アナトール・ドーマン : ウィキペディア(Wikipedia)
アナトール・ドーマン (Anatole Dauman, 1925年2月7日 - 1998年4月8日) は、フランスの映画プロデューサー。
来歴
1925年2月7日、ポーランドのワルシャワで生まれた。その後、フランスに移住し、1949年にフィリップ・リフシッツと映画製作会社アルゴス・フィルムを設立した。初期はピエール・カストやジャン・オーレル、クリス・マルケルといった映画監督と製作を行い、いわゆる「セーヌ左岸派」と呼ばれる映画人の製作に貢献した。
1950年代後半にはアラン・レネの『夜と霧』(1955年)や『二十四時間の情事』(1959年)を手掛けた。1960年代もジャン=リュック・ゴダールの『男性・女性』(1966年)や『彼女について私が知っている二、三の事柄』(1967年)、ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』(1966年)や『少女ムシェット』(1967年)などを製作した。
1970年代からは国際的な活動も目立ち、大島渚の『愛のコリーダ』(1976年)や『愛の亡霊』(1978年)、フォルカー・シュレンドルフの『ブリキの太鼓』(1979年)、ヴィム・ヴェンダースの『パリ、テキサス』(1984年)や『ベルリン・天使の詩』(1987年)などを手掛けた。
1998年4月8日、パリにて73歳で死去した。
主な作品
- 夜と霧 Nuit et brouillard (1955年) アラン・レネ監督
- 二十四時間の情事 Hiroshima mon amour (1959年) アラン・レネ監督
- ラ・ジュテ La jetée (1962年) クリス・マルケル監督
- バルタザールどこへ行く Au Hasard Balthazar (1966年) ロベール・ブレッソン監督
- 男性・女性 Masculin féminin (1966年) ジャン=リュック・ゴダール監督
- 彼女について私が知っている二、三の事柄 2 ou 3 choses que je sais d'elle (1967年) ジャン=リュック・ゴダール監督
- 少女ムシェット Mouchette (1967年) ロベール・ブレッソン監督
- ファンタスティック・プラネット La planète sauvage (1973年) ルネ・ラルー監督
- インモラル物語 Contes immoraux (1974年) ヴァレリアン・ボロヴツィク監督
- 愛のコリーダ (1976年) 大島渚監督
- 愛の亡霊 (1978年) 大島渚監督
- ブリキの太鼓 Die Fälschung (1979年) フォルカー・シュレンドルフ監督
- 上海異人娼館/チャイナ・ドール (1981年) 寺山修司監督
- サン・ソレイユ Sans Soleil (1982年) クリス・マルケル監督
- パリ、テキサス Paris, Texas (1984年) ヴィム・ヴェンダース監督
- ベルリン・天使の詩 Der Himmel über Berlin (1987年) ヴィム・ヴェンダース監督
- 夢の涯てまでも Bis ans Ende der Welt (1991年) ヴィム・ヴェンダース監督
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2018/10/07 08:05 UTC (変更履歴)
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