ダーチャ・マライーニ : ウィキペディア(Wikipedia)
ダーチャ・マライーニ(Dacia Maraini, 1936年11月13日 - )は、イタリアの小説家・劇作家・詩人。主にフェミニズムや反ファシズムに焦点をあてた作品で知られる。父はフォスコ・マライーニ。
生い立ち
フィレンツェ生まれ。父のアイヌ研究のため、1938年に来日する。幼少時にはイタリア語、英語、日本語を話した。1943年、両親や姉妹と共に名古屋市の外国人収容所へ移送される。1945年、日本の敗戦により解放され翌年イタリアに帰国し、シチリア島で暮らす。その後、フィレンツェの寄宿学校で学んだ。その後はローマに移り、1961年に作家としてデビューした。
受賞歴
- カンピエッロ賞 1990年 La lunga vita di Marianna Ucrìa
- ストレーガ賞 1999年 Buio
日本語訳された作品
- 『不安の季節』(1970年、青木日出夫 訳、角川書店)
- 『バカンス』(1971年、大久保昭男 訳、角川書店)
- 『メアリー・ステュアート』(1990年、望月紀子 訳、劇書房)
- 『シチーリアの雅歌』(1993年、望月紀子 訳、晶文社)
- 『帰郷 シチーリアへ』(1995年、望月紀子 訳、晶文社)
- 『イゾリーナ 〜切り刻まれた少女〜』(1997年、望月紀子 訳、晶文社)
- 『声』(1996年、大久保昭男 訳、中央公論社)
- 『別れてきた恋人への手紙』(1998年、望月紀子 訳、晶文社)
- 『おなかの中の密航者』(1999年、草皆伸子 訳、立風書房)
- 『思い出はそれだけで愛おしい』(2001年、中山悦子 訳、中央公論新社)
- 『ひつじのドリー』(2016年、望月紀子 訳、未来社)
- 『ある女の子のための犬のお話』(2017年、望月紀子 訳、未来社)
- 『わたしの人生』(2024年、望月紀子 訳、新潮クレスト・ブックス)
参考文献
- 「ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち」 2014年 青月社
- 望月紀子著「ダーチャと日本の強制収容所」 2015年 未來社
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/29 10:00 UTC (変更履歴)
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