「となりのトトロ」から着想を得たステージデザイン 世界を席巻するスタンダップコメディアン、アツコ・オカツカが語る
2025年6月30日 21:00

米バラエティ誌の「注目すべきコメディアン10人」に選出された日本育ちのスタンダップコメディアン、アツコ・オカツカのコメディスペシャル「アツコ・オカツカ ファーザー」が現在、ディズニープラスで独占配信中だ。アツコ・オカツカはインタビューで、「となりのトトロ」から、ステージデザインの着想を得たことを明かしている。

ロサンゼルスを拠点に活動するアツコ・オカツカは、台湾で生まれ、父親の母国である日本で過ごした幼少期を経て、渡米。デビュー後、日米文化が融合した個性的なユーモアで、瞬く間に世界を席巻し、2024年3月に実施した来日公演では、ゆりやんレトリィバァとのスペシャルコラボが実現した。

そんなアツコ・オカツカが、脚本・出演・制作総指揮を務めたコメディスペシャル「アツコ・オカツカ ファーザー」は、日本の観客に向けたステージデザインだといい、「セットにあるヒマワリと雲と空は、スタジオジブリ、特に『となりのトトロ』からインスピレーションを受けたものです」と明かしている。

「病気の母親のそばにいるために、父親と一緒に田舎へ行く『となりのトトロ』の物語は、私の物語のような気がしています。私の母も病を患っています。そして、このショーで、私は父と再びつながり、そのおかげで日本と再びつながることができました。『となりのトトロ』からインスピレーションを受けたことに気づいて、楽しんでもらえたらうれしいです」


幼少期を千葉県で過ごしており、「小学校では、掃除の時間が大好きでした」と、当時の思い出を明かす。また、幼稚園のお遊戯会では「ピーター・パン」を披露したそうで、「パフォーミング(劇やダンス)をするのが大好きでした」と、いまにつながるルーツを語っている。そんな日常の些細な出来事や経験を掘り下げ、ジョークに落とし込んでいるアツコ・オカツカ。その共感性の高さが、世界中のオーディエンスを魅了している理由のひとつといえる。
「人生をたくさん観察します。それと、自分が何かについて笑うときも観察します。それはジョークの良い土台となりえるからです。それをジョークにするため、何がおかしいのか分析し、声に出して練習します。家の外の木々に向かって大声で話します。それから夫に向かって実践してみます。その後に少人数の観客の前で練習します。それがジョークを書くプロセスです」
「アツコ・オカツカ ファーザー」は、ディズニープラス「スター」で独占配信中。
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