「狂い咲きサンダーロード」公開45周年記念予告編完成 泉谷しげる、PANTA&HALの楽曲入り
2025年8月14日 19:00

公開45周年を記念して特別再上映される鬼才・石井岳龍監督作「狂い咲きサンダーロード」の45周年記念予告編(https://youtu.be/lVifvqBGhlw)が、このほど披露された。
本作は、石井監督(当時、石井聰亙)が、1980年、日本大学藝術学部映画学科在籍時に23歳の若さで卒業制作として発表したインディペンデント映画で、同年に東映セントラルフィルムの配給で劇場公開もされた伝説的作品。幻の街「サンダーロード」を舞台に、暴走族や政治結社に反抗する若者の戦いをバイクやロック音楽、バイオレンス満載で描いている。

今回の上映はオリジナル16ミリネガからリマスターされた“オリジナルネガ・リマスター版”での上映となる。このリマスター版は、2016年に石井監督、撮影の笠松則通氏が全面的に監修し制作されており、ベストな状態で鑑賞ができそうだ。
45周年記念予告編は、本作のファンなら真っ先に思い浮かべるであろう泉谷しげる、PANTA&HALの楽曲が収録された、まさに“完全版”と呼べる予告編。映画のオープニングと同じく、打ち捨てられたバイクの映像とノイズ音で静かに幕を開ける。そして「ワン・ツー・スリー……」と泉谷しげるの声が始まりを告げる名曲「電光石火に銀の靴」のスタートとともに、轟音を鳴らしてエンジンをふかすバイク。続いて映画本編から抜粋された、ネオンサインの「Crazy Thunder Road 狂い咲きサンダーロード」のタイトルクレジットが表示される。
さらに、「愛される暴走族になろう」というリーダーたちの呼びかけに反旗を翻し、仲間と爆走を続ける主人公・仁の姿と名セリフの数々が続く。中盤からは、PANTA&HALの「ルイーズ」が流れ、自分たちを敵とみなして力で排除を試みる暴走族や政治団体のリーダーたちとの全面戦争を迎える仁たちの戦いを盛り上げる。そして再び「電光石火に銀の靴」の熱狂とともに迎える終盤では、自分たちの道を走り続ける仁と仲間たちの姿や、パンクで爆走感溢れる映像がめまぐるしく一気にたたみかけられる。

今回の予告編は、石井監督自らも監修に参加。POPさとCOOLさ、SPEED感やテンションを大事にしたといい、映像や音声にも細かく監督の意図が反映されており、石井監督も「思わず走り出したくなるような」満足のいく予告に仕上がったという。また、完成した予告を観た泉谷も「カッコいいな!」と絶賛したという。
なお、すでに発表されたシネマート新宿公開初日の「泉谷しげるミニライブ&舞台挨拶付き上映」は、発売開始後数時間で333席が完売したといい、その人気の高さがうかがい知れる。また、今後も名古屋、関西、九州、北陸など、様々な地域で石井岳龍監督の舞台挨拶とサイン会などのイベントを予定しているという。詳細は作品公式サイト(https://transformer.co.jp/m/ctr/)で確認できる。
「狂い咲きサンダーロード」は、8月22日からシネマート新宿ほか全国順次上映。

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