ジム・ジョンソン : ウィキペディア(Wikipedia)
ジェームズ・ロバート・ジョンソン(James Robert Johnson, 1983年6月27日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルーム郡出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。愛称はJJBraves Players Weekend nicknames explained MLB.com (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧。
経歴
プロ入りとオリオールズ時代
のMLBドラフト5巡目(全体143位)でボルチモア・オリオールズから指名され、プロ入り。その後、約6年のマイナー生活が続いた。
7月29日のシカゴ・ホワイトソックス戦でようやく先発投手としてメジャー初登板を果たした。しかし、その試合で3回、9安打、8失点と炎上する。
の初登板の試合でも2回2失点と打ち込まれるなど、メジャーデビュー当初はほとんど結果を残せていなかった。
は、開幕直後にメジャー昇格を果たすと、4月13日に迎えたシーズン1試合目の登板から10試合連続で相手を無失点に抑え、7月10日の39試合目の登板で2失点するまで防御率1点台をキープし続けた。8月31日のゲームを最後に故障者リスト入りしてしまうが、最終的に54試合登板で防御率2.23という抜群の数字を残した。
もリリーフエースとしての役割を期待されているが、マイナーリーグでは先発を務めていたこともあるため、チームの状態次第では先発投手として登板することも考えられていた。しかし、実際には先発に回ることはなかった。
の終盤から不振のケビン・グレッグに代わってクローザーに定着する。
はオールスターに初選出され、9月21日に46セーブ目を記録してオリオールズの球団記録を更新した。最終的にリーグ最多で球団記録の51セーブを記録し、チームを15年ぶりのプレーオフへと導いた。
は、エリック・ガニエ()以来史上2人目となる2年連続での50セーブを記録し、2年連続で両リーグ最多セーブを記録した。前年はセーブ失敗が3回だけと安定していたが、この年は9回と不安定であった。
アスレチックス時代
2013年12月2日にジェマイル・ウィークス、後日発表選手(12月12日にデビッド・フレイタスと発表)とのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した。
1月16日にアスレチックスと1000万ドルの1年契約を結んだ。開幕後は38試合に登板したが、4勝2敗2セーブ、防御率7.14と結果を残せず、7月24日にDFAとなった。8月1日に自由契約となった。
タイガース時代
2014年8月5日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ。移籍後は傘下のAAA級トレド・マッドヘンズで4試合に登板して0勝1敗、防御率3.86だった。8月16日にタイガースとメジャー契約を結んだ。昇格後も乱調は改善されず、16試合の登板で防御率6.92と炎上。13.0イニングで12四球、3死球を与えるなど、制球も大いに荒れた。結局アスレチックスとのシーズン通算では、4年連続となる50試合以上に投げた(54試合)ものの、防御率7.09・9イニング当たりの与四球率5.9と大荒れで、2012~2013シーズンの2年間で101セーブをマークした姿は見る影もなかった。オフの10月30日にFAとなった。
ブレーブス時代
2014年12月3日にアトランタ・ブレーブスと160万ドル+出来高90万ドルの1年契約を結んだ。
ドジャース時代
7月30日にドジャース、ブレーブス、マーリンズでの三角トレードが成立し、ジョンソンはエクトル・オリベラ、パコ・ロドリゲス、とのトレードで、アレックス・ウッド、ルイス・アビラン、ブロンソン・アローヨ、ホセ・ペラザと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した 。移籍後は防御率10点台と大荒れで、10月14日にDFAを経て、FAとなった。
ブレーブス復帰
2015年11月30日にブレーブスと1年契約を結んだ。
はクローザーとして起用され、65試合に登板・通算500試合登板を達成した。2勝6敗20セーブ、防御率3.06、WHIP1.19を記録し、通算150セーブも記録。また、通年成績としてはキャリアハイの奪三振率9.5もマークした。
は開幕からクローザーとして起用されたが、8月にはアローディス・ビスカイーノに役割を奪われた。この年は61試合登板で6勝3敗22セーブ、防御率5.56、WHIP1.48と成績を落とした。
エンゼルス時代
2017年11月30日にジャスティン・ケリーとのトレードで、インターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)と共にロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した。
は62試合に投げ、5勝3敗2セーブ、防御率3.84、WHIP1.36とだった。オフの10月29日にFAとなった。
投球スタイル
平均球速93.5mph(約150km/h)のツーシームを主体に、カーブ、チェンジアップ、フォーシームの4球種を持ち球とする。ゴロを打たせる投球スタイルで、いわゆるグラウンドボールピッチャーだが、以降は奪三振率9.00以上と例年よりも大幅増となっている。
詳細情報
年度別投手成績
BAL | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 21 | 3.0 | 9 | 1 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 8 | 24.00 | 4.00 | |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 11 | 2.0 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | 9.00 | 2.50 | ||
54 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 1 | 19 | .333 | 281 | 68.2 | 54 | 0 | 28 | 3 | 3 | 38 | 1 | 1 | 18 | 17 | 2.23 | 1.19 | ||
64 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 10 | 14 | .400 | 300 | 70.0 | 73 | 8 | 23 | 3 | 3 | 49 | 2 | 1 | 32 | 32 | 4.11 | 1.37 | ||
26 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 11 | .500 | 117 | 26.1 | 32 | 2 | 5 | 1 | 1 | 22 | 4 | 0 | 11 | 10 | 3.42 | 1.41 | ||
69 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 5 | 9 | 18 | .545 | 366 | 91.0 | 80 | 5 | 21 | 3 | 2 | 58 | 2 | 1 | 30 | 27 | 2.67 | 1.11 | ||
71 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 51 | 0 | .667 | 269 | 68.2 | 55 | 3 | 15 | 1 | 3 | 41 | 1 | 0 | 21 | 19 | 2.49 | 1.02 | ||
74 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 50 | 0 | .273 | 291 | 70.1 | 72 | 5 | 18 | 4 | 7 | 56 | 2 | 0 | 26 | 23 | 2.94 | 1.28 | ||
OAK | 38 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 2 | 2 | .667 | 200 | 40.1 | 60 | 5 | 23 | 3 | 3 | 28 | 4 | 0 | 33 | 32 | 7.14 | 2.06 | |
DET | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 63 | 13.0 | 9 | 0 | 12 | 3 | 3 | 14 | 0 | 0 | 13 | 10 | 6.92 | 2.57 | |
'14計 | 54 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 2 | 2 | .714 | 263 | 53.1 | 69 | 5 | 35 | 6 | 7 | 42 | 4 | 0 | 46 | 42 | 7.09 | 2.26 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ATL | 49 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 9 | 20 | .400 | 291 | 48.0 | 45 | 2 | 14 | 2 | 1 | 33 | 2 | 0 | 14 | 12 | 2.25 | 1.23 | |
LAD | 23 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 5 | .000 | 291 | 18.2 | 32 | 3 | 6 | 0 | 4 | 17 | 1 | 0 | 22 | 21 | 10.13 | 2.04 | |
'15計 | 74 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 10 | 25 | .250 | 291 | 66.2 | 77 | 5 | 20 | 2 | 5 | 50 | 3 | 0 | 36 | 33 | 4.46 | 1.46 | |
ATL | 65 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 20 | 8 | .250 | 266 | 64.2 | 57 | 3 | 20 | 0 | 3 | 68 | 6 | 0 | 23 | 22 | 3.06 | 1.19 | |
61 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 | 22 | 1 | .667 | 256 | 56.2 | 59 | 8 | 25 | 3 | 1 | 61 | 3 | 0 | 39 | 35 | 5.56 | 1.48 | ||
LAA | 62 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3 | 2 | 8 | .625 | 268 | 63.1 | 64 | 9 | 22 | 1 | 1 | 45 | 5 | 0 | 38 | 27 | 3.84 | 1.36 | |
MLB:13年 | 674 | 2 | 0 | 0 | 0 | 38 | 46 | 178 | 106 | .452 | 3000 | 704.2 | 704 | 54 | 237 | 27 | 36 | 531 | 33 | 3 | 330 | 297 | 3.79 | 1.34 |
- 2019年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
タイトル
- 最多セーブ投手:2回(2012年、2013年)
表彰
- ローレイズ・リリーフマン賞:1回(2012年)
- DHL デリバリー・マン・オブ・ザ・マンス:1回(2012年5月)
記録
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2012年)
- 2年連続50セーブ(2012 - 2013年、史上2人目)
- シーズン51セーブ(2012年、オリオールズ球団記録)
背番号
- 47(2006年 - 2007年)
- 43(2008年 - 2013年)
- 45(2014年 - 同年途中)
- 49(2014年途中 - 同年終了)
- 53(2015年 - 同年途中、2016年 - 2017年)
- 54(2015年途中 - 同年終了)
- 33(2018年)
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 J
外部リンク
- Jim Johnson stats MiLB.com
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/10/17 22:56 UTC (変更履歴)
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