浅井慎平 : ウィキペディア(Wikipedia)

浅井 慎平(あさい しんぺい、本名: 浅井 愼平、1937年7月1日『テレビ・タレント人名事典(第6版)』 日外アソシエーツ、2004年6月、25頁。ISBN 978-4-8169-1852-0 - )は、日本の写真家である。写真のほかにも映画撮影、音楽、コメンテーターとしてのテレビ出演、俳句など広い分野にわたって活動している。。

経歴

愛知県瀬戸市出身。4歳から名古屋市中区大須で育つ週刊現代 2008年6月28日号 147頁。私立南山中学校男子部・愛知県立旭丘高等学校卒。1960年(昭和35年)、早稲田大学政治経済学部政治学科中退。

1966年(昭和41年)、ビートルズの来日時には行動に密着して作られた写真集『ビートルズ東京 100時間のロマン』でメジャーデビュー「浅井慎平氏ロングインタビュー」 FGひろば148号、2011年4月。写真家としてはほかに三和酒類の麦焼酎いいちこの広告写真、「VAN JACKET」ハウザースポーツポスター、「JANTZEN」の水着のポスターなど、多くの新聞・雑誌広告やポスターの作品があり、1981年(昭和56年)には「PARCO」のCF・ポスター・新聞・雑誌広告により東京アートディレクターズクラブ最高賞を受賞している。

1977年(昭和52年)6月21日、自身がジャマイカで録音した波の音のみで構成されたアルバム『波〜サーフ・ブレイク・フロム・ジャマイカ』がCBSソニーから発売され、オリコンLPチャート最高19位『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年 - 平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、353頁。ISBN 4871310256。、5万枚を売り上げた小島豊美とアヴァンデザイン活字楽団『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』DU BOOKS、2015年、192頁。ISBN 978-4-907583-45-3。小島豊美は本作のヒットに触発され、東芝EMIに『眠れる夜 あなたに代ってひつじを数えます』(松武秀樹)の企画を持ち込んだという。

1982年(昭和57年)、タモリが主演した映画『キッドナップ・ブルース』では、脚本、監督、撮影、照明の四役を一人でこなし注目された「浅井慎平」 タレントデータバンク、2016年7月16日閲覧。。

1984年(昭和59年)10月14日読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞(1984年10月14日付のテレビ欄)より。から1994年(平成6年)9月25日までの間、クイズ番組『象印クイズ ヒントでピント』(テレビ朝日)に男性軍キャプテンとしてレギュラー出演。同番組の「16分割クイズ」においては、わずか1枚開いただけで正解に導くことが多々あり、「16分割の鬼」と言われた。

1991年(平成3年)5月には千葉県安房郡千倉町(現・南房総市)に美術館 「海岸美術館」を設立、同館長に就任している。

2012年(平成24年)1月には中京都の中京独立戦略本部本部員に就任。

俳人としても活動しており、これまでに数冊の句集を出しているほか、俳句コンテストの選者なども務めている。2015年(平成27年)には投句「青き川祖国に流れ足の裏」により、第22回西東三鬼賞(津山市主催)を受賞した「西東三鬼賞 最優秀に浅井慎平さん 津山、秀逸は地元の右手さん」 山陽新聞、2015年3月3日。西東三鬼賞 過去の大賞・秀逸作品(第21回から29回)

「世田谷・九条の会」呼びかけ人を務めている「世田谷・9条の会」申し合わせ。また『サンデーモーニング』では政治的発言も多い。

弟は陶芸家の浅井純介(早稲田大学教育学部卒)。息子は陶芸家、ミュージシャンの浅井竜介(早稲田大学文学部卒)。竜介とは2002年(平成14年)、「世代を越えて残る音楽を作り、伝えるチーム」としての音楽レーベルBACIO RECORDSをプロデュース。自身の作品の発表も行い「大人が創る新しいスタンダード」作りを行っている。

著書

単行本

  • 気分はビートルズ(1976年)
  • カメラはスポーツだ フットワークの写真術(1977年)
  • ISLANDS(角川書店(1978年))
  • 九月の珊瑚礁(1979年)
  • 浅井慎平・人と作品(1979年)
  • キッドナップ・ブルース(新潮社(1982年))
  • Winds collection(サンリオ出版(1983年))
  • 風の中の少女たち When I was young(ワニブックス(1983年))
  • Water hyacinth 浅井慎平写真集(群雄社出版(1984年))
  • 84ブラザーカップ新体操写真集 浅井 慎平(日本文化出版(1984年))
  • 食物(柴田書店(1985年))
  • 原色スポーツ図鑑(文春文庫(1985年))
  • 猫たちよ!(サンリオ出版(1986年))
  • SHADOW 壜のなかの青い晩夏(サンリオ出版(1986年))
  • 遥かな青い水(PHP研究所(1990年))
  • 花 浅井慎平写真集(サンリオ出版(1991年))
  • 二十世紀最終汽笛(東京四季出版(1993年))
  • 城景 TIME‐MACHINE STATION(PHP研究所(1995年))
  • 銀河鉄道「水族館」駅 浅井 慎平(誠文堂新光社(1997年))
  • 銀河鉄道「植物園」駅 浅井 慎平(誠文堂新光社(1997年))
  • HOBO SHIMPEI’S GEOGRAPHIC(PHP研究所(1997年))
  • セントラルアパート物語(集英社(1997年))
  • 銀河鉄道「動物園」駅 浅井 慎平(誠文堂新光社(1998年))
  • 早稲田界隈(大和出版(2000年))
  • 通り過ぎた町(PHP研究所(2001年))
  • 原宿セントラルアパート物語(幻冬舎(2002年))
  • 写文集・風の中の島々(山と渓谷社(2004年))
  • 巴里の仏像(NTT出版(2007年))
  • ポートレートの向こう側(白水社(2007年))
  • 反・鈍感力(朝日新聞社(2007年))
  • 夜の雲(東京四季出版(2007年))
  • Good-bye 1966→1989(冬青社(2008年))
  • 海辺の扉(ピエ・ブックス(2008年))
  • ノスタルジア(東京四季出版(2008年))
  • ラッキーストライク(幻冬舎(2009年))
  • 冬の阿修羅(東京四季出版(2009年))
  • ラジオからビートルズが流れていた (PHP研究所(2011年))
  • Water Jazz(冬青社(2011年))
  • 哀しみを撃て Haikugraphy(東京四季出版(2015年))
  • THE LONG GOODBYE(志學社(2019年))
  • あれから何処(どこ)へ(東京四季出版(2022年))

写真・翻訳

  • The Beatles in Tokyo 1966(ジャパンタイムズ(1995年))

映画

  • ポートピア'81 ダイエーパビリオン体験劇場『ワールドコースター地球一周19分』(1981年)監修
  • キッドナップ・ブルース(ATG、1982年)監督・脚本・撮影・照明
  • お葬式(ATG、1984年)モノクロ撮影

入選・受賞

  • 日本広告写真家協会APA賞(1965年)
  • ADC賞及びADC最高賞(1977年、1978年、1981年)
  • ACC特別賞(1980年)
  • 千葉県文化功労賞受賞(1994年)
  • 千葉県建築文化賞受賞(海岸美術館に対して、1995年)

出演番組

テレビ

  • サンデーモーニング(TBS、日曜8:00 - 9:55)2017年まで
  • ムーブ!(朝日放送、金曜15:49 - 17:54 番組そのものは平日帯)
  • スーパーサタデー(東海テレビ、土曜9:55 - 11:25)
  • 象印クイズ ヒントでピント(テレビ朝日、日曜19:30 - 20:00)※ 1984年10月14日(第270回) - 1994年9月25日(第708回)まで男性軍キャプテンを務めたレギュラー前は1984年2月5日放送分にゲスト出演。。
  • スポーツワイドショーNumber(サンテレビジョン、土曜22:00 - 22:54、1981年 - 1982年)
  • 制作2部青春ドラマ班(テレビ朝日、1987年)
  • 11PM(読売テレビ)
  • プレミアムカフェ 海を渡った600体の神仏 ハイビジョンスペシャル 海を渡った600体の神仏 2003年(NHK BSプレミアム 2021年1月20日)
  • 関口宏のアロハ・アゲイン(2003年4月12日15:30読売新聞2003年4月7日夕刊12面)

ラジオ

  • ときめきJAZZ喫茶(NHKラジオ第1)
  • 土曜の夜はテレフォン・ジャングル(ニッポン放送)
  • キャノン・アウトドア・スタジオ〜風に吹かれて〜(エフエム東京)

テレビCM

  • 小杉産業 ジャンセン(ナレーション)
  • 日本ビクター(ビデオカセッター)
  • キリンビール(缶ビール)
  • トヨタ自動車(クレスタ)
  • Panasonicエコナビ(冷蔵庫編)

CD・レコード

  • 波〜サーフ・ブレイク・フロム・ジャマイカ(CBSソニー、1977年)
  • 湘南哀歌(CBSソニー、1979年)
  • 赤とんぼ イン・ニューヨーク(ビクター、1995年)※ プロデュース
  • 東京ノスタルジー(キングレコード、1999年)
  • ハワイアンコンピレーション『BLUE』(ポニーキャニオン、2001年)※ プロデュース
  • Café Saudade(BACIO RECORDS、2002年)※ 監修
  • 関口宏『アロハ・アゲイン』(アーティストハウス、2003年)※ 音楽プロデュース
  • 赤とんぼノスタルジア(ソニー・ミュージック・ダイレクト、2006年)
  • TOKYO HAWAIIAN STYLE 1960(BACIO RECORDS、2009年)

関連項目

  • TBS「いのちの響」
  • 酸ヶ湯

外部リンク

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