【終戦80年】竹野内豊主演「雪風 YUKIKAZE」全国358館で封切り、舞台挨拶で戦没者へ黙とう
2025年8月15日 18:00

太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」の史実をもとに、懸命に生き抜いた人々の姿と運命を描いた映画「雪風 YUKIKAZE」が8月15日、全国358館で封切られた。
東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶には、主演の竹野内豊をはじめ、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、田中麗奈、中井貴一、脚本を手がけた長谷川康夫、山田敏久監督が出席。80回目の終戦記念日にあたるこの日、舞台挨拶の冒頭には、戦没者への黙とうが捧げられた。

竹野内は、さまざまな資料を基に映画オリジナルの登場人物として生み出された雪風艦長の寺澤一利を演じ、「戦争というものが、記憶として現実味の薄れるなか、このタイミングでこの作品を世に送り出せることは、とても光栄」と真摯な面持ち。
実在の雪風は、戦うために出撃しながらも、最後は必ず人を救って戻ってくることから、「幸運艦」「不沈艦」と称されており、「助け船という言葉の本当の意味を感じました。いまは多くの人たちが救いを求め、助け船が必要な時代。改めてになりますが、本作を送り出せるのは、偶然ではなく必然」だと、作品の意義を力説していた。

雪風の先任伍長・早瀬幸平を演じた玉木は、「戦争映画ではあるんですが、ただ悲しいだけではない、見終わると希望を持てるような、未来につながる作品」だと語り、「いまも大変な災害が起こっていますし、人の命、人の心を助けるような優しい気持ちに気づいてもらえれば。未来をどうするかは、私たちの手にかかっている」と客席に思いを届けた。

奥平は雪風の水雷員である井上壮太を演じ、海面でのアクションにも挑んだ。水は苦手だといい「だいぶ、ビビりながら、何とか気合いを入れてやり切った」と振り返ると、「なかなか一発では決まらず、でも弱音を吐かず『よろしくお願いします!』と何度も水の中に入っていった。根性あるなと思った」(竹野内)、「何度投げ出されても、よく頑張っていた」(玉木)と、先輩たちは奮闘に賛辞を送った。
恐縮しきりの奥平は、「平和を願う80年という長い月日を過ごしたからこそ、今日があると思いますし、戦争のない未来を作るのは我々だと思うので、そういう人間になりたい」と平和への思いを新たにしていた。

フォトギャラリー
関連ニュース



田中麗奈が“泥棒主婦”役 森崎ウィンと共演「黄金泥棒」26年4月公開 監督は「夜を越える旅」「断捨離パラダイス」の萱野孝幸
2025年9月17日 06:00



映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント