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「ブレードランナー 2049」著作権訴訟、テスラの意図的模倣に裁判所が厳しい視線

2025年4月11日 19:00

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「ブレードランナー 2049」
「ブレードランナー 2049」

SF映画「ブレードランナー 2049」の世界観をAIで"借用"したテスラの手法に、米連邦裁判所が警鐘を鳴らした。米連邦裁判所のジョージ・ウー判事は4月7日、映画製作会社Alcon Entertainmentの訴えを一部認め、テスラによる著作権侵害の可能性について審理を継続する判断を下した。

訴訟の発端は、イーロン・マスクCEOが昨年10月に華々しく披露した自動運転タクシー「サイバーキャブ」の発表イベント。Alconが許可を拒否したにもかかわらず、映画を彷彿とさせるAI生成画像が使用され、マスク自身が「ブレードランナーは大好きだが、あんな未来は望まない」と言及したことで、意図的な模倣が明白となった。

ウー判事は「イーロン・マスクとテスラが時間的制約の中でAI画像生成ツールを使って類似作品を作り出したという主張は不合理ではない」と指摘。一方で、自動車産業と映画産業では消費者の混同リスクが低いとして商標侵害の申し立ては却下された。

問題の映像は、アカデミー賞2部門を受賞した「ブレードランナー 2049」におけるライアン・ゴズリング演じる主人公が廃墟となったラスベガスを探索するシーンと酷似。ドゥニ・ビルヌーブ監督による本作は、リドリー・スコット監督の1982年の名作「ブレードランナー」の正統続編として2017年に公開され、人造人間「レプリカント」と人類の関係を新たな視点で描き出し、世界的評価を得ていた。

会場を提供したワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)に対する請求の大部分も却下されたが、テスラの違法行為を助長した可能性を示す寄与侵害の申し立ては残された。判事は当事者間の調停を命じており、今後の和解交渉が注目される。

この裁判は、既存作品をAIに学習させて類似コンテンツを生成する行為の法的境界線を問うものであり、映画産業とテクノロジー企業の創作における権利のバランスを再考する契機となりそうだ。

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