練習にとりつかれたバレリーナの狂気 流れる血、叫び声…「JOIKA」本編映像入手
2025年4月18日 10:00

世界最高峰のバレエ団「ボリショイ・バレエ」を舞台に、完璧なプリマになることにとりつかれたアメリカ人バレリーナの狂気に満ちたサイコサスペンス「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」の本編映像を、映画.comが独占入手。練習に没頭するあまり血を流し、悲痛な叫び声をあげる主人公・ジョイの姿が切り取られている。
ジョイは、「ボリショイ・バレエ団」からスカウトされ、単身ロシアへ渡る。希望とともにアカデミーに入学した彼女を待ち構えていたのは、常人には理解できない完璧さを求める伝説的な教師・ヴォルコワの脅迫的なレッスンだった。過激な減量やトレーニング、日々浴びせられる罵詈雑言、ライバル同士の蹴落とし合い――ジョイの精神は、次第に追いつめられていく。
この壮絶な物語は、2012年にアメリカ人女性で初めて「ボリショイ・バレエ団」とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの実話がベースとなっている。華麗なバレエ界の裏側で、当時のダンサーたちが直面していた過酷な現実がセンセーショナルに描かれる。
ハリウッドの新星タリア・ライダーがジョイ役を務め、純真無垢な少女から狂気のバレリーナへと変ぼうしていくさまを表現。「女は二度決断する」のダイアン・クルーガーが教師・ヴォルコワ、ダンサーのオレグ・イベンコが、ジョイのパートナー、ニコライを演じる。さらには世界的バレリーナのナタリア・オシポワが本人役で登場するなど、現役のダンサーたちが出演し、物語に華を添える。
本編映像は、暗闇のなか、ジョイがターンを繰り返すシーンから始まる。練習にも関わらず、凄まじい緊張感が漂うなか、憧れのバレリーナたちが立った舞台に自分もいるかのように、一筋の光を浴びながら踊り続けるジョイ。遠くから聞こえる歓声に浸っていたかと思いきや、練習に没頭し過ぎたジョイは、飛び出ていた鉄筋にふくらはぎを擦り、血を流す。練習場に響くジョイの叫びは誰にも届かない――。
物語のモデルとなったウーマックは、製作現場に立ち会い、振付や細かい演出の指導なども行った。ジョイを演じたライダーは、撮影中ずっと現場に立ち会う実在の人物を演じるというプレッシャーにも冷静に対処していたようで、「ジョイがすぐそばにいてくれたのは非常に心強かったです。だって彼女の情報を手に入れられる最高のリソースなんですから」と、感謝を伝える。
対するウーマックは、「私たちダンサーにとってバレエは、完璧さを追求するために人生のほとんどを費やすものなのです。それを短い時間でやることはかなり難しいことだと思います。だからタリアは大きな挑戦をしたと思います。そして彼女がスタントを使わずにできるだけ長い時間を自分で踊りたいと望んだのは、本当に勇気のあることだと思います。彼女の大変な尽力に称賛をおくります。私はロシアのクラシックなスタイルの振付を、十分意欲的でありつつも難しすぎないようにタリア用にアレンジするなど、できる限りのサポートをしました」と、明かしている。
「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」は、4月25日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
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