Netflix初の体験型施設「Netflix House」 年内に米国で開業へ
2025年6月20日 14:00

動画配信大手のNetflixが、同社初となる常設体験型エンターテインメント施設「Netflix House」を2025年後半に開業することが明らかになったと、米バラエティが報じている。第1弾として、ペンシルベニア州フィラデルフィアのキング・オブ・プルシア・モールとテキサス州ダラスのガレリア・ダラスの2カ所に開設する。
各施設は10万平方フィート(約9290平方メートル)を超える規模で、元百貨店を改装して使用する。入場は無料だが、没入型体験については有料となる。施設外観にはNetflixの人気キャラクターの彫刻や壁画が設置される予定だ。
Netflix Houseは、ユニバーサル・スタジオやディズニーワールドのような大規模テーマパークとは異なるアプローチを採用している。広大な敷地に巨大なアトラクションを建設する従来型テーマパークに対し、人気ショッピングモール内に位置し、より日常的にアクセスしやすい立地を選択した。ストリーミング企業による体験施設という新しいエンターテインメントモデルの提案といえる。
フィラデルフィア会場では「ウェンズデー」をテーマにした「Wednesday:Eve of the Outcasts(ウェンズデー:アウトキャストの前夜)」や「ワンピース」の「ONE PIECE:Quest for the Devil Fruit(ワンピース:悪魔の実を求めて)」、ダラス会場では「ストレンジャー・シングス」の「Stranger Things:Escape the Dark(ストレンジャー・シングス:闇からの脱出)」や「イカゲーム」の「Squid Game:Survive the Trials(イカゲーム:試練を生き抜け)」といった没入型体験が楽しめる。
両施設ともNetflix Bitesというカジュアルレストランを併設し、人気のNetflixストーリーとキャラクターをテーマにした料理とクラフトカクテルを提供する。また、定期的に更新される限定グッズを販売するショップも設置される。
Netflixの最高マーケティング責任者マリアン・リーは火曜日、世界3大広告賞の一つとして知られるカンヌライオンズでのプレゼンテーションで「ついに、もう見飽きることのないNetflixストーリーが、実際にプレイし、ショッピングし、味わうことができる現実のものになる場所ができました」と意気込みを語った。
2027年にはラスベガスに3施設目を展開する計画だという。ストリーミングサービスが実体験施設に進出する新たな試みとして注目を集めそうだ。
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