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塚本晋也監督「野火」戦後80年アンコール上映が決定

2025年7月4日 20:00

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画像1(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

塚本晋也監督が戦後70年に当たる2015年に初公開し、これまで毎夏かかさず上映を重ねてきた「野火」が、戦後80年を迎える今年も終戦記念日を中心に、渋谷・ユーロスペースほか全国にてアンコール上映されることが決定した。

未だ世界で戦禍が止まぬ中、スクリーンを通して戦場の恐ろしさを体感し、戦争と平和について考える機会となる。今年も渋谷・ユーロスペースでのトークに塚本監督が登壇し、小倉昭和館でも昨年に引き続き、故野坂昭如の著作「戦争童話集」の絵本を手がけたイラストレーターの黒田征太郎とのトークが予定されている。

画像2(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

国内外で数々の賞を受賞した塚本晋也監督の「野火」は、構想から20年の歳月をかけ完成させ、14年にベネチア国際映画祭メインコンペティション部門出品、翌年に全国83館で劇場公開。その後も、製作当初から「『野火』を毎年終戦記念日に上映されるような映画にしたい」という塚本監督の思いに共感した劇場にて、毎年アンコール上映を重ねてきた。今後も末永く上映は続けていくというが、今回のアンコール上映がこれまでの形での上映の集大成となる。

画像3(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

初年度からの劇場・自主上映含む累計観客数はおよそ10万人を突破し、戦後80年という節目の年を迎えた今年も渋谷・ユーロスペースを中心に北海道から沖縄まで全国36館の劇場で上映が決定している(7月4日現在)。各劇場の上映予定、イベント予定など実施の詳細は各劇場公式サイト、「野火」公式サイトサイト・SNSにて随時発表する。

なお、一部劇場では、18年に池松壮亮と蒼井優を迎えて撮った塚本監督初の時代劇「斬、」と、23年に終戦直後の闇市を舞台に民衆の目線で戦争を描いた「ほかげ」も上映される。

塚本監督のコメントは以下のとおり。


畳の上に寝そべり、カーテンから差し込む柔らかな日差しの中で微睡む冬冬の姿を切り取っている。「眩ゆい光のなかで、世界と出会った」というキャッチコピーが添えられており、田舎で過ごす夏の日々のなかで、冬冬が経験する出会いと別れ。そして大人と子供の狭間の時期にいる彼にとって世界の在り方に触れる、かけがえのない夏となることを予感させるビジュアルに仕上がっている。
10年目の「野火」を超え、11年目、戦後80年の「野火」になります。
10年もの間、毎年終戦記念日のころに上映を続けてくださった映画館の皆さま、そして劇場にお越しくださった皆さまに心より感謝を申し上げます。
戦後70年の年は、日本が戦争に近づいているという恐怖心があり、上映を始めましたが、それから10年、今は世界が恐ろしい事態に近づいているのでは、と心配です。戦争をわれわれ一般人の目線で描いた「野火」、これからご覧になる方も、すでにご覧になった方も、肌感覚で戦争を思い出していただきたく、ぜひ劇場でこの映画を体験していただきたいと思います。
今年でいったんこれまでの形での上映は終了しますが、今の世界の状況にあって、「野火」の上映自体は今後も続けたく、あらたな場を求めていきたいと思っています。もちろんこれまでお世話になった劇場さんも状況が許されるとき引き続きお願いしたい所存です。
ここまでほんとうにありがとうございました。それでは戦後80年の「野火」、よろしくお願いします。
塚本晋也

<あらすじ>
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。しかし負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は早々に追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。そしてはてしない原野を彷徨うことになるのだった。空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さと戦いながら、田村が見たものは……。
画像4(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

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