少女が悪夢の迷宮に囚われる…レトロパンクなダークファンタジー 35ミリ撮影のストップモーションアニメ「MOON GARDEN」
2025年5月12日 17:00

ホラーやSF、ファンタジーに特化したジャンル系の国際映画祭として知られる世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、シッチェス・カタロニア国際映画祭にて2023年に作品賞を受賞した「MOON GARDEN ムーンガーデン」が、6月21日公開される。予告編とポスタービジュアルが披露された。
両親の激しい言い争いに巻き込まれ、階段から落ちて昏睡状態となった5歳の少女・エマ。目を覚ますとエマは不気味な暗い森の中にいた。彼女の涙を貪ろうと追いかけてくる怪異から逃れ、両親の声が聞こえるトランシーバーに導かれて元の世界を目指すエマ。その行く手には数々の奇妙な人物や出来事が現れて……。
全編にわたり使用期限切れの10万フィートの35ミリフィルムとビンテージのレンズを使って撮影。CGを一切使用せず、プラクティカル・エフェクトを駆使し、ストップモーションアニメと実写を融合して作り上げている。他に類を見ないレトロパンクな創造力と狂気、そして人間愛に満ちたダークファンタジーだ。
監督のライアン・スティーブンス・ハリスは、ロンドンで映画を学んだ後にUSC(南カリフォルニア大学)映画芸術学部を卒業、本作のプロデューサーでもあるジョン・マイケル・エルファーズとともに制作会社Fire Trial Filmsを設立。「ミッドウェイ」「ムーンフォール」「Those About to Die」等のローランド・エメリッヒ監督作品ほか、Netflixの長編「DARC/ダーク」(2018)と「ウィンター・ドリーム 氷の黙示録」(2016)などの編集、音響デザインを手掛け、自身の監督デビューとなる本作では、ハリウッド大作の王道とは真逆の道をゆく、みずみずしい独創性を炸裂させている。
予告編では、「エマ、起きて」と母親が囁く声で目覚めたエマが不思議な森の中にいるシーンからはじまる。光が射す窓から昏睡状態で横たわる自身の姿と側で狼狽する父母を見て「私はここよ!」と必死で訴えるも、エマの声は届かない。両親のいる場所に戻りたい一心で進んで行く先々で怪奇な試練が幼いエマを襲う。古いトランシーバーから聞こえてくる母の声を道標に、小さな少女が最後に辿り着く場所は―――。
主人公エマを演じたのはハリス監督の実子でもあるヘイブン・リー・ハリス。エマを執拗に追いかける死神のような恐ろしい怪異《ティース》など、奇妙な生き物や現象はCGを使わない特殊効果を用いている。
6月21日よりシアター・イメージフォーラムほか、全国公開。
(C)2022 MOON GARDEN, LLC
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