俊英・五十嵐耕平監督の4作品、日本映画専門チャンネルがTV初放送
2025年7月3日 16:00

第81回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門で、日本映画として初めてオープニング上映された五十嵐耕平監督の「SUPER HAPPY FOREVER」が、日本映画専門チャンネルで7月6日にテレビ初放送が決定した。併せて7月9日午後9時30分から「監督 五十嵐耕平の世界」と題し、五十嵐監督の4作品をTV初放送することが発表された。
五十嵐監督は、1983年、静岡県生まれ。東京造形大学在学中に制作した初長編映画「夜来風雨の声」(08)が、シネマ・デジタル・ソウル2008にて韓国批評家賞を受賞。その後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻の修了作品「息を殺して」(14)が、第67回ロカルノ国際映画祭新鋭監督コンペティション部門に正式出品された。さらに、日仏合作でダミアン・マニベルと共同監督した「泳ぎすぎた夜」(18)は第74回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品。最新作「SUPER HAPPY FOREVER」(24)は、第81回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門日本初のオープニング作品として上映されたほか、第51回ゲント国際映画祭、第21回レイキャビク国際映画祭ではグランプリ、第46回ナント三大陸映画祭では準グランプリ(銀の気球賞)を受賞している期待の俊英だ。
放送される4作品の概要は以下のとおり。詳細は日本映画専門チャンネルの特設サイト(https://www.nihon-eiga.com/osusume/igarashi-kohei/)で確認できる。

五十嵐耕平監督が紡ぐ、青春期の終わりを迎えた人々の"奇跡のような幸福なひととき"
あるリゾート地を5年ぶりに訪れた幼馴染の佐野と宮田が、佐野の亡き妻・凪と出会った思い出の場所を巡りながら、かつて失くした赤い帽子を探すことから始まるひと夏の物語。人生のかけがえのない瞬間をさりげなくも鮮やかに記録する。
あるリゾート地を5年ぶりに訪れた幼馴染の佐野と宮田が、佐野の亡き妻・凪と出会った思い出の場所を巡りながら、かつて失くした赤い帽子を探すことから始まるひと夏の物語。人生のかけがえのない瞬間をさりげなくも鮮やかに記録する。
■「息を殺して」

大みそかを舞台に、言いようのない閉塞感を描き出し、オリンピック前夜の日本を独自の感性で予言する異色のSFヒューマンドラマ。東京オリンピックを2年後に控えた12月30日、ゴミ処理場に1匹の犬が迷い込む。犬を捜し始める事務のタニちゃんや夜勤を終えたケンら、そこにいる者は皆、同じような問題を抱えていた。
■「泳ぎすぎた夜」

■「水魚之交」

第71回サン・セバスチャン国際映画祭ザバルテギ=タバカレラ部門正式出品作品。「SUPER HAPPY FOREVER」のパイロットフィルムの位置付けで製作された短編。海の見えるホテルに旅行に来た幼馴染の佐野と宮田。宮田の携帯が鳴り続け、しびれを切らした佐野はその電話に出るのだが…。
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