北川景子、ドラッグの売人役で主演! 内田英治監督「ナイトフラワー」ですっぴん&関西弁全開の新境地【特報映像あり】
2025年6月13日 07:00

女優の北川景子が、内田英治監督の最新作「ナイトフラワー」に主演し、ドラッグの売人役を演じていることがわかった。11月28日に全国で公開されることが発表され、併せてティザービジュアルと特報映像もお披露目された。
「ミッドナイトスワン」で第44回日本アカデミー賞の最優秀作品賞に輝いた内田監督が原案・脚本も兼ねた「ナイトフラワー」は、昼はパート、夜はスナックで働くギリギリの生活の中で、2人の子どもの夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意する母親の姿を描いたヒューマンサスペンス。内田監督は、撮影時の北川を「かつて見たことのない圧倒的な演技が爆発しました。北川さんの女優としての次のフェーズに入る瞬間を見ることができて幸せです」と語っており、全幅の信頼を寄せていることがうかがえる。
主人公・永島夏希に息吹を注いだ北川は、全世代から圧倒的な支持を集めているが、そのイメージを封印。ほぼすっぴんで顔を崩して大きく笑い、関西弁でまくしたてたかと思えば泣きじゃくり、夜のネオン街を全力で駆け回るなど、これまでに見せたことのない表情で強くたくましい母親を熱演している。
北川は脚本を初めて読んだ時に「打たれたような衝撃を受けた」そうで、「夏希は、偶然にも最悪な条件が重なってしまった母親ですが、ひょっとすると私だったり、誰かだったりするのかもしれない。決して他人事ではないのだと感じました」と語る。作品には相当な手ごたえを感じているようで、「子どもを守りたいという母の強い想い、腐った世界でもなんとか前向きに生きようとする泥臭さを、見守っていただけたら」と語っている。
本邦初公開となった特報映像では、ブルーのインナーカラーの髪に、ほぼノーメイクの北川を確認することができる。夏希の「お金が必要なんです」というセリフとともに、2人の子どもを育てる母親として奮闘する姿が映し出される。偶然ドラッグを手にしたことをきっかけに、夏希は子どもたちのためにドラッグの売人になることを決意。彼女が子どもたちのために貫こうとする愛は、“善”なのか“悪”なのか……。ラストには雨の中、鬼気迫る勢いで「子どもたちに未来見せてやりたいねん!」と迫る内容に仕上がっている。
なお、内田監督と北川のコメント全文は以下の通り。
夏希は自分ではどうにもならない状況の中で、子どもを生かしていくことに一生懸命です。
飢えさせないために、恥をかかせないために、生活費を手に入れるために、ドラッグを密売するという決して越えてはならない一線を越えてしまいますが、果たしてそれは悪なのか、罪なのか、と考えてしまいました。
親として、子どもを守るということ。生かすということ。人が社会で命懸けで生きることの現実の厳しさを目の当たりにし、言葉を失ってしまいました。
一方で、厳しい生活の中で、夏希や子どもたちが楽園を見つけた一瞬の幸せ、煌めきが眩しく、この家族に温かい光が差して良かったと思いました。
「落日」でご一緒して、内田監督の人柄や、作られる作品の世界観にどっぷりとはまりました。
内田監督のオリジナル脚本作品でご一緒できるという点が最も惹かれた点です。
また、脚本を読んだ後に作品の世界観から抜け出すことができず、「夏希は、どうすれば良かったのか」と考え続け、答えが出なかったことも惹かれた点でした。
夏希は、偶然にも最悪な条件が重なってしまった母親ですが、ひょっとすると私だったり、他の誰かだったりするのかもしれない。決して他人事ではないのだと感じました。
ドラッグの密売は正しいことではありませんが、子どものために全てを投げ打ってでも、という考え方に強く惹かれます。
子役の方々とエチュードをやっていく中で、各々のキャラクターを定めていかれました。
私のキャラクターは関西弁で、「監督が関西で見たことがあるお母さん」のようにということで、どんなお母さんが居たか地元にいた頃を思い返しながらセリフの言い回しなどを考えて提案させて頂きました。
内田監督はいつも役者に任せてくださる監督だと感じています。
「良いね」と言ってくださるたびに、「良いんだ!」と嬉しくなり、自由に暴れさせていただきました。
夏希は、誰か周りに支えてくれる人、助けてくれる人がいれば道を踏み外すことはなかった人です。家庭に恵まれず、社会の救いの手が行き届かないという状況で、必死にもがき、生きようとします。子どもを守りたいという母の強い想い、腐った世界でもなんとか前向きに生きようとする泥臭さを、見守っていただけたら幸いです。
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