大地真央、映画初主演作「ゴッドマザー コシノアヤコの生涯」で最も難しかったのは「15歳」
2025年5月15日 15:30

大地真央が映画初主演を務めた「ゴッドマザー コシノアヤコの生涯」の完成披露上映会が5月14日、東京・新宿ピカデリーで行われ、大地のほか黒谷友香、鈴木砂羽、水上京香、子役の浅田芭路、永尾柚乃、江原璃莉、メガホンをとった曽根剛監督が舞台挨拶に登壇した。

大地が演じたのは、日本のファッション界に革命をおこしたデザイナーの草分け的存在のコシノアヤコ。2011年放送のNHK連続テレビ小説「カーネーション」では、その生涯が描かれた。映画では、戦時下を含めた昭和から平成という激動の時代を生き抜いたアヤコの人生が綴られ、彼女の娘で日本を代表するデザイナーの「コシノ三姉妹」こと、コシノヒロコ役を黒谷、コシノジュンコ役を鈴木、コシノミチコ役を水上が務めた。幼少時代の三姉妹を浅田、永尾、江原が演じている。
本作で映画初主演を果たした大地は、「今日はみなさまに初めて見ていただくということで、私自身ワクワクドキドキしております」と語り、本作のオファーを受けた際の心境を問われ、「世界的なコシノ三姉妹のお母様の役を15歳から92歳までというお話をいただいて、あまりにもおこがましいと思ったんですけども、いろんなご本を読ませていただいて、資料をいただいて、なんて魅力的な方なんだろうと思い、やらせていただこうと思いました」と明かした。

約1カ月に及んだ撮影は、大地にとって楽しい日々だったそうで、「例えばガブリエル・シャネルは12歳から72歳までとか、マリー・アントワネットは14歳からとか(演じた経験は)あったんですけど、何しろ身近に感じられる方でしたし、ものすごいプレッシャーだったんですけど、もっともっと面白いエピソードがいっぱいあるのになって思うくらい楽しくて、充実した時間を過ごさせていただきました」と撮影を振り返り、目を輝かせた。
MCから15歳から92歳までを演じきった感想を問われた大地は、「1人の方の人生を1人の役者が生きる。そこは“なるほど!”と共感したんですけれども、いざ私というところで最初は躊躇がありました」と素直に胸の内を明かした。また、いつの時代を演じるのが難しかったか重ねて問われると、「15歳です」と即答して会場の笑いを誘ったが、「でも(15歳を演じたことは)楽しかったんですよ。なんて図々しいんでしょう」と笑顔を見せた。一方、大地に15歳から92歳までを演じてもらった理由を聞かれた曽根監督は「本作を見ていただければ、その理由がわかります」と力強くコメントした。

また、コシノ三姉妹を演じた黒谷、鈴木、水上はそれぞれ自身が演じたヒロコ、ジュンコ、ミチコがデザインした衣装を着て登壇。黒谷は、「いつもいただく役は想像の中での役なので、こうして実在される人物を演じられることはなかなかないと思うので、最初は光栄に思いましたし緊張もしましたけれども、YouTubeや本で先生のお考えや映像を拝見することでイメージを膨らませていきました」と役作りについて明かす。一方の鈴木は「大変光栄だったんですけど、最初にこのお話があった時に、この(三姉妹の)中だったらジュンコ先生かなって思いました(笑)」と告白し、「私も最初にご挨拶に行かせていただいたんですけど怖くて…。あっ、怖くないです(笑)。でも恐れ多くて『ジュンコ先生をやらせていただきます』って言ったら、『うん、いいんじゃない』っておっしゃっていただいて“よかったー!”と思いました」と述懐する。



ミチコ役の水上は、役作りに関して「髪を金髪に染めました(笑)。それが1番近づけることじゃないかなと思って、髪型をミチコ先生に合わせて、劇中の衣装もMICHIKO LONDONの衣装をお借りして撮影に臨んだので、それがあれば大丈夫かなという形で頑張りました」と語り、「ミチコ先生とお食事に行かせていただいたりして、お母ちゃんとのエピソードをたくさん聞いたりしたので、あとは飛び込むしかないと思って飛び込んだら、こんなにもすてきなファミリーがいたので、本当に家族のように毎日楽しい撮影期間を過ごせました」と撮影を振り返った。


三姉妹の幼少期を演じた浅田、永尾、江原の3人は、大地と共演した感想を問われ「いつも笑顔で、パワフルで、とっても元気なお母さんで、撮影していく中でたくさんお話ししてもらって、いつも元気づけられていました。本当のお母さんのように、一緒にご飯を食べたり、ミシンを使っているのを見ていたり、撮影の中でも日常の生活のような感じがして、私は大地さんをお母さんとして見ていましたし、すごく尊敬しています」(浅田)、「『寒くない?』とか『喉乾いてない?』とか、すごく優しくて、すごく嬉しかったです。演技ももちろんすばらしいんですけど、すごいなと思ってね。全部が本当にすごいんですよ」(永尾)、「優しかったです」(江口)とそれぞれ大地へのリスペクトを語った。

これを受け、大地は「本当にかわいくて、今日久しぶりにあったらみんな背が伸びていて、1年でこんなに伸びるのかと思うくらい大きくなっていて、その成長ぶりも嬉しかったです」と目を細め、「現場では3人だけの時と、大人が入る時で会話が違うんですよ。それぞれが女優で、すごいプロ意識で、私こそいろいろ刺激を受けましたし、勉強させていただきました(笑)。本当にかわいかったです」と頬を緩めた。
最後にアヤコ氏から学んだことを問われた大地は、「たくさんあるんですけれども、私が1番印象に残っているのは、何かを始めるのに遅すぎるということはないということで、今の私にもすごく響きましたし、何かにチャレンジすることを当たり前に感じていたんですけど、改めて“よし!”と思い、刺激を受けました」とその影響を明かした。そして、観客に向け、「“クスッと笑って、ホロっと泣ける物語”というキャッチフレーズなんですけど、もしみなさんがククッっときたらワハハと笑っていただいて、ホロっとじゃなくて思いっきり泣いていただきたいと思います。デトックスをして明日への活力となればいいなと思っておりますので、隣の方々を気になさらず、大声で笑って、思いきり泣いていただいて、最後までお楽しみください」と大地がメッセージを送り舞台挨拶を締めくくった。
「ゴッドマザー コシノアヤコの生涯」は、5月23日から全国公開。

(C)「ゴッドマザー コシノアヤコの生涯」製作委員会
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