米ニューヨークのフォーダム大学を卒業後、サンフランシスコのアメリカ・コンサバトリー劇団で演技を学び、ニューヨークで舞台俳優としてキャリアをスタート。1981年の「ハロー・ダディ」で映画デビューを果たす。87年の「遠い夜明け」でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされ、「グローリー」(90)で同賞を受賞。「マルコムX」(92)と「ザ・ハリケーン」(99)でアカデミー主演男優賞の候補となり、「トレーニング デイ」(01)でついに同賞に輝き、アフリカ系アメリカ人俳優として初めて2つ目のオスカー像を手にした。02年には「きみの帰る場所 アントワン・フィッシャー」で監督デビューを果たし、監督2作目「グレート・ディベーター 栄光の教室」(07)では主演も務めた。10年にはブロードウェイ劇「Fences」でトニー賞主演男優賞を受賞し、同作を自ら製作・監督・主演を兼ねて映画化した「Fences」(16)は、アカデミー賞で作品賞、主演男優賞など4部門にノミネートされた。そのほか「フライト」(12)、「ローマンという名の男 信念の行方」(17)、「マクベス」(21)でもアカデミー主演男優賞にノミネートされている。息子のジョン・デビッド・ワシントンも俳優として活躍している。
米ロサンゼルス生まれ、イギリス育ち。2004年にロンドン大学セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマを卒業。舞台からキャリアをスタートさせ、ロバート・レッドフォード監督作「大いなる陰謀」(07)で長編映画に初出演し、デビッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」(10)でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされる。「スパイダーマン」シリーズをリブートした「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(12、14)でタイトルロールを演じ、ヒロイン役のエマ・ストーンとの交際でも話題を呼んだ。その後、遠藤周作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化した「沈黙 サイレンス」(16)で主人公のロドリゴ神父を演じ、メル・ギブソン監督の戦争ドラマ「ハクソー・リッジ」(16)、「RENT レント」を生んだ作曲家ジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカルを映画化した「tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!」(21)でアカデミー主演男優賞にノミネートされている。
カナダ・オンタリオ州ロンドン出身。ディズニー・チャンネルの「ミッキーマウス・クラブ」で子役タレントとしてキャリアをスタート。1996年に映画デビューし、純愛映画「きみに読む物語」(04)の主演でレイチェル・マクアダムスとともに一躍有名になる。06年の「ハーフ・ネルソン(原題)」でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。その後も「ラースと、その彼女」(07)、「ブルーバレンタイン」(10)などで活躍し、主演作「ドライヴ」(11)でさらに多くのファンを獲得。初監督作「ロスト・リバー」(14)はカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品された。ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(16)で2度目のアカデミー主演男優賞候補に挙がった。続いて、傑作SFノワール「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー 2049」(17)で主演を務める。プライベートでは、「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」(12)の共演者エバ・メンデスとの間に娘が2人生まれ、16年に結婚した。
デンマーク人の父親とアメリカ人の母親のもと米ニューヨークに生まれる。セントローレンス大学を卒業後、デンマークで職を転々としながら、詩や短編小説を執筆。1980年代前半にニューヨークの舞台で俳優として活動を始め、「刑事ジョン・ブック 目撃者」(85)の端役で映画デビューする。その後、ロサンゼルスに拠点を移し、「インディアン・ランナー」(91)や「G.I.ジェーン」(97)などに出演。ファンタジー大作「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(01~03)のアラゴルン役で一躍有名になる。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(05)に続いて主演したデビッド・クローネンバーグ監督の「イースタン・プロミス」(07)でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。「はじまりへの旅」(16)で再び同賞の候補となった。俳優として活躍する一方で、自身の出版社を運営し、エッセイや写真集なども発表している。
兄は俳優で映画監督のベン・アフレック。1988年にTVドラマで俳優デビューし、ガス・バン・サント監督の「誘う女」(95)で映画に初出演。その後「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(97)や「オーシャンズ」シリーズ(01~07)などに出演する。07年は、ブラッド・ピット主演「ジェシー・ジェームズの暗殺」でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされ、実兄ベンの監督デビュー作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」(日本劇場未公開)で主演を務めるなど躍進の年となった。元妻で女優のサマー・フェニックスの兄ホアキン・フェニックスとは、「ホアキンが俳優を引退しラッパーへ転向する」というドッキリ企画を決行。そのてん末を収めたドキュメンタリー映画「容疑者、ホアキン・フェニックス」(10)で監督デビューを果たした。その後、主演作「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)では家族の悲劇をきっかけに心を閉ざした主人公を熱演し、アカデミー主演男優賞を受賞した。
Photo:Getty Images/ロイター/アフロ
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