福士蒼汰、ぬいぐるみに話しかけていた!? 福原遥がお茶目な一面明かす
2025年11月25日 16:00

福士蒼汰、福原遥、行定勲監督が11月23日、「楓」の大阪・なんば広場で行われたライトアップスペシャルイベントと、なんばパークスシネマで行われた先行上映会に登壇。イベントで福原が、福士の「お茶目な一面」を明かした。
「スピッツ」の楽曲を、デビュー34年にして初めて映画化する「楓」。物語の中心となるのは、双子の弟・恵(福士)を事故で失った涼(福士/一人二役)と、亡くなった恵の恋人・亜子(福原)だ。亜子が涼を恵だと思い込むことから、ふたりの運命が動き出し、真実を隠しながらも惹かれ合うふたりのすれ違い、それぞれの秘めたる思いが描かれる。
(C)2025 映画『楓』製作委員会ライトアップスペシャルイベントは、なんば広場の2周年記念企画として、「楓」とコラボレーションして開催された。日本の映画興行発祥の地で、映画と深いつながりがある場所・なんば。映画と街を一緒に盛り上げ、来場者に心躍る体験を提供したいという思いで、本イベントが実現した。イベント開始前から、会場には「楓」が流れ、来場者にはペンライトが配布されるなど、冬の訪れと映画の世界観を感じさせる演出でムードを高めた。
(C)2025 映画『楓』製作委員会
(C)2025 映画『楓』製作委員会そして福士、福原、行定監督がレッドカーペットを歩いてサプライズ登場すると、観客からは大きな歓声が上がった、フォトセッション後、登壇陣が関西弁で挨拶しながら、スペシャルトークショーが繰り広げられた。最初に、脚本を読んだ際の印象については、「双子役で、もうひとりのフリも演じる場面がありました。『楓』という曲から生まれた物語の可能性を感じ、歌詞のつながりが分かって曲の聞き方が変わりました」(福士)、「とても切なくて胸がぎゅっとなる作品です。誰もが経験する別れや喪失を包み込み、見終わったあとに前向きな気持ちになれる温かさがあります」(福原)と語った。
(C)2025 映画『楓』製作委員会原案となった楽曲「楓」への思いを、行定監督は「スピッツさんは日本を代表するバンドです。試写会ではほとんど会話がありませんでしたが、終わった後に僕と会って話すのが緊張したと聞きました。『楓』は草野さんが30年前に静かな曲として書いたもので、30年前の自分に『いつか映画になるよ』と言ってあげたいくらい美しい映画だと言ってくださったと聞き、とても嬉しかったです」と、特別なエピソードを披露した。
(C)2025 映画『楓』製作委員会
(C)2025 映画『楓』製作委員会続いてトークテーマは、互いの意外な一面や撮影中のエピソードについて。福士は「福原さんはピュアで真面目な方で、亜子に対しても愛を注いで演じていると思いました。それから編み物がお好きで、ニュージーランドでもウールを買って編み物をされていました」といい、福原は「福士さんはストイックで努力家ですが、意外とお茶目な一面があります。おうちのシーンではぬいぐるみに話しかけていて、緊張をほぐしてくれました(笑)」と、福士のムードメーカーな一面を明かした。
行定監督は観客に向けて、「約20年ぶりに実直なラブストーリーを作りました。楓の花言葉“遠慮”のように、お互いに踏み込めない距離感を丁寧に描いています。情緒的なものを大切にし、見る人それぞれの感情に触れられる作品です」とメッセージを託し、福士は「人間らしい恋愛とドラマが描かれています。劇中で“慮(おもんぱか)る”という言葉が登場しますが、それぞれがお互いを“慮る”姿が輝いて見える。恋愛映画であり、人間ドラマでもある作品です」といい、「めっちゃええ映画やで、観てな!」と関西弁でアピールした。
(C)2025 映画『楓』製作委員会イベントの後半には、来場者限定の“10秒撮影タイム”がサプライズで実施され、会場は大いに盛り上がった。続くライトアップ点灯式では、福士、福原、行定監督によって、“プレゼントボックス型イルミネーションモニュメント”が点灯。来場者も楓色のペンライトを掲げ、広場全体が楓色に染まり、登壇陣と会場が一体となった美しい光景が広がった。
(C)2025 映画『楓』製作委員会なんばパークスシネマで行われた先行上映会では、上映後に福士、福原、行定監督が登壇。双子を演じる難しさについて、福士は「涼を演じている“恵”という状態もあって、フィルターを通しての芝居が必要でした。亜子といるシーンでは自分を偽っている苦しさがあり、そのバランスに苦労しました」といい、恵が左利きであるため、「利き手の使い方も重要なポイントでした」と振り返る。
(C)2025 映画『楓』製作委員会
(C)2025 映画『楓』製作委員会福原は「涼とのシーンは葛藤が多く、心が揺れ動く時間でした。亜子の気持ちを自分に落とし込むまで時間をかけました」と述懐。行定監督は、「ふたりは『関係を偽る』ところから始まりますが、その先に生まれる真実の感情を丁寧に描きたかった。関西だと余計ツッコミを入れたくなる関係ですが(笑)、その“フリ”の先にある愛を掘り下げました」と語った。
(C)2025 映画『楓』製作委員会また本作では、楽曲「楓」を「SUPER BEABER」の渋谷龍太と十明がカバーアーティストとして歌っている。行定監督は「『スピッツ』の『楓』はすでに多くのアーティストがカバーしていて、映画のなかでリフレインさせたいと思いました。男性ボーカルは過去の記憶、女性ボーカルは真実へ導く声、合唱は確かな思い出。最後に『スピッツ』の原曲が流れることで、登場人物の軌跡が一気に浄化されるような構造にしました」と紐解いた。
イベントの締めくくりでは、福士が「色が移りゆく楓の葉のように、見るたびに印象が変わる作品です。12月19日の公開後にも、是非もう一度ご覧になって噛みしめてほしいと思います」、福原が「誰もが経験する別れの気持ちを、全部優しく包み込んで前へ踏み出してくれるような、あたたかい作品になっていると思います。大切な人とこの作品を見てほしいです。2回、3回と見ていただくと、『この時こういう気持ちだったんだ』と気付くことができると思います」、そして行定監督も「ラブストーリーは観客それぞれの物語でもあります。皆さんの感情に寄り添える作品になっていたら嬉しいです」と呼びかけ、会場はあたたかな拍手に包まれた。
「楓」は、12月19日に全国公開。
(C)2025 映画『楓』製作委員会フォトギャラリー
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