抑えきれない性的欲求に突き動かされた男と女…台湾映画史上最も衝撃的なエロティック恋愛映画「狂ったリビドー」5月30日公開
2025年4月30日 12:00

今年3月に開催された第20回大阪アジアン映画祭でも上映され話題となった台湾映画「破浪男女」が、「狂ったリビドー」の邦題で5月30日から公開される。このほど予告編、ポスタービジュアル、場面写真が披露された。
絶頂に達したことが一度もないトランスジェンダーのリュー(リウ・ジューピン)は、インターネットで知り合った男たちと自由気ままにセックスを楽しんでいる。バツイチ男チェン(ウー・カンレン)は反抗期の娘に毛嫌いされ、セフレのリューと刺激的な行為を交わして寂しさを埋める日々。リューの親友クイーニー(リャン・シャンホア)はセレブな青年社長との結婚が決まるが、SM好きな性癖だけは秘密にしていた。デリヘル男子ロン(ウィル・オー)は貧乏な暮らしから抜け出せない憤りを発散するかのように、常連客のクイーニーを調教していく。抑えきれない性的欲求“リビドー”に突き動かされ、ただ肉体だけで繋がっている男と女。愛のない不確かな関係は、真実の愛を求めて彷徨っていく……。
肉体でつながる愛の本質に迫る官能物語生きていく過程で生じる孤独や不安や挫折。そんなやり場のない感情に囚われた人々にスポットを当て、空虚な心を肉体の快楽によって満たそうとする刹那的な生き方を、「GF*BF」などで知られるヤン・ヤーチェ監督が赤裸々に映し出す。フルヌードによる耽美なSEXシーン、心まで裸にされるハードコアなSMプレイ、タブーの限界を突き破る過激すぎる3Pと、多様なエロティシズムを通し、人間にとって重要な性のあり方をR18で露わにする、台湾映画史上最も衝撃的なエロティックな恋愛映画だ。
キャストは「Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり」で金馬賞最優秀男優賞を受賞したウー・カンレンら個性派俳優たちが集結した。第20回大阪アジアン映画祭上映時に来日したヤン監督は「この10年、台湾では性に対する考え方が大きく変わりました。そして性と愛をどう考えるかについて、コロナ禍を挟んで大きく変化しました。マッチングアプリなどによって、若い人の間には性と愛を切り離して考えるという考え方が広まっていると思います。現代の人は性と愛を切り離して捉えようとしていますが、性を突き詰めていくと必ず愛の問題になってしまうということを描いています」と本作のテーマを語っている。
5月30日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
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