「映画『F1(R) エフワン』」がApple待望のヒット映画に
2025年7月2日 13:00

IT大手のAppleが映画事業参入から6年を経て、商業的成功作品を生み出した。ブラッド・ピット主演の「映画『F1(R) エフワン』」が公開初週末で全米興収5700万ドル、世界興収1億4630万ドルを記録し、同社映画部門にとって待望のヒットとなったことが、米バラエティの報道で明らかになった。
「映画『F1(R) エフワン』」は、往年の名ドライバー、ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)が最下位チーム「エイペックス」で現役復帰を果たすストーリー。製作費約2億5000万ドルの大作で、「トップガン マーヴェリック」で高い評価を得たジョセフ・コシンスキー監督とプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが再び組んだ。F1界のスター、ルイス・ハミルトンもプロデューサーとして参加し、実際のサーキットで撮影を行うなど、リアリティを追求した本格派モータースポーツ映画として仕上げられている。
Apple Studios設立以降、同社は映画事業で難しい舵取りを続けてきた。マーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(2023)やリドリー・スコット監督の「ナポレオン」(23)といった大型プロジェクトは興行面で期待を下回り、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(24)や「アーガイル」(24)は批評的にも厳しい評価を受けた。昨年はピットとジョージ・クルーニー共演の「ウルフズ」の劇場公開規模を縮小するなど、映画事業の見直しが取り沙汰されていた。
今回の成功を受け、業界ではAppleの今後の映画戦略について複数のシナリオが想定されている。劇場配給への本格進出、厳選したプロジェクトへの集中投資、ストリーミング配信への軸足移動、既存ハリウッドスタジオの買収などが考えられる道筋だ。ティム・クックCEOは最近のインタビューで「私たちはクリエイティブな人々のためのツールメーカーです。彼らが以前はできなかったことを実現できるよう支援しています」と語り、同社独自のアプローチを重視する姿勢を示している。
関係者の話では、「映画『F1(R) エフワン』」の続編企画に関して早くも検討が始まっているという。Appleは23年に年間10億ドルの劇場映画投資を表明したものの、実際の投資ペースは当初の計画を下回って推移している。しかし今回の商業的成功により、同社の映画事業は重要な転換点を迎えることになりそうだ。
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