米長寿バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」がイギリス上陸
2025年4月16日 15:00

米国の人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の英国版制作が本格化していると、米Deadlineが報じている。米トーク番組「ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」で知られるジェームズ・ロングマンがショーランナーとして起用される見込みで、Sky放送とユニバーサル・テレビジョン・オルタナティブ・スタジオは現在、ロングマンとの契約交渉を進めており、彼はすでに脚本家やキャストの選定を始めているという。
「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)は1975年の放送開始以来、アメリカ社会の鏡として機能し続けている長寿番組だ。政治風刺から時事ネタまで、毎週土曜の深夜に生放送されるその斬新なコントは、ジョン・ベルーシ、エディ・マーフィ、ティナ・フェイといった数多くのスター俳優やコメディアンを世に送り出してきた。
昨年公開されたジェイソン・ライトマン監督の映画「サタデー・ナイト NYからライブ!」は、この革新的番組の誕生秘話を描き、改めてSNLの文化的重要性を世に知らしめた。
英国版SNLのプロジェクトには、オリジナル版の生みの親であるローン・マイケルズも関与する。マイケルズの名前はクレジットされるものの、日々の運営はロングマンが担当する予定だ。マイケルズは今後数カ月間で英国人コメディ作家たちにマスタークラスを実施し、アメリカSNLのライターを英国人サポートのために派遣する計画もあるという。
業界で「ロンガーズ」の愛称で親しまれるロングマン氏は、7年間にわたりエミー賞を受賞した「レイト・レイト・ショー」の成功を支えた実力者。ロサンゼルスでの経験で築いた人脈を活かし、英国版SNLにも著名ゲストの出演が期待される。2023年には元モンキー・エグゼクティブのオリー・ブラック氏と共同で制作会社「ジョリー・オクトパス」を設立、BBCスタジオからの出資も受けている業界の重鎮だ。
コムキャスト傘下のSkyは先週木曜日に本企画を正式発表。マイケルズ氏のブロードウェイ・ビデオとユニバーサル・テレビジョン・オルタナティブ・スタジオが制作を担当し、2026年の放送開始を目指している。業界筋によると、発表前から「英国のすべてのコメディアンと脚本家にアプローチ」するほどの大規模な準備が進められているという。
英国ではこれまでもアメリカの深夜コメディシリーズを模倣する試みがあったが、成功率はあまり高くない。ITVの「ザ・ナイトリー・ショー」は2017年に1シーズンで打ち切られ、チャンネル4の「10オクロック・ライブ」は2010年代初頭に3シーズン放送された。
SNLは過去にイタリア、スペイン、韓国、そして日本でもローカライズ版が制作されてきた。日本版は2011年6月から「サタデー・ナイト・ライブ JPN」としてフジテレビで放送された。英国版が国民性やユーモアの違いを乗り越え、どのような独自色を打ち出すのか、注目を集めている。
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