maybe Tomorrow(1969年)
  • ジ・アラーム
    • チェンジ - Change(1989年)
  • アダム・アント
    • Vive Le Rock(1985年)
  • THE YELLOW MONKEY
    • シングル「プライマル。」(2001年)
  • リック・ウェイクマン
    • ラプソディーズ - Rhapsodies(1979年)
  • カイザー・チーフス
    • ザ・フューチャー・イズ・メディバル - The Future Is Medieval(2011年)
  • カルメン
    • 宇宙の血と砂 - Fandangos in Space (1973年)
    • 舞姫 - スペインの恋物語 - Dancing on a Cold Wind (1974年)
  • キャラヴァン
    • ベター・バイ・ファー - Better by Far(1977年)
  • ヒュー・コーンウェル
    • Beyond Elysian Fields(2004年)
  • ジェントル・ジャイアント
    • ジェントル・ジャイアント - Gentle Giant(1970年)
    • アクワイアリング・ザ・テイスト - Acquiring the Taste(1971年)
  • ザ・シーホーセズ
    • ドゥ・イット・ユアセルフ - Do It Yourself(1997年)
  • シン・リジィ
    • バッド・レピュテイション〜悪名 - Bad Reputation(1977年)
    • ライヴ・アンド・デンジャラス - Live and Dangerous(1978年)
    • ブラック・ローズ - Black Rose: A Rock Legend(1979年)
  • ストローブス
    • Dragonfly(1970年)
    • 骨董品 - Just a Collection of Antiques and Curios(1970年)
    • 魔女の森から - From the Witchwood(1971年)
  • スパークス
    • スパーク・ショー - Indiscreet(1975年)
  • ティラノザウルス・レックス
    • ティラノザウルス・レックス登場!! - My People Were Fair and Had Sky in Their Hair, But Now They're Content to Wear Stars on Their Brows(1968年)
    • 神秘の覇者 - Prophets, Seers and Sages, The Angels of the Ages(1968年)
    • ユニコーン - Unicorn(1969年)
    • ベアード・オブ・スターズ - A Beard of Stars(1970年)
  • T・レックス
    • T・レックス - T. Rex(1970年)
    • 電気の武者 - Electric Warrior(1971年)
    • ザ・スライダー - The Slider(1972年)
    • タンクス - Tanx(1973年)
    • ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー - Zinc Alloy and the Hidden Riders of Tomorrow(1974年)
  • ジョン・ハイアット
    • All of a Sudden(1982年)
  • アニー・ハズラム
    • ブレッシング・イン・ディスガイズ - Blessing in Disguise(1994年)
    • The Dawn of Ananda(2000年)
  • バッドフィンガー
    • マジック・クリスチャン・ミュージック - Magic Christian Music(1970年)
  • BAND-MAID
    • The Dragon Cries(2019年)
  • ブームタウン・ラッツ
    • モンド・ボンゴ - Mondo Bongo(1980年)
    • ディープ・ラッツ - V Deep(1982年)
  • プリファブ・スプラウト
    • ガンマン・アンド・アザー・ストーリーズ - The Gunman and Other Stories(2001年)
  • デヴィッド・ボウイ
    • スペイス・オディティ - Space Oddity(1969年)
    • 世界を売った男 - The Man Who Sold the World(1970年)
    • デヴィッド・ボウイ・ライブ - David Live(1974年)
    • ヤング・アメリカンズ - Young Americans(1975年)
    • ロウ - Low(1977年)
    • 英雄夢語り (ヒーローズ) - Heroes(1977年)
    • ステージ - Stage(1978年)
    • ロジャー (間借人) - Lodger(1979年)
    • スケアリー・モンスターズ - Scary Monsters(1980年)
    • ヒーザン - Heathen(2002年)
    • リアリティ - Reality(2003年)
    • ザ・ネクスト・デイ - The Next Day(2013年)
    • ブラックスター - (2016年)
  • メリー・ホプキン
    • 大地の歌 - Earth Song/Ocean Song(1971年)
  • ラルフ・マクテル
    • Not Till Tomorrow(1972年)
    • Easy(1973年)
  • ムーディー・ブルース
    • アザー・サイド・オブ・ライフ - The Other Side of Life(1986年)
    • シュール・ラ・メール - Sur la Mer(1988年)
    • キーズ・オブ・ザ・キングダム - Keys of the Kingdom(1991年)
  • モリッシー
    • リングリーダー・オブ・ザ・トーメンターズ - Ringleader of the Tormentors(2006年)
  • クリスティーン・ヤング
    • Breasticles(2003年)
    • X(2004年)
    • The Orphans(2006年)
  • レ・リタ・ミツコ
    • The No Comprendo(1986年)
    • Marc & Robert(1988年)
    • Re(1990年)

その他参加作品

  • ウイングス
    • バンド・オン・ザ・ラン - Band on the Run(1973年) - オーケストレーションで参加。
  • ジョー・コッカー
  • ストラングラーズ
    • ラ・フォリー - Folie(1981年) - ミキシングで参加。
    • 黒豹 - Feline(1982年) - ミキシングで参加。
  • プロコル・ハルム
    • 月の光 - Shine on Brightly(1968年) - アシスタント・プロデューサーとして参加。
  • デヴィッド・ボウイ
    • ダイアモンドの犬 - Diamond Dogs(1974年) - ストリングス・アレンジ、ミキシングで参加。
  • マーキュリー・レヴ
  • ポール・マッカートニー
    • プレス・トゥ・プレイ - Press to Play(1986年) - オーケストラ・アレンジで参加。
  • バート・ヤンシュ

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/04 19:32 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「トニー・ビスコンティ」の人物情報へ